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転職、異動、新人配属直後に「してはいけないこと」〜まず信頼関係を作ろう

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社員食堂や飲み屋で、新入社員が

「俺の配属された〇〇部さあ、最悪なんだよね。」

などと不満や悪口を言っているのを聞いたことがあるだろう。

また、新しい部長が来て、今まで一生懸命頑張って来たことを全否定して改革を訴えられることに、嫌気がさすこともあるのではないだろうか。

 新人が初めて配属された時、転職、あるいは異動の際には、新たな環境への期待や不安、「早く認められた。良い評価を得たい」と逸る(はやる)気持ちから、本人はその気はなくても、新しい職場の同僚や上司、自分のメンバーとうまくいかず、孤立してしまうことが多いようだ。

 自分自身の過去の転職、異動時の気づきメモを自分のために整理した。

「新しい職場ですべきこと」に関する情報はたくさんあるようなので「してはいけないこと」のみを7つ紹介したい。

 なお、「本来どうあるべきか」や私のリーダーシップ哲学ではなく、「現実の世界で上手くいく」ためにという視点で、自戒の念を込めて書いたものを公開しただけなので注意して欲しい。


1.良い意見を「言って」認められようとしない

 会議の席でカッコイイ、あるいは気のきいた意見を言って認められたいという衝動に駆られる事があるだろう。 しかし、まずは新しい配属先の価値観、状況、優先順位などを理解し、行動と数字で認められるようにすべきだろう。

2.自分に対する相手の期待値を上げ過ぎない

 後々、「思ったほどではない」と言われるよりも「思ったよりやるなあ」の思われる方が良いようだ。 もちろん、評価が低過ぎて、まったく期待されていない状態では良い仕事が回ってこない。

自分の実力を知ってもらうことも必要だが、逆に以上の過度な期待を持たれないように、言動に気をつけ謙虚に振る舞おう。

3.知ったかぶりしない

 知ったかぶりと自慢話は、人間を薄っぺらく見せる。わからない事があったら、まず調べ、素直に質問して学ぶ姿勢が大切である。新しい職場に来た時こそ、質問できる大切な時期だと考えよう

4.「新しい部門」の問題点を指摘しない

 配属先の問題、根本的な理由や部門の状況、文化を理解できておらず、その解決策も提案できない状況で、会社や部門の問題ばかりあげつらうのでは、今まで改善の努力をしてきた配属先の同僚や上司との良い関係は築けない。

 まずは、問題、制約は当然のことと考え、与えられた環境の中で最高のパフォーマンスを出すことに注力しよう。

5.冗談でも「新しい職場の人」の悪口を言わない

 裏で言った悪口は、誰にも言わないと約束してもらっても、飲み屋で冗談のつもりで言ったことでも、強烈な悪口として「必ず」本人に伝わる。それを聞いた本人は、聞いたことを事を噯(おくび)にも出さず、悪口を言った人を協力者リストから外すはずだ。 「悪口ではなく事実だ」という人もいるが、本当のことであっても悪口は悪口だと考えよう。

6.「以前の」会社や部門の「良さ」を自慢げに話さない

 「前の会社では出来たのに。以前は、こういう仕組みが使えた、、」などと、以前にいた会社、部門のシステムや仕組みの素晴らしさを(本人はそう思わなくても)自慢げに話してしまう場合がある。

参考になる場合もあるが、「うざい」と感じる事も多い。 質問されて、どうしても話さなくてはならない場合に、事実のみを短く伝えよう。

7.「以前」自分がいた会社や部門、上司の悪口を言わない

  私は、新しく来た方が、以前の会社や上司の悪口を言っているのを聞くとき、その場ではうなずきながらも、

「こいつは、俺がいないところでは、俺の悪口を言ってるんだろうなあ」

「この人は悪口、文句を言う癖があるんだろう」

と思ってしまう。 恐らく多くのマネージャーはそう感じるだろう。以前の会社や部門ではなく、新しい「自分」にフォーカスしよう。

<最後に>

 転職や異動、新人として配属された直後は、同僚、メンバー、上司との人間的な信頼関係を作ることが何より重要であり、優先事項だ。

 新しい所属先の多くのメンバー、そして仕事に謙虚に向き合い、仕組み、文化、状況を正確に理解することに注力すべきだろう。

 新しい場所では、焦ってはいけない。良いリレーションなくして、良い仕事はできないのだ。

 私も改めて肝に銘じたい。

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