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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

松山真之助さんに学ぶ朝時間の活用法-『30分の朝読書で人生は変わる』より-

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はじめに

夜遅くまで仕事をしていると、朝起きるのが非常にしんどい気持ちになります。 私は睡眠リズムが崩れやすく、「メラトニン」のサプリを使って生活リズムを整えるほど朝が苦手です。

一方で、さわやかに朝の時間を有効活用されている方がいらっしゃいます。松山真之助さんです。「朝活」が流行する前から朝の通勤時間を活用。書評メールマガジン「webook of the Day」は現在、一万人以上の読者がいます。「早起き」×「読書」×「伝える」を日々、実践されています。

松山さんが2004年に出版された『早朝起業―「朝5時から9時まで」の黄金時間を自分のために使う方法 』は、オルタナティブ・ブロガーの永井さんも影響を受けたと記事にされています。

※以下の箇所に、松山さんの『早朝起業』について触れられていました。

「多くの方に影響 を与えている松山さんの行動力の源は、朝時間の活用法にあるのではないか? 」、と想いあたりました。そこで松山さんの朝時間の活用法を、『30分の朝読書で人生は変わる』(中経出版)を参考にして、まとめることにしました。

朝読書の魅力

3つの提案

「松山さんは、なぜ始発電車で通勤しているのか。」「早起きすると、どんな良いことがあるのか。」「朝読書することが、どうして有効なのか。」私の疑問を解く鍵は、『30分の朝読書で人生は変わる』に隠されていました。

この本で、松山さんは3つの提案をされています。

その1 朝、「まだ世の中が動き出す前」に起きる習慣を作ること

その2 出社する前に30分、「読書」の時間を作ること

その3 読んだ本の内容を、周りに「伝える」こと
※前掲書 5ページより引用

そして私が重要ではないか、と感じたのが以下の箇所です。

  1. 早起きで、24時間が「自分のもの」になる (14ページ)
  2. 24時間を「自分時間」と「他人時間」に分ける (18ページ)
  3. 朝読書は「家以外の場所」でしよう (68ページ)
  4. いい本は7回読もう (76ページ)
  5. 「伝える」ことで、考えるクセがつく (98ページ)
  6. グンと伸びる時期がある (135ページ)

早起きで、24時間が「自分のもの」になる

(1)が気になった理由は、「24時間がすべて自分のものだ、と思っていたから」です。しかし、仕事中は仕事の関係者の影響を受けています。家庭では、妻として何らかの家事をする必要があります。

子どもが出来れば、子育てにも時間をとられます。「自分が自分の想いの通りに時間を過ごしている分数は、思っているよりもわずかかもしれない」と考えさせられました。

24時間を「自分時間」と「他人時間」に分ける

(2)は松山さんによると、朝を活用することで自分時間を増やすことができる、とわかりました。たしかに朝の通勤時間は、基本的には一人の時間です。

紙の本を気兼ねなく読むには、始発電車や早い時間の電車に乗ることが好ましいと思います。やや混んでいる場合はiPhoneで電子書籍をアプリで読んでいます。TwitterやFacebookを見ることもあります。

満員電車の場合は、私はiPodでポッドキャスティングを聞いたり、自律神経が休まる音楽を聴くたりします。自分にとって満足な時間を過ごしています。

朝読書は「家以外の場所」でしよう

朝、家で読書をしようとすると、二度寝したくなってしまいます。(3)「朝読書は「家以外の場所」でしよう」は、確かにそうだな、と納得がいきます。

通勤中にホームで電車を待つときや、社内で本を読むと、ほどよくざわざわしていて、一人の空間が確保されている気持ちになります。

学生時代は図書館で受験勉強しました。ですが、静かすぎて集中しにくかった記憶が残っています。最近はカフェなどで読書することが増えました。

ほど良くざざざわした空間の方が、他人から干渉されていない気持ちがしました。家よりも外のほうが集中できる気持ちがします。ほどよくざわざわし、第三者から干渉されない空間が大事なのかもしれません。

いい本は7回読もう

(4)は思い当たることがあります。今までは一回読んだら次の本を読み多読傾向でした。ですが、気に入った本を何度も何度も読み返すようにしたら理解度も増しました。

多読しようとしていた時期よりも読書が楽しくなりました。理解が深まったので、日々の生活に活用できるようになりました。

きっちり数えているわけではありませんが、八坂裕子『星に祈りを 生きるための77の言葉』(サンリオ)は毎日寝る前に一回読みます。

『ガラスの仮面47』(白泉社)は2010年8月に一日3回×27日=91回程度読みました。

同じ本を何度も読むと、一回だけでは気が付かなかった微妙な部分も、気がつくようになります。何回も読むことはとても大事、と思うようになりました。

「伝える」ことで、考えるクセがつく

(5)は、ITmediaオルタナティブ・ブログなど複数メディアで情報発信する際に、実感することでした。読者に言いたいことが正しく伝わるように、、何度も推敲して記事を公開するようになります。

すると、何度も資料を調べ、自分の考えを練り直すことをくり返します。結果として、理解が深まるように感じています。

グンと伸びる時期がある

(6)は専門学校内の訓練校で講師をしていた際に、私が生徒に話していたことです。松山さんとアイデアの共通性があることに驚きました。

私の場合は初心者のかたがプログラミング講座を受講した場合、経験者と自分を比較して落ち込んでしまう人が多かったです。

そのため、「経験者は一次方程式のように伸びる人が多いけど、初心者は2次方程式のようにある時期に来ると、グッと急激に伸びるんだよ」とお話していました。

自分で考えた事のイメージ画像

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成長の二次曲線

たとえば「経験者はy=ax+10」、「初心者はy=ax2+0」のようになっているから、講座開始の時点では経験者が+10の位置にいる。だから初心者はずっと経験者にかなわないように見えてしまいがち。

だけれどもスタートの位置が高いのは、経験者が過去にたくさんの経験があるから。講座の終了時に初心者が上に来ている場合だってありえるんだよ。

だから、まずは手を動かして経験を積んで、プログラミングをしてみたらどうかな。きっと急激に伸びる時期が来るよ。」

初心者の生徒さんは講座を受け続けていると、2次方程式のようにグッと伸びる時期があるので不思議です。訓練部門で講師をしていた6年間で、体験として感じていたことでした。

私の考えが、松山さんのアイデアと共通していたことにびっくりしました。成長曲線が二次方程式・案は松山さんと共通しているので、きっと正しいはず、です。(笑)

松山さんの著書は、朝を活用することで自分の生活を良い方向に改善できる指針を示しているように思います。人生を充実させる使い方を享受してくださる本です。ぜひご一読を。

今回、紹介した本

追記

松山さんの本をぜひ伝えたいと思ったのは、日本理化学工業の見学会がきっかけでした。日本理化学工業は『日本でいちばん大切にしたい会社』や鳩山元・首相が所信表明演説で紹介した「知的障害者を会社従業員の7割雇用している会社」です。

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松山さんが企画された日本理化学工業の見学会に申し込んだ際、仙台の障害者を支援している団体のお話をしたところ、日本理化学工業様に交渉してくださりました。

子どもたち30名分の「キットパス」(注)を仙台のNPO法人に寄贈して下さいました。まさか被災した子どもたちのためにキットパスを寄贈してくださるとは、思いもよりませんでした。松山さんの熱意と行動力に感服しました。

「人生を主体的に生きる」ということを、松山さんから学んだ気持ちがしました。注:キットパスとは日本理化学工業 様が発売している固形のマーカーで、書いても消しても粉が出ません。ホワイトボードマーカーの2~3倍使えるとのことです。

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編集履歴:2013.4.1 21:23 見出し・改行の追加と誤字脱字の修正をしました。2015.1.16 22:22 句読点を追加。助詞や接続詞を修正(主に文末)。本文から「上記の記事の」「長い目で見れば」を削除。「自分の生活を良い方向に改善できる指針を示しているように思います。」を追加。「習熟していくとは」→「受け続けていくと」に変更。同日22:30 「永井さんをはじめとして」「自身」「松山さんの著書」「7回と」「純粋に」を削除。「同じ本を」「私の考えが、」「松山さんとアイデアの」理解が深まったので、」「ほど良くざざざわした空間の方が」、見出し「成長の二次曲線」を追加。
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