スタンフォード大学卒業式典
昨日は、スタンフォード大学の"Class of 2004"入学生のことを紹介したが、今日は、6月に行われた第119回卒業式典とSocial Mediaの関係をご紹介したいと思う。
1. Foursquare
日本でも知名度が広がっているFoursquareは、キャンバス内に公式のチェックイン場所を設け、大学を訪れたFoursquareユーザーが各地でチェックインすることにより、スタンフォード大学の特別なバッジを獲得できた。
2. Loopt Star
シリコンバレーにあるLoopt社から発表されたLoopt Starは、携帯電話ベースでのGPSを利用した情報共有、および特定の場所でチェックインするなどにより賞品獲得を楽しめることが可能なSocial Mapping Applicationで、Foursquare同様、今後急速に普及するであろうGeosocial Networkingの分野に属する。
このLoopt StarアプリケーションをiPhoneやiPod Touchにダウンロードし、友達をフォローしたり、各地で行われている卒業イベントでチェックインすることにより2010年卒業特別ギフトをもらうことができた。
Loopt社の共同創業者たちもスタンフォード大学で学んでおり、大学や卒業生への貢献と同時に自分たちのアプリケーションの認知度を高めるといったWin-Winの関係にもなっていると思う。
3. Twitter
Stanford Twitter feed (@stanford)で卒業イベントの情報を逐次得ることができ、#stanfordgrad10 というハッシュタグも用意されていた。
4. Facebook
卒業式典でのゲストスピーカーは国連大使のSusan Riceであったが、事前にFacebookでRice大使に質問ができるようになっており、Rice大使はFacebookの動画を使い質問に回答していた。
また、卒業式典に出席できない家族や友人たちのために、ライブで式典をWeb中継し、全世界からこのライブ中継を見た人たちがFacebookでライブチャットができるようになっており、ライブ画像の横に埋め込まれたFacebook枠に、家族や友人のコメントやRice国連大使のゲストスピーチへの賞賛などが数秒置きに続々とコメントがアップされていた。
もちろん、今まで同様、卒業式典の模様は終了後にiTunesやYouTubeにもアップされている。
そもそも大学の卒業式をライブでWeb中継すること自体、日本では考えられないかもしれないが、スタンフォード大学は世界中から学生が集まるだけに、卒業式に参加したくてもできない遠方の家族にはとてもいい思い出になったに違いない。
また、これからスタンフォード大学を目指す高校生や中学生にとっても、とてもいいモチベーションになったことと思う。
私も20数年前に大学を卒業したが、地方出身だったので卒業式に出席できなかった家族のことを思い出してしまった。
ぜひ、このようなすばらしいシステムを日本の大学でも採用していただきたい。