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【ITmediaブロガーイベント】シャープAQUOS PHONE SH-12Cは、ツインカメラ3Dといウリだけじゃない。ケータイからの移行をスムースにする機能の実装が重要であることを認識できました(前編)

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昨年11月に、LYNX 3Dのブロガーイベントが開催された際には参加できませんでしたが、今回は急きょ参戦する事となり、新製品発表やカタログ・Webでの製品紹介では気付かなかったポイントを認識できました。

ファーストタッチは、NTTドコモの夏モデル発表イベントで、NTTdocomo 2011夏モデル新商品・新サービス発表会に行ってきました(後編・2)(2011/05/17)にてお伝えしておりますが、9機種+αを一気に見てタッチして回ることと、メーカーの方からの説明をしっかりと受けて質疑に回答頂くことは全く異なり、製品へのより深い理解が可能となった本イベントですが、撮影したスライドを交えてご報告したいと思います。

まずは前編ということで、スライドのご紹介から。

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動画の最後に映っているお二人がシャープからのシシャです。

左側に、通信システム事業本部販売促進部・ご担当者様、右側に、通信システム事業本部パーソナル通信第一事業部商品企画部・副参事の小林繁氏。

冒頭、本製品の販売・宣伝戦略などについてのプレゼンテーションがありました。

  • SH-12Cは、CM・交通広告およびITmediaなどのWeb広告展開を行うこと
  • AQUOS PHONEへのブランドシフトについて、『わかりやすさ』を強調
  • ウリとして3D・家電連携など

ケータイトップメーカーとしてのシャープさんの意気込みをお聞きしたところ、既に発表されている通りではありますが、500万台をということで、Androidの世界でも夏モデルに2機種x3キャリアという6機種(オトナ女子向け007SH Jも追加されましたが007SHと一緒として)で、夏のボーナス商戦から、海外ブランドとのガチバトルが激化するであろうことが予想されます。

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続いて、小林氏のプレゼンがスタートとなりました。

小林氏は、今年2月に開催されたITmedia Virtual EXPOのスマートデバイスEXPOにて『シャープにおけるAndroidスマートフォンの開発現場』という基調講演をされておりましたが、また、3月の日本Androidの会においても、私のBluetooth HIDプロファイルへの対応(おもにHID Keyboard)について質問をした際に、ご回答頂いた方です。

シャープでAndroidのプロジェクトをスタートした初期3人のメンバーの一人ということで、シャープAndroidを代表される方でもあり、日頃聞けないようなノウハウの一部であったり、私の技術的なこまかな(変な)質問にも、お答え頂けることは非常にありがたいシシャです。

さておき、プレゼンをお聞きして、本製品における、あるいはシャープAndroidの戦略として、私が気になった点の箇条書きメモですが、

  • 液晶の製造工程で、部位により色の違いが発生するが、製造の最終段階で調整をしてから出荷をしている
    → やはり、液晶=シャープの強みが明確です。
  • QHD(HDの1/4サイズ)・ベールビュー・裸眼3Dを実装した液晶
    → TVではなかなか実現できない裸眼3D。液晶と眼の距離が近いからこそ実現ができているが、右目でしか見えない・左目でしか見えないようにするブラインド(シャッター液晶)の調整や製品化技術の高さがうかがえます。
  • ツインカメラでの3Dは、左右の色見の違い(アカがオレンジっぽくなるなど)を回避する必要がある
    → リアルタイムにそれらを処理する事の難しさは、他社が実現しきれていない事で証明されているのかもしれません。
  • HDMI接続時にTVのリモコンで端末画面をコントロール
    → 巨大液晶にAndroid端末の画面が表示され、それをTVリモコンで操作するというデモは意外にインパクトがあります。
  • ハイスペックな1.4GHz CPUでありながら、負荷が無い時は可変クロックで800MHzまで下げることでバッテリー消費を抑制
    → バッテリー容量だけで判断しがちなポイントだけに、消費低減策はとても重要なポイントです。
  • なんでヌルヌルと感じるか?を研究し、Androidの画面描画の特性によるかくかくしているように見えやすい点を「動きを遅らせること」でスムースな、すいつくような、ぬるぬる感を実現
    → ぱっと切り替わるほうが好きな人もいるし好みがあるというところまで研究した上で、製品はコレと決めたUIの仕上がりは注目のポイントです。 CPUだけじゃない研究と技術の成果。

と、まだまだありますが、ひとまずスライドで。

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多彩なAVネットワーク、圧倒的な表現力。

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カメラ性能が高い事で知られているシャープらしい基本機能の充実=顔検出・チェイスフォーカス・シーン自動認識・笑顔フォーカス/振り向きシャッター・名刺/バーコードリーダー

4.2インチ3D液晶

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飛び出す!というより奥行きのある3D、QHD(540x960)の高精細液晶(国内AndroidフォンでNo1ですね)。

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MSM82551 1.4GHz プロセッサも国内端末ではNo1。 

家電連携のAQUOSファミリンク。

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ホームネットワーク(DLNA)対応。 

ツインカメラと3D液晶で撮る観るが楽しめるダブル3Dスマートフォン。

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800万画素x2という贅沢なカメラ搭載。 それも、左右カメラがしっかりとマッチしないと3D画像・動画としてひどい事になるので、「シンクロ」技術の高さを実現しています。

高精細であることは、見やすさに通じる。

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進化するTapFlowUI 。 そして3Dデモをする小林氏。

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乱視なので、3Dメガネなしではつらいけど、付けてみればその躍動感が伝わります。

斜めよりも正面で見たほうがより3Dを体感できます。

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YouTubeで「yt3d」と検索するとけっこうな数の3D動画が見つかります。 店頭などでタッチ&トライする際は、端末内にあるデモムービーだけではなく、YouTube上のコンテンツも是非チェックして欲しいところです。 スポーツのスタジアムなど、奥行きのあるシーンでは、感動的な立体感を味わえるかもしれません。

そして、『3Dに興味がなくても他にたくさん魅力が』

CMなどの広告や、Webで伝えられているる事ばかりでは無いんです。

初めてAndroidを買う・使う人に受け入れられるために、初めてではないAndroid2台目以降のユーザにも、海外ブランドに負けない強みを実装していくホンキ度。

twiccaのスクロールなどで実験しているところが、リアルなユーザ視点を考慮したコダワリなのかもしれません。

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IS03で分かりやすさのために打ち出した「ワンセグ・Felica・赤外線」というガラケー3機能を各社が追っかけてくれたことで、シャープとしては、細やかにケータイを追いかけ、実装して、差別化を図ることができた。

電話帳、マナーモードへの切り替え、簡易留守録・・・

Androidユーザならわかる再起動の実装なども、グローバル端末でもあまり実装されていないが、あるとありがたい機能を1つ1つ積み上げ。

そして、私の追いかけているテーマの1つ、遂にBluetooth HIDプロファイルを実装!です。

・・・ 後編に続きます。

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◆ITmedia +D Mobile AQUOS PHONE SH-12C ブロガーイベントまとめ記事

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最新技術と“ぬるぬる”な動作――見て、触って分かった
「AQUOS PHONE SH-12C」の価値

◆シャープSH-12C 紹介ページ
 http://www.sharp.co.jp/products/sh12c/

◆NTTドコモ SH-12C 紹介ページ
 http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/smart_phone/sh12c/

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