"察する力"を身につけるには? 『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』から学べ(PR)
数年前に「KY」という言葉が流行語になりました。「空気を読む」ことは人間関係に求められる暗黙のスキルのようです。場の空気を全く読まないと、トラブルが起きやすくなります。しかし、空気を読もうとしすぎても、相手に合わせすぎたり、自意識過剰になったりして、失敗してしまいます。
「この人、思いやりがあるなあ」「自分の気持ちをわかってくれて嬉しいなあ」と、相手から喜ばれる"空気の読み方"をするには、一体どうしたら良いのでしょうか。そのヒントは、田中淳子、都川信和『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』(日経BP社)にあるのではないか、と考えました。
この本をぜひ紹介したいと思ったのは、副題の「あなたに足りないのは察する力だった」というフレーズに心惹かれたからです。"察する力"とはいったい何なのか。
参照図書:田中 淳子・都川 信和『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』
「どこがNG? 」の例は、あるある! と思う例が多く実感が湧きやすかったです。気がついていないうちに、自分もやらかしていそうで冷や汗が出ました。
悪い例を知ることで、
- 自分が日頃、どのようなコミュニケーションをしているのか、
- 「これって、まずい言い方だったのか」
等、気づくことができます。
社外編はシステム開発プロセスを意識し、社内編は組織における階級のステップアップを意識して事例を並べているそうです。
"目次"を印刷して壁に貼っておくと、「どうしてうまくいかないんだろう・・・」 → 「こうしたら良いのか! 」とヒントになりそうです。
良い言い方が具体的に書かれているので、人見知りでも大丈夫。コミュニケーションが苦手な人にも、おしゃべりすぎる人にも役立ちます。心強いです。
まとめ
本書のテーマは「察する力」。本書は実際にありがちなシチュエーションがたくさん登場します。
良いコミュニケーションのパターン(型)を知ることで、自分だけでは経験できないこと、気がつけないことを、本書を通して追体験できます。追体験することによって、自分を客観視したり、言動を改めることができます。
「察する力」を身につける方法は、ITエンジニアだけでなく、他の業種の皆さまの参考にもなると思います。先輩たちの様々なやりとりを追体験できるので、自分一人だけでは身につけられないコミュニケーションスキルを身につけることができますよ。
最後に。著者の田中淳子さんから本書を献本していただきました。大変ありがとうございました。
今回、紹介した書籍
田中 淳子・都川 信和『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』
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