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Javascriptベンチを取ってみた(Apr 2,2012)~Firefox 11/Chrome 18登場~

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Firefox 11/Chrome 18がアナウンスがありましたので、Javascriptベンチを取ってみます。

Javascriptベンチは、SunSpider V8 Benchmark SuiteKrakenPeaceKeeperAsteroidsです。SunSpider、Krakenはタイム系のため短いほど優秀で、V8 Benchmark Suite、PeaceKeeperとAsteroidsはスコア・FPS系のため値が大きい(=高い)ほど優秀です。

今回からV8 Benchmark Suiteはversion 7です。

測定したPCのスペックは、Phenom II X6 1090T BE(3.2GHz)、Radeon HD 6750、Windows 7 64bitでストレージがSSDx2 RAID 0(SATA 2)です。

全体の傾向としてはChromeがSunspiderでも速くなりました。以前はSunspiderみたいな軽いベンチはだめだ的な意味で高速化しない感じだったのですが、Chrome 19あたりからまた速くなるみたいです。高速化のためにV8 Benchmark Suiteがversion 7になったのだと思いますが。

このベンチ結果を見る限りは、Chrome 19(5月半ば?)あたりでは隙がない感じに見えますね。CanvasベンチもIEには劣っても少しだけですしね。

Chrome 18でCanvas 2DのGPUアクセラレーション対応とかあったので確認してみました。chrome://gpu/を入れると以下の様に表示されます。

手元にあるPCは全てHardware acceleratedだったので、どの程度ソフトウェアで描画するものと性能差あるのか分かりません。

"Mozilla、HTML5の威力を紹介するMMORPG「BrowserQuest」を公開"にもあるようにHTML5(CanvasやWebGL)でゲーム描画させようというのがありますが、Chromeの様な高速化すれば移植率は高いのかも知れません。ただし、まだまだ今のJavascriptエンジンでは重いかも知れませんが。

NetApplicationsから2012/3までのブラウザシェアが公開されたので、グラフ化してみました。

(出典:NetApplications)

NetApplicationsのデータではChromeもFirefoxもIEからシェアを奪えず停滞している感じです。

ですが、StatCounterでは短期的にChromeがIEを抜いたとも発表しているため、統計データによっては相違があります。こればかりは評価が難しいところでしょう。

そういえば、ブラウザ業界から敵視されることが多いIE 6ですが、強制アップデートが始まりました。2012/3の時点のIE 6のシェアは6.90%でブラウザバージョン順位としては5位です。来月はどの程度減っているでしょうか。0%ではないと思いますが、どの程度残るかが面白いところです。3%ぐらいは残っていると思うのですが。

Opera Mobile 12が発表され、Android版ではWebGLをサポートしています(Opera 12でデスクトップでもWebGLをサポートする)。SafariはまだMac版しかWebGLが使用できません。Chrome 18でWebGLのサポート率が上がりますし、既にFirefoxはPCもAndroidでもWebGLは動きます。

Safariが、Mac/Windows/iOSでデフォルトでWebGLをサポートすれば、IEを除いてWebGLが出揃うことになります(Android版Chrome/デフォルトブラウザもまだWebGL未サポート)。IEはたぶんWebGLをサポートしないでしょうから、SafariのサポートでWebGLの一つの山をこすように思えます。IEのシェアが50%近くまで落ちていることを考えると他の4大ブラウザが全てWebGLをサポートしたときにWebGLゲームがそこそこ増えるのではないかと思っています。

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