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パソコン入りのバックを盗んだ犯人が返してきた<続き>~通勤中のパソコン入りのバッグに注意(2)ー続き

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昨日、一昨日に

網棚のバッグは固定しよう。~通勤中のパソコン入りのバッグに注意(1)

パソコン入りのバックを盗んだ犯人が返してきた~通勤中のパソコン入りのバッグに注意(2)」

の記事をPublishしたが、その続きである。

<ハードディスクパスワードの重要性>

 彼のパソコンには会社の規定によりハードディスクとBIOSの両方にパスワードがかかっている。(今ではThinClientになっている) だから、分解してハードディスクだけ他のパソコンにセットしたとしても中身を見ることは出来ない。

 犯人と思われる男は、パソコンを入手したまでは、良かったがパスワードがかかっていて起動できないため、地元の販売店に「パスワードを忘れたから解除してほしい」と依頼したわけだ。まさか、そのパソコンがメーカーまで行き、盗まれたパソコンの持ち主がそのメーカーに勤めているとは思いもしなかっただろう。

 盗まれた彼も、まさか、修理依頼として自分のパソコンが戻ってくるとは想像だにしていなかった。

 彼は、会社に紛失届けと始末書を出し、上司とアセット管理部門からこっぴどく怒られていたが、パソコンが戻ってきたことで気持ちは軽くなった。

<犯人と思われる男の家に電話する>

 その男がパソコンを届けた販売店の所在地は、定期が見つかった場所と同じ台東区のお寺の近くだった。 このタイミングで、犯人と思われるその男を直接捕まえたいという衝動を抑えられなくなっていた彼は、私に相談してきたのだ。

 まず、私はパソコンを持ち込んだ男の連絡先を調べ、警察に報告するおうにアドバイスした。

 彼は、彼の会社の修理部門は彼に対して、そのパソコンを届けてきた者の情報がないかどうかを確認した。送付表から販売店名と住所、受け取り担当者、電話番号が明記されていたたため、販売店に電話して、誰がパソコンを持ち込んだのかを確認した。

 パソコンを持ち込んだものが住んでいる、浅草橋の自宅に電話をしてみた。出てきたのはその男のお母さんらしく、彼が小料理屋に勤めていて、今はいないということで、そこの電話番号を教えてくれた。

 その電話番号をキーワードとしてGoogleで検索したところ、浅草寺に近い中規模の綺麗な割烹料理屋であることがわかった。

 さっそく電話してみると、

店長(?)が出た。 その男の名前を言い話したいと伝えたが、今は仕込み中なので折り返し電話をさせるということだった。 

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その後、3日待ったが電話はかかってこなかった。彼は私に、直接、その男の勤める店か自宅に行きたいと言ったが、先に警察に連絡することをすすめた。

 盗難届けを出した○市の警察署に電話し、経緯を説明したが、警察は、警察署まで来て事情聴取させてほしいとのことで、会社を休んで警察に行って説明した。

 警察は調査することを約束し、勝手にその男に接触しないように念をおした。

<いい人のはずだから調べない>
 
 警察と会話してから1ヶ月たったが、何の連絡も来なかったので、彼は警察に連絡してみた。すると、手続きをしたいから出頭してほしいとのことで、再度警察に行ってみた。
 
 警察の話では、

「そのパソコンを持ち込んだ男は、犯人ではないと思われる」

とのことだった。なぜ、犯人ではないと言うことがわかるのかと確認すると

「彼はお坊さん(住職、神主だったかも)の息子さんなので、悪いことをするはずが無い」

との回答。そのお坊さんか息子である、その男と実際に話したのかと聞くと、

「遠いので(といっても電車で30分だが)、電話でお父さんと会話しただけだが、、」

とのことだった。実際に警察の人が行かなくても、出頭させて事情聴取すればいいのではないか? 私のような被害者ばかりが何度も出頭させられるのはおかしい、と言ったのだが。

「でも、あの人はお坊さんの息子さんだから、悪いことをするような人ではない。単に犯人が捨てて行ったパソコンを拾っただけだろう」

と何の根拠も無い回答だった。わざわざ、会社を休んで警察までこさせられている自分は何なのかと彼は思ったようだが、「ちゃんと調べてください」とだけ言って、警察を後にした。 また、その時に、「直接、その男のところに行ってもいいですか?」と聞いたが、警察に任せるようにと言われ引き下がらざるおえなかった。

<犯人と思われる男の勤める店に行く>

 昨日の記事で、「パソコンを盗まれた彼は、毎年、初詣で、浅草寺に行き定期券を拾ってくれた人形焼屋で人形焼を買って帰っている」と書いたが、初詣の時に行くのは浅草寺と人形焼屋だけではない。

 昼飯を小料理屋で食べている。そう、あの犯人と思われる男の勤めている店である。

 最初は、「捕まえて、とっちめてやる!」という気持ちで行ったのだが、その男が一生懸命働いているのを見ると、声がかけられなかったそうでだ。それでも、チャンスがあればと毎年通っているのだ。

 進展があれば、また、このブログで紹介しよう。

 パソコン入りのバッグ。「ひざ」に抱えていても盗まれる~ 通勤中のパソコン入りのバッグに注意(3)

*この話は実話ですが、警察のある市やパソコンを盗まれた人が特定されないように一部変更してあります。

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