【まとめ】無料で入手できる災害対策の電子書籍、大地震後に役立つかもしれない記事
熊本県、および大分県を中心に大地震が起こりました。被害にあわれたみなさまのことが心配です。被害に遭われた皆さまにお悔やみ申し上げます。
そして、被災した人たちに役立つ情報を整理することにしました。
- 無料で入手できる災害対策の電子書籍、
- 大地震後に役立つかもしれない記事
を、私が目にした範囲でご紹介します。
大地震後に役立つかもしれない記事
「避難時簡易トイレの作り方」より、断水や被災で水洗トイレが使用できなくなった時の対処法
大地震が起きると、水道が断水してしまい、トイレが流せないことが起こります。「避難時簡易トイレの作り方」では、トイレがある場合・ない場合に分けて、対応方法を図解しています。
▼避難時簡易トイレの作り方
http://bosaidb.com/wc/
トイレがある場合は、新聞紙・ポリ袋を利用して排泄物だけを捨てる方法があります。新聞紙とポリ袋を使う方法です。上記の記事の解説・および図説をご確認下さい。
トイレがない場合も、
- バケツ・または段ボールと、
- ポリ袋
- 新聞紙
を活用して簡易トイレを制作できます。
制作方法は、上記の記事の解説・および図説をご確認下さいね。水洗トイレが使えなくなってお困りの皆さまに役立つことを願っています。
簡易トイレやポータブルトイレも備えておくとGood! 2016.5.16
Amazon等で、災害時に使える簡易トイレグッズやポータブルトイレが販売されています。お水や避難グッズと合わせて、トイレ関連のグッズも保管しておくと非常に安心です。トイレが汚れないように、ビニール袋や消臭剤、凝固剤などを準備しておくと良いのではないでしょうか。
例:サッと固まる非常用トイレ袋(30回分) 災害での断水時でもトイレが使える!
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例:トイレマン 非常用 簡易トイレ 凝固剤 汚物袋付 50回分 【日本製 10年保存】 防災 災害 緊急
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アウトドア用や病人・高齢者向けポータブルトイレも役立つと思います。我が家にも介護用のがあり、家族が重宝しています。被災した場合、汚物を捨てるのも一苦労だと思います。匂い対策として、消臭剤も用意した方が良さそうです。介護用のポータブルトイレならば、家ですぐに洗えますから大丈夫なのですが。
例:サンコー 携帯 簡易 トイレ 防災グッズ ポータブル 34×32×37cm 耐荷重150kg グレー 日本製 R-56
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「地震時のインターネット利用と防災アプリ&事前準備」より
- 災害時に無線LANを使う方法
- 避難所開設予定場所一覧
- 避難所に難を避けた後のことについて
- 子どもたちに防災意識をもってもらうための情報
をまとめられていました。
▼地震時のインターネット利用と防災アプリ&事前準備(今後のご参考用)
http://ten-thousand.at.webry.info/201604/article_4.html
最近は被災地からSNSやブログを更新する人が増えています。いーわんさんの記事から"公共無線LAN 無料開放"の部分を一部、引用させていただきますね。
その時に試してほしいのが、公衆無線LANの無料開放が行われていないかどうか。
災害時に無線LANを使う時には「00000JAPAN」を使え(2014/09/03)で準備していたものが今回初めて災害現場に投入された模様。
大規模災害時における公衆無線LANの無料開放について(無線LANビジネス推進連絡会【WiBiz(ワイビズ)】無線LANビジネス推進連絡会【WiBiz(ワイビズ)】)00000JAPANというSSIDを探してWIFI接続できるかもしれないので、そういうことが出来る、ということを次回以降の災害のために覚えておいた方がよさそうです。まぁ、地域が大規模に停電でもすればこれも機能しなくなりますが。
というわけで、ネットが繋がるとは限らない状況を想定して、必要な情報を自分の手元に持つ、というのも大事。
日本学生支援機構 緊急採用(第一種奨学金)
学生さんたちが心配であろう、奨学金については以下のツイートで"緊急採用(第一種奨学金)"が紹介されていました。
【高岡 敦史さんのツイート】
【実家が被災した大学生諸氏へ】今後の生活費の心配は不要です。日本学生支援機構には緊急採用があります。災害救助法適用地域に居住する世帯で家計が急変した状況なら希望者全員が奨学金を受けられます。https://t.co/BoMGtwE90b#熊本 #地震
-- 高岡 敦史 (@spcommunicate) 2016年4月15日
緊急採用(第一種奨学金)の対象になるのは、
災害救助法適用地域に居住する世帯で、当該の災害により家計が急変したことにより奨学金を希望される方は、該当者全員の推薦を受け付けます。また、災害救助法の適用を受けない近隣の地域で、同等の災害にかかった世帯の学生・生徒並びに同地域に勤務し勤務先が被災した世帯の学生・生徒で同等の災害にかかったものについても、採用できる場合がありますので、いずれの場合も学校窓口にご相談ください。
※http://www.jasso.go.jp/sp/shogakukin/moshikomi/kinkyu_okyu/kinkyu.html より引用
とのこと。
▼緊急採用(第一種奨学金)
http://www.jasso.go.jp/sp/shogakukin/moshikomi/kinkyu_okyu/kinkyu.html
詳細を知りたい方は、学校窓口にご相談下さいね。なお、国立大学法人の場合は授業料免除があります。私も学生時代に学費の「一部免除」をしていただいたことがあります。
緊急事態でも授業料免除の申請ができるかは、わかりません。しかし、学校の事務室にご確認する価値はあるかな? と感じています。
無料で入手できる災害対策の電子書籍
その1:災害支援手帖 臨時公開版
著者の荻上チキさんと出版社さまのご判断で、『災害支援手帖』(荻上チキ 著)の全ページを無料で公開しています。
▼『災害支援手帖 臨時公開版』
http://books.kirakusha.com/saigaishien/
【坂上チキさんのツイート】
【再掲】熊本地震を受け、拙著『災害支援手帖』(木楽舎)の全ページをPDFで無料公開いたしました。東日本大震災の被災地、支援団体を取材し、災害支援についての基礎知識やヒントとなる事例をまとめたものです。少しでもお役に立てれば幸いです。 https://t.co/GtzNPiYI8v
-- 荻上チキ (@torakare) 2016年4月15日
http://books.kirakusha.com/saigaishien/ からPDFファイルがダウンロードできました。大変ありがとうございました。無償公開した荻上チキさんに感謝の気持ちを込めて、有料の本を購入させていただきました。
『災害支援手帖』が必要とする皆さまに読んでいただけますように。
その2:東京防災東京都総務局総合防災部防災管理課『東京防災』
東京都民に無償で配られていた『東京防災』が、Kindleで読めるようになりました。もちろん無料です。
※上記商品のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。
【紹介されている内容】
- 大震災シミュレーション(起こりうる危機と、とるべき行動について)
- 今やろう防災アクション(備えについて)
- その他の災害と対策
- もしもマニュアル(応急処置、消火器の使い方、新聞紙で暖をとる方法など)
- 知っておきたい災害知識
Kindleアプリから読めますので、ダウンロードしておくと役立ちそうです。
その3:はじめての保存食便利帖
エディング編集部『はじめての保存食便利帖』
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保存食について解説している本です。災害に備えて保存食について知っておくと、避難するとき・避難後に役立つのではないか、と感じたので紹介しました。2016年4月18日現在、Kindleストア無料配布されています。
kindle版:『はじめての保存食便利帳』←追記:2020年1月15日現在は有料でした。
※上記商品のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。
その4:東日本大震災の実体験に基づく 災害初動期指揮心得
国土交通省 東北地方整備局『東日本大震災の実体験に基づく 災害初動期指揮心得』
※上記商品のリンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。
国土交通省 東北地方整備局が東日本大震災のときに行った災害支援の経験をふまえ、「首都直下や東海・東南海・南海地震の発生が切迫する中、これに直面するであろう地方整備局の各クラスの指揮官の行動規範となる具体の指針を整理した内部資料(※Amazonの商品ページから引用)」だそうです。
危機管理のプロフェッショナルによる、災害対策のマニュアルです。危機管理の仕事をしている人だけでなく、一般の人も一読しておくと、災害の現場で何が起きていたのかノンフィクションとして理解できそうです。
この本もKindle版(日本語/英語版)は無償で公開されています。ご活用下さいね。なお、Amazon商品説明によると、紙の書籍版は、東北地域づくり協会の公益事業として有償で販売しているとのことです。
参照記事:
▼国交省、Kindleで内部資料「災害初動期指揮心得」を無償配布。東日本大震災の実体験に基づく - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2015/02/10/kindle/
▼「災害初動期指揮心得」のKindle本(日本語版と英語版)を世界のAmazonで配信開始
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000330.000004612.html
東日本大震災で被災した人たちに、よろこばれたこと
Twitterでは熊本への救助要請のツイートが拡散され、支援物資を現地に送ろうとする人たちがあふれています。しかし、誤った情報(いわゆるガセネタ)も多数、拡散され、どの情報を信じたら良いのかわからない状態です。東日本大震災のときに学んだのは、現地の人や行政(県や市町村レベル)に直接、お金を送るのが一番喜ばれた、ということです。
東北で被災した人たちから数年前にきいたことですが、
- 食べものを送ってきた人がいたので、届いた時点で腐っていた
- 冬なのに夏物が送られてきた
- 使用済みでぼろぼろの洋服・下着が送られてきた
- 個人がマイカーで救援物資を運びに来たが、ガス欠。
→ガソリンを買うのも困難な時期だったので、道路に路駐されてしまった。
→救援・救助の車が通れないので、ものすごく困った
など、個人の善意が逆効果になっていたようです。
結局、被災した地域・団体に、お金を寄付するのが一番喜ばれました。私も少額ですが、今回、被災した地域の"ふるさと納税"や被災した地域・団体に寄付をすることにしました。被災地の皆さまの迷惑にならないように、今、自分ができることを少しずつ取り組みたいと思います。
編集履歴:2016.5.16 20:14 見出し「簡易トイレやポータブルトイレも備えておくとGood! 2016.5.16」と、その段落の文章を加筆。2020年1月15日 21:50 簡易トイレ、ポータブルトイレの情報を更新。