Javascriptベンチを取ってみた(Dec 26,2011)~Firefox 9/Chrome 16/Opera 11.60登場~
Firefox 9/Chrome 16/Opera 11.60がアナウンスがありましたので、Javascriptベンチを取ってみます。
Javascriptベンチは、SunSpider 、V8 Benchmark Suite、Kraken、PeaceKeeper、Asteroidsです。
Phenom II X6 1090T BE(3.2GHz)、Radeon HD 6750、Windows 7 64bitでストレージがSSDx2 RAID 0(SATA 2)です。
SunSpider、Krakenはタイム系のため短いほど優秀で、V8 Benchmark Suite、PeaceKeeperとAsteroidsはスコア・FPS系のため値が大きい(=高い)ほど優秀です。PeaceKeeperは新しいものを採用しています。
Opera 12.00 64bitも加えました。IE 10は今のところWindows 8専用なので加えていません。
傾向に違いはありませんが、ChromeはSunSpdier以外高速が激しいです。Firefoxも非常に高速化が進んでいます。現状いくつかは遅れていますが、AuroraやNightlyを見ていると今後も高速化期待できます。まだ64bitを率先して使用するメリットがなさそうです。
"Chrome、V8エンジンで劇的な性能改善実現 - Opera Nextも追従"にもあるspinning-ballsを試してみました。
速度 | Firefox Nightly 12.0a |
Chrome 18 Canary |
Opera 12.00 |
Safari 5.1.2 |
0-10ms | 64 | 14 | 1 | 0 |
10-20ms | 3526 | 2399 | 35 | 88 |
20-30ms | 14 | 1135 | 2327 | 2207 |
30-40ms | 0 | 14 | 52 | 36 |
40-50ms | 1 | 4 | 3 | 1 |
50-60ms | 0 | 0 | 0 | 1 |
60-70ms | 0 | 1 | 1 | 1 |
70-80ms | 3 | 0 | 19 | 0 |
80-90ms | 10 | 0 | 3 | 2 |
90-100ms | 1 | 0 | 0 | 20 |
100ms- | 1 | 2 | 0 | 1 |
GCの間隔などが分かります。
なぜGCの改善を行うのでしょう。通常のWEBを見る限りはGCされている状況を感知することは出来ないのではないかと思います。普通に考えればタイミングが重要なブラウザゲームが対策なのでしょう。
ChromeもFirefoxもゲームコントローラへ対応が行われ始めました。またChromeはNative Clientでゲーム市場にも進出しようとしています("「家庭用ゲームと同等」のゲームをChrome上で スク・エニとGoogleが協力")。Flashを巻きとうろと思えばブラウザゲームへの道に進むのは当然と言えるでしょう。
WebGLと高速なJavascriptエンジンがあればライトゲーム(ちょっとリッチ)はブラウザゲームに向かうような気がします。
ブラウザシェアが公開されているのでグラフ化してみました。
(出典:Net Applications)
統計データによってはChromeがFirefoxを抜いたデータもあります。ネット上の統計なので全てを取っているわけではないでしょうからある程度のばらつきはあると思います。Net Applicationsのデータを見る限りは2011年中はIEは50%を切れなさそうですし、Chromeも20%の大台は2012年に持ち越しに見えます。ただし、どちらも2012年の早い時期(1Q'12)には到達するのではないかと思われます。