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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

micro:bit プログラミングとこれからのプログラミング教育(第1回)

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この春(2018年)まで中学校で教諭をされておられた望月陽一郎 先生に教育とICTを学校現場でどのように実践されてきたのか、お話を伺ってきました。

今回からは、小学校で 2020 年からプログラミング教育が必修になることを踏まえて、子供たちへのプログラミング教育を中心にお話を伺いたいと思います。

【望月陽一郎先生・略歴】
元中学校教諭(理科担当)。大分県教育センター情報教育推進担当主事、指導主事、大分県主幹等を経験されています。

これからの「プログラミング教育」について

-2020年から小学校でプログラミング教育が必修になるそうですね。今までも教科(たとえば技術)の中でプログラミングを生徒たちに教えるとか、理科の授業の中でアルゴリズムを考えさせるような内容は行われていたのではないかと思います。

今までと2020年以降でいったい何が変わるのか。変わるとしたら何が一番変わる点なのか、教えてください。

望月先生:シリーズということで、この夏に担当する、小学校の先生向けのプログラミング教育講座の流れに沿ってお話ししていきたいと思います。

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シリーズの構成(予告)

第2回

〇小学校で 2020年から必修となるプログラミング教育

  • 新学習指導要領(平成29年3月31日公示)から
  • 中学校では旧学習指導要領から必修、高等学校では選択により
  • 小→中→高とつながるスタートに
  • 移行措置に入らなかったため、2020年から実施

〇プログラミング教育必修化のねらい

  • 中央教育審議会の議論(小学校プログラミン教育の手引きより)
  • 「未来の学びコンソーシアム小校プログラミ教育必修化に向けて」

第3回

〇プログラミング教育の位置づけ

  • プログラミング教育は、情報教育の一部
  • 教育の情報化 ・・・教科指導における ICT 活用
          ・・・校務におけるICT活用
          ・・・情報教育
  • プログラミング教育は、すべての教科等を通して行う(算数・理科だけではない)
  • 従来の情報教育計画の一部(すべての教科等)をプログラミング教育に充てる

〇プログラミング的思考とは

  • 論理的思考
  • Computational Thinking
  • 有識者会議「議論のとりまとめ」
  • 小学校学習指導要領解説総則

第4回

〇プログラミング教育のために必要なもの

  • 小学校プログラミング教育の手引き
  • 教科書
  • 教科の指導案
  • ICT機器
  • サンプルプログラミング集

〇プログラミング教育の評価とは

  • 教科の評価でプログラミングの評価ではない(プログラミングは活動)
  • 教科の目標にてらして評価を行う

第5回

〇まとめ

という感じです。

-プログラミング教育講座では、micro:bitというマイクロコンピュータを使った実習をされるそうですが、どういうものか紹介していただけますか。

望月先生:では少し説明しますね。Micro:bitを使った実習をしようと思った理由がいくつかあります。Micro:bitについては、次のようにイギリスで子供たちに配られたというニュースで初めて知りました。

〇micro:bit

http://makezine.jp/blog/2015/08/new-bbc-microbit-is-free-preteens-uk.html

・・・BBCのMicro:bitがイギリスのすべての11歳と12歳の子どもたちに無料配布される

-望月先生、ありがとうございます。micro:bit公式サイトには「micro:bitはプログラミング可能な小さなコンピュータで、学習や教育が楽しく簡単に出来るようにデザインされています」と書いてありました。値段を見てもとても安価なので簡単に取り組めそうだなと思いました。

micro:bitの特徴は、プログラミングに加えて基板を使うかどうかなのかな?と思いました。基板と組み合わせたからこそ生まれた長所はなんでしょうか?

参考:micro:bit(マイクロビット)

B077SY4XS5

※上記製品のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。

望月先生:画面上だけのプログラミングで終わるのではなく、実際の機器(自作プログラムを組み込んだ)を作ることができるので、実際の生活に使えるようなプログラミングを子供たちに考えさせることができると思います。

­-スクラッチみたいにブロックを組み合わせてプログラミングできる点も、子どもたちにあっていそうな気がしました。望月先生は他にも魅力を感じられているところがあるのではないかと思います。もしあればこれからの回で教えてください。

望月先生:わかりました。簡単なサンプルプログラムを交えて説明したいと思います。

>>「micro:bit プログラミングとこれからのプログラミング教育(第2回)」(8月15日公開予定)につづく

micro:bitについての補足

望月先生がご使用になっているmicro:bit(スターターキット)をAmazonで購入しました。箱を開けたらUSB接続できる小さな基板が入っていました。

参考例:BBC micro:bit go スターターキット リテールBOX(CFD販売 6ヶ月製品保証付)

B074N6D55L
※上記書籍のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。

しかも、YouTubeには複数のmicro:bit関連動画が上げられており、動画を見るだけでセッティングからプログラミングまで行えるのも便利ですね。

10年前くらいまで勤めていた学校でご一緒したプログラミングの先生が「プログラミングを学びたいなら、電子工学・基板について勉強するといいよ」とアドバイスをくださいました。micro:bitを足がかりにして、電子工学も含めたプログラミング学習につながると面白いかもしれないと思いました。

参考例:1分でわかるmicro:bit~オープニング動画~

夏休み前ということでお忙しい中、取材に応じてくださった望月先生に大変感謝しています。そして、この記事を最後まで読んでくださった読者の皆様にもお礼申し上げます。この記事がなるべく多くのみなさまのご参考になりますように願っています。

追記

記事内の「micro:bitを使った小学校プログラミング教育講座」は、2018年7月23日と8月20日の2回(同じ内容)、大分市情報学習センターで行われるそうです。

編集履歴:2018.10.8 22:45 基盤→基板に修正。2023.9.23 17:19 見出し「おわりに」を「micro:bitについての補足」に修正。

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