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SPECcpu2006で見るIntel vs AMDの履歴

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IntelのCPUの開発履歴を調べてみた」と「AMDのCPUの開発履歴を調べてみた」では、性能をDhrystoneとWhetstoneで比較しています。

それが如何に時代遅れかわかっています。上記のエントリは2006年以前のデータを比較することとSandy Brdigeのデータを記載するためにDhrystoneとWhetstoneで比較しましたが、2006年以降でSandy Bridgeを比較対象にしなければ、SPECcpu2006の方が無難でしょう(データ量的に)。

そこでSPECint_rate_base2006とSPECfp_rate_base2006の2way構成のIntel/AMDの性能向上をグラフ化しました。対象にしているのはAMDはOpteron 2xxx/61xxxです。Intelは、Xeon ?5xxxです。

Opteron 61xxはMP系です。ならば同じMP系であるXeon ?7xxx/?6xxx系を含めるべきと言う考え方もありました。ですが、Opteron 61xxはMPのtaxがなく、DP系と差がありません。Xeon ?7xxxは、非常に高価なため対象外にしました。

・SPECint_rate_base2006

・SPECfp_rate_base2006

このベンチ結果にトランジスタ数とダイサイズの遷移を比較してみます。ついでにダイサイズとトランジスタ数に関しては、以下を参考にさせていただきました。

Intelの2013年のCPU「Haswell」へと続くNehalem開発の舞台裏
Atomより小さい、AMDのZacate/Ontarioのコンパクト設計

・トランジスタ数

・ダイサイズ

上記からわかることは、2wayに限れば両社の性能は差はデスクトップ・ノートPCのCPUほどありませんです。

サーバ向けベンチマークは、マルチスレッドのためコア数が多いほど有利になります。このため、Magny-Coursは非常に高速になっています。単に2ダイを乗せるためトランジスタ数が大幅にジャンプしています。トランジスタ数の増加をプロセルの微細化でカバーしていないため、ダイサイズの差が非常に広がっています。

ただし、MCMの場合1ダイ版との併用もできるため開発コストが増大せずにすみます。また、Opteron 61xx/41xxは、6/12コアをベースに4/8コアを使っているため、製造自体のコストは低下させていることでしょう。

Bulldozerがマルチスレッド側に対応したラディカルな構成と言われていますが、SPECcpu2006対策としては最も無難な選択だと思います。

2011年はAMDのサーバ向けCPUが大幅に変更されます。また、Xeonもリフレッシュされます。競争は激化します。32nm&BulldozerでもAMDはMCMを行います。価格は高くなるかも知れませんが(ライバルとの比較になる)、Bulldozerの性能さえよければ面白い競争になると思われます。こればかりは半年後にはわかります。勝負事はワンサイドでないほうが面白いですからね。

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