ChromeのLinux版を使ってみた
ChromeのLinux/Mac版がベータ版が出たようなのでLinux版(Mac持っていないので)を使ってみました。インストールを行おうとしたところ、64bit版もあるようなので、32/64bitそれぞれインストールしてみました。
環境として仮想化ソフトであるVMware PlayerにUbuntu 9.10 32/64bitをインストールして動作させてみました。
代表的なLinuxブラウザのJavascriptベンチをとってみました。今回対象にしたブラウザは、Chrome 4.0.249.30、Firefox 3.5.5、Opera 10.10です。
比較するためにWindows版のChrome 4.0.249.30でもとってみました。Windows版はVMware Player上ではなく、ハードに直接インストールしたものです。このため、WindowsとLinuxでは条件が違いますが、仮想化ソフトが優秀なのか性能差はほとんどありませんでした。
OS | ブラウザ | Sunspider (ms) |
V8 Becnmark Suite (score) |
Dromaeo (runs/s) |
---|---|---|---|---|
Windows版 | Chrome 4.0.249.30 | 422.4 | 4,155 | 361.57 |
Linux 32bit版 | Chrome 4.0.249.30 | 443.8 | 4,122 | 366.63 |
Firefox 3.5.5 | 1,098.2 | 341 | 71.17 | |
Opera 10.10 | 4,403.4 | 199 | 65.04 | |
Linux 64bit版 | Chrome 4.0.249.30 | 434.4 | 3,796 | 334.38 |
Firefox 3.5.5 | 2,298.2 | 270 | 53.65 | |
Opera 10.10 | 3,721.2 | 216 | 70.61 |
Javascriptを使用する上では、64bitの恩恵はほとんど無いようです(Operaが若干...)。仕方がありませんね。以前にWindows版のIEとFirefoxで64bitブラウザの性能をとってみたのですが、同じようにあまり性能差がありませんでした。
ChromeのLinux版を使用して一番驚いたのは、安定版ではなくBeta版から始まったことです。Windows版は、Stable、Beta、Devの三つのバージョンとより実験的なChromiumがあります。ですが、Linux版はWindowsのBeta版からスタートしました。拡張機能があったほうがいいため、Beta版からスタートするのはいいことかも知れません。
後、ようやく気づいたのですが、Chromeの縁は水色がデフォルトなんですね。Vista以降のOSでしか使用したことが無かったので、そこは透明なのかと思っていました(テーマは変更できることは知っていましたが...)。
動作が軽快でJavascriptを使ったWEBアプリも相当早く動くので、Linux版はそろそろChromeに移行するかも知れません。