"赤いRubyと緑のエコロン・イベント"に行ってきました
AMDのイベントである"赤いRubyと緑のエコロン・イベント"に行ってきました。
■Catalystでの動画エッジのかけ方
最初はCatalystでエッジのかけ方を披露していました(縁拡張となっていますが、AMDの日本語訳はお約束と言うことで...)。
SD動画のアニメに強めにかけてみてみたところあまりの違いに驚きました。知らなかった。ただし、Catalystのメニューは難しいですね。スクロールバーとメニューの中身を色違いにすればもっとわかりやすいような気がします。後、"全ての設定"とメニューの意味があまりにも広すぎる気がします。
■ロードマップ
2009 Financial Analyst Dayで発表された簡易版です。2011年にチップセットも含めてDirectX 11に対応するようです。
BulldozerコアのZambeziに関して、コア数の件は後藤氏の記事を参考にしてほしいと兄貴が言っていました。現時点で、AMDとしては2009 Financial Analyst Day以上のことが言えるわけがないので、1クラスタコア=2コアとなるとBulldozerのCPU数がそのままスレッド数になりそうです。
ThubanとLlanoのダイ画像です。
Thubanは既に出荷している6コアOpteron(Istanbul)と違うようですが、Phenom II X4(Deneb)のダイサイズである258平方mmを考えると、かなり大きくなるため価格設定が気になりますが、それよりも周波数がもっと気になります。
4コアOpteronは3.1GHzまでしかありませんが、Phenom II X4は3.4GHzまででています。6コアOpteornは2.8GHzまでしか出ていません。Thubanは、Istabulよりも上の周波数版がでてきそうですが、それでも3.0GHzぐらいでしょうか。ただし、Thubanには、"Intel Turbo Boost Technology"に似たブースト機能が付いているらしいので、周波数の概念が崩れ始めるかも知れません(このあたりも説明が無かったな)。
APU搭載のLlanoですが、下の部分がGPUだそうです。このGPUの部分は、DirectX 11に対応したMainstreamカテゴリであるCedar/Parkと同等なものが搭載されると言われています。
Cedar/Parkはまだ発表されていませんが、シェーダ数が160spを搭載すると言われています(55nmのRadeon HD 4500が80spだったため、40nmにシュリンクで160spになると予想されています)。
このため、Llanoは、Athlon II X4(45nm,169平方mm)にL2の1MB化(45nm,+30平方mm)したもにCedar/Park(40nm,65平方mm?)を加えたものなるようです。ダイサイズは、Athlon II X4(Propus)と同程度になると言われています。
シェーダ数が少ないのではないかと思ったのですが、よくよく考えるとDDR3-1600(1chで12.8GHz)ではメモリ帯域が先にネックになりそうですね。現在Radeon HD 4550(80sp)で約12.8GB/sをメモリ帯域があります。このため、160spではDDR3-1600の2chで25.6GB/sで十分すぎるでしょう(GPUだけではなくCPUも使用するため、足りていない感じもしますが...)。
2011年に2010年のMainstraemの外付けGPUが、CPUに内臓されると考えるとかなりディスカウントされた感じがします。
■最後に
CPUのロードマップは、2009 Financial Analyst Dayで簡易版で、Bobcatは除かれていました。時間的にカットしたのか、まだ発表しづらいことがあったのでしょうか。それとも秋葉原向けでないCPUになるのでしょうか(Atomも自作版が出ているので、そんなこともないですが)。
4コアのPhenomがどこまで周波数を向上させるかに関してはアナウンスがありませんでした。もしかすると6コア版と差を広げるとマーケティング的に問題があるため、向上させないのでしょうか(モデルナンバー的には、995=4.0GHzまでOKっぽいですが)。このあたりのロードマップを発表してくれると...
2010年のモバイルは、4/3コアのDanubeが出てきますし、Mobility Radeon HDも出ますので、面白い1年になりそうです。デスクトップは、Thubanの周波数と価格次第でしょうか。