Tesla
シリコンバレーでは、本当に良くTeslaを見かける。
2人乗りのRoadsterは、車両価格が10万ドルほどもしたことと生産台数の少なさから街ではそれほど見かけることが多くなかった。
2012年から販売開始されたSモデルは、Roadsterに比べて手頃な価格に加えて、最大乗車定員7名、美しいフォルム、iPadのような大型スクリーンが配置されたダッシュボードなどが多いに人気を呼び、この界隈では見かけない日はないほどの人気車となっている。Googleのパーキングでは、その充電スペースにずらーーーーっとTesla Sが並んでいる。
果たして、どのような人たちがこのTesla Sを購入しているのか、San Jose Mercury Newsに自動車アナリストの面白い記事がでていた。
買い替えか追加購入かまでは調査されていないが、購入者の15.5%はトヨタ車の所有者で、トヨタの高級ブランドであるレクサスを含むと、なんと25.3%がTesla Sを購入する際にトヨタ/レクサス車を所有しているらしい。2013年5月の時点で、トヨタ/レクサスのマーケットシェアは14.2%ということなので、25.3%という数値はかなり高い方だろう。トヨタではプリウスやミニバンが人気なので、ファミリー用大型電気自動車ということでTesla Sを購入しているのかも知れない。
ちなみに、メルセデスの所有者は11%、BMWは10%。Tesla Sの車両価格は7万ドル強なので、これらの高級車所有者がTesla Sを購入するのは驚くことではない。
実は、マクラーレン所有者のTesla S購入比率が一番高いらしい。販売台数が全米でも数千台ほどの超高級スポーツカーと数百万台のトヨタを単純に比較すること自体無理があるが、マクラーレンを所有できるほどの富裕層がTesla Sを買うこと自体、何の問題もないのだろう。
ところで、面白いことに、ニューヨークではほとんどTeslaを見かけない。世帯あたり車の所有台数や、1回あたりの走行距離、チャージステーションの設置数などの違いから、まだそれほど普及していないものと思われる。
パロアルト市にあるTeslaのショップ
同じくパロアルト市にあるマクラーレンのショップ、隣のボルボの奥にTeslaのショップがある