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Safari 5を試す~拡張機能を入るなんて~

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Safari 5が発表されたので、使ってみました。

まずは、Javascriptベンチを取ってみます。条件は、"Javascriptベンチを取ってみた(Jun 7,2010)~Operaは最速位置を譲らず~"と同じです。

Browser Sun Spider (ms) V8 Bench mark Suite (score) Dromaeo (runs/s) Peace keeper (points) task speed (ms)
Opera 10.60 265
4,167
3,420
8,806
1,880
Chromium 6.0.434.0 (49642)
270
5,520
6,955
9,487
-
Chrome 6.0.427.0 dev
283
5,272
6,228
8,353
2,218
Chrome 5.0.375.70 298
5,269
5,545
7,400
2,708
Webkit r60251
308
5,239
5,491
7,528
2,694
Chrome 5.0.375.70 beta
308
5,239
5,491
7,528
2,694
Opera 10.53 318
4,063
3,222
6,775
2,205
Safari 5
382
2,752
195
4,793
2,333
Safari 4.0.5 420
2,324 181 3,895 2,627
IE 9.0.7766.6000 513
855
166
2,189
-
Firefox 3.7 a6pre
573
1,078
160
3,805
3,688
Firefox 3.6.3 784
560 98 3,648 4,673
IE 8.0.7600.16385 4,216
140
-
1,048
-

Webkitとの差を考えるともう少し速くできたのではないかと思います。公表データと違うのは、CPUが違うからでしょうか?

Safari 5で盛り込まれた機能で一番驚いたのは拡張機能の追加です。シンプルなことを重要視するAppleがChromeやFirefoxにある拡張機能を盛り込むとは意外でした。

なぜ搭載したのでしょうか。Chromeが搭載したから?高速なJavascriptエンジンを搭載したため用途拡大?いろいろと考えられます。

私は拡張機能で一番効果的なのはiPad等のMobile Safari(まだ搭載されていないけど)が対応することではないかと考えています。特にiPhoneはサイズが大きくありませんし、PCと比べれ速くはありません。専用ページは存在するサイトもありますが、全てのサイトにあるわけではありませんし、専用ページは情報が不足しているケースもあります。

ですが、拡張機能があればサイト側が準備しなくても表示領域を変更したり間引きするデータを取捨選択が可能です。それこそ拡張機能の醍醐味だと思います。

このように思うと拡張機能は、モバイルブラウザのシェアが大きいSafariにこそ必要な機能だと思います。

ただし、Chrome拡張を書いている私に言わせると拡張機能(Javascript)の標準化してほしいと思うしだいです。FirefoxはgreasemonkeyやJetpack等もあります。それぞれが機能やAPIが違いますし、OperaやIEは正式には存在しません。このあたりが統一してもらうとブラウザ毎に準備しなくて良いのにと思うのは私だけではないはずです。

HTML5でブラウザの仕様が少しずつ統一の進捗度合いを見ていると拡張機能も統一しましょうと雰囲気になるのは、そう簡単に来ないような気がします(私の予想では3年は来ない)。

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