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【図解】コレ1枚でわかるクラウドに欠かせない5つの特徴

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NISTの定義にはクラウドに欠かせない5つの特徴が挙げられています。

  1. オンデマンド・セルフサービス : ユーザーがWeb画面からシステムの調達や各種設定を行うとと自動で実行してくれる。
  2. 幅広いネットワークアクセス : PCだけではない様々なデバイスから利用できる。
  3. リソースの共有 : 複数のユーザーでシステム資源を共有し、融通し合える仕組みを備えている。
  4. 迅速な拡張性 : ユーザーの要求に応じて、システムの拡張や縮小を即座に行える。
  5. サービスが計測可能: サービスの利用量、例えばCPUやストレージをどれくらい使ったかを電気料金のように計測できる仕組みを持ち、それによって従量課金(使った分だけの支払い)が可能。

上記を実現するためにシステム構築や構成変更を物理的な作業を伴わずにソフトウェア設定だけで実現する「仮想化」、無人で運用管理できる「運用の自動化」、調達や構成変更を簡便にし、メニュー画面からの設定だけで行えるようにする「調達の自動化」の技術が使われています。これは、「インフラのソフトウエア化」で解説した「SDISoftware-Defined Infrastructure」の技術です。

この仕組みを事業者が設置・運用し、ネット越しにサービスとして提供するのが「パブリック・クラウド」、自社で設置・運用し、自社内だけで使用するのが「プライベート・クラウド」です。

これにより徹底して人的な介在をなくし、人的ミスの排除、調達や変更の高速化、運用管理の負担軽減を実現し、人件費の削減、テクノロジーの進化に伴うコスト・パフォーマンスの改善を長期継続的に提供し続けようとしています。

なおハイパーバイザーによる「仮想化」はIaaSにおいては前提となる技術ですが、PaaSSaaSでは、このやり方を使わないのが一般的です。アプリケーションでのユーザー管理、データベースのマルチ・テナント機能、コンテナによる独立したアプリケーション実行環境など、「仮想化」よりもシステム負荷が小さく、効率よくシステム資源を使用し、ユーザー・グループを分離できる手段が使われています。

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【3月度のコンテンツを更新しました】
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・「DXと最新ITトレンドの教科書」(全71ページ)を公開しました。第1章はどなたでもダウンロードできます。
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DX編
【新規】自動車メーカーが自動車を売らないビジネスをはじめる理由 p.6
【新規】SONY EV市場へ参入が意味すること p.7
【新規】クラウドがもたらす競争原理の転換 p.8 
【新規】競争原理の転換にむけた準備は整っているか p.9
【改訂】DXの定義 解題 p.46
【改訂】DXの定義 解説 p.47
【改訂】DXの目的 p.48
【改訂】DXと企業文化とアーキテクチャ p.102
【新規】課題解決の最善の手段はデジタルであると限らない p.233
【新規】DXは何から始めればいいのか p.234
総集編(再編集)
【改訂】総集編/ITベンダー企業向け
【改訂】総集編/ユーザー企業向け
【改訂】DXの本質
【改訂】新入社員用研修テキスト
【新規】「DXと最新ITトレンド」についての解説書
・第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
・第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
・第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
下記につきましては、変更はありません。
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