スマートフォン市場(3Q'11)~Android 50%超え~
"Gartner Says Sales of Mobile Devices Grew 5.6 Percent in Third Quarter of 2011; Smartphone Sales Increased 42 Percent"において3Q'11のスマートフォンOSシェアが発表されました。 そこで携帯電話とスマートフォンの各種情報をグラフ化してみました。
■携帯電話とスマートフォンの出荷台数前年同期比
■スマートフォンOSシェア
2Q'10から前年同期比で50%を超えていたスマートフォンの成長率が5四半期で途絶えてしまいました。とはいえ、40%を超える成長率をまだ維持しています。
AndroidがとうとうスマートフォンOSシェアの50%を超えました。私の予想では4Q'11だったので1四半期早かったです。また、iOSは2Q'11:18.2%→3Q'11:15.0%と低下しました。私は3Q'11でiOSはSymbianを抜くと予想していたのでこれも予想が外れました。
そうです、iOSが振るわなかったので、Androidの躍進がより強調されたのではないかと思います。なぜ、iOSが振るわなかったといえば、iPhone 4sが10/14に発売されたためです。
Appleが今のところ製品のアップデートは年に一回で絞っているため、出荷台数が新製品の投入前に減ってしまいます。 4Q'11になればiOSの勢いは以前と同じようになるでしょうし、市場次第では20%を超えるのではないかと思われます。
1~3Qのスマートフォンの出荷台数が出たため、通年を予想してみます(数字は万台)。まずは1~3Qおよび通年の過去の数字です。
1~3Q 出荷台数 |
通年 出荷台数 |
通年/1~3Q (比) | |
2007 | 8,555 | 12,231 | 1.43 |
2008 | 10,115 | 13,929 | 1.38 |
2009 | 11,854 | 17,240 | 1.45 |
2010 | 19,648 | 29,665 | 1.51 |
2011 | 32,370 | - | - |
平均 | 1.44 |
通年/1~3Qの平均が1.44で、1~3Q'11が32,370万台です。このため、2011年の通年の出荷台数は46,700万台ぐらいになります。前回が46,500万台と予想していたのであまり違いがありません。また、Gartnerは最新の2011年の出荷台数を46,800万台と予想しています。
iPhone 4Sの発売や、Android 4.0の発売もあるため、4Q'11の出荷台数は予想外に増える場合があると思われます。このため2011年出荷台数は46,700万台が下限で48,000~50,000万台ではないかと予想しています。