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「ビデオON」でお願いします

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今年もまもなく暮れようとしている。さて、今年は、どれくらい講義や講演をこなしたかを数えてみたら、1月から昨日までで125回、そして、残りが2つなので、合計127回となる。昨年が、129回だったので、ほぼ変わらない。実際の会場(スタジオ収録を含む)での講義が3回なので、124回はオンラインだ。

オンラインでの講義は、移動時間もなく、参加しやすいこともあって、リアルと比べて受講者の数が劇的に増えている。講師としても、効率よく(過密気味に)スケジュールを組めるありがたさもある。その意味では、オンラインが常識となってくれたことは、大変有り難い。

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そんなオンラインではあるが、残念なのが、「ビデオOFF」での参加が、多いことだ。感覚的には、90%は越えているだろうか。

オンラインは効率が良い反面、会場の空気が伝わせない。こちらの伝えようとしていたことが、うまく伝わっているのがよく分からない。リアルであれば、頷きやメモの動作、居眠りや内職などから、受講者の状態を知ることができるのだが、そんな空気感がまるで伝わってこないのは、なんともやりづらい。

また、ときどき厳しいことを真剣に語りかけて緊張を高めたり、冗談を言って緊張を解いたりも、受講者の集中力を維持する上では、大切な演出ではあるが、それがうまくいっているのかどうかもよく分からないわけで、これもまたやりづらいところだ。

講演や講義というと、講師の一方的な「語り」であると思われがちだが、決してそんなことはない。こういう会場の空気を介して、受講者と対話し、緩急を工夫したり、説明内容を変えてみたりと、相当に頭を使う。

しかし、「ビデオOFF」となると、まったくそれが伝わってこないので、それを想像で補うしかない訳で、これは相当に難しい。

落語の名人芸を見ていると、会場の反応を巧みに利用しているのがよく分かる。それがうまくできるかどうかも、名人とそうでないものの違いであろう。まさに、講義や講演もそんな彼らの話芸に学ぶべきところが大いにある。そういうことが、オンラインでは、できない。

そんな状況の中でも、Sli.doへの気付きや質問の書き込みや、Google Document/Slideを使ったグルールプ・ワークなどで、会場の空気感を何とか共有しようと工夫をしている。また、臨場感を演出しようと、感情の起伏や抑揚を誇張して、少しでも狭いディスプレイ空間と音響空間を最大限に押し広げて、臨場感を演出しようと努力している。

また、「ビデオON」もお願いしている。小さなタイル画面に表示される表情を読みとるのはなかなか難しいが、それでも真っ黒な画面に社員番号やアルファベットの名前よりも、遥かに臨場感が高まるので、こちらとしても空気を読みやすく、変化もつけやすい。

しかし、90%が「ビデオOFF」だ。

いろいろと事情もあるだろう。例えば、マンション回線で帯域が狭く不安定だから難しいという。特に残念なのはVDIVPNだ。シンクライアントにカメラがついていない、VPNの帯域が狭いから動画が禁止になっている。この手の話しは、ITベンダーに実に多い。ITベンダーこそ、ITの利便性の模範を示すべき存在なのに、そういうことには遅れている企業が多い。中には、zoomライセンスの代理販売をしているのに、「ライセンスの制約でビデオをONにできない。仕方がないので、個人持ちのスマホで画像ONにして、ひとり2アカウントで参加する」という、残念な話もある。また、部屋が散らかっているから画像をONにできない。ならば、仮想壁紙で隠してはどうかと思うが、貸与されているPCが非力でそれもできないという。

なんてこった!それでもそういう事情があるのなら仕方もないが、そうでない場合は、「ビデオON」で参加して欲しいとお願いしても、これがそうはならない。

講義や講演がつまらないのは、8割が講師の責任であろう。べらべらと言いたいことだけ話し、自己満足して悦に入っている講師に限って、「今日の受講者は真剣さが足りない、居眠りが多く弛んでいる」と不満を露わにする。しかし、それは、あなたの話しがつまらないからだ。あるいは、受講者への気遣いがないからだ。私はそう思う。

しかし、2割は参加者の責任だ。「ビデオON」は、そんな責任のひとつだろう。いかに講師に話しやすい状況をつくるかによって、講義もまたよりよいものになる。そんな受講者の心がけであろう。いや、講師への思い遣りかも知れない。そういう気持ちが、講義への前のめりな心を作ってくれるので、相乗効果は大きいと思う。

「ビデオON」、ささやかなことだが、ご協力頂けると有り難い。

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【改訂】デジタル化がもたらすレイヤ構造化と抽象化 p.14

【改訂】デジタル化とDXの違い 改訂版 p.27

【改訂】DXの定義 1/3 p.39

【新規】DXの定義 2/3 p.40

【改訂】DXの定義 3/3 p.50

【改訂】DXのメカニズム p.45

【新規】「デジタル前提」とは何か p.46

【改訂】DXの公式 p.47

【新規】なぜ「内製」なのか 1/3 p.178

【新規】なぜ「内製」なのか 2/3 p.179

【新規】なぜ「内製」なのか 3/3 p.180

【新規】ITベンダーがDXを実践するとはどういうことかp.174

ITインフラとプラットフォーム

【新規】サーバー仮想化とコンテナ 1/2 p.76

【新規】サーバー仮想化とコンテナ 2/2 p.77

【新規】コンテナで期待される効果 p.78

【改訂】コンテナとハイブリッド・クラウド/マルチ・クラウド p.81

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【新規】アジャイル開発が目指すこと p.37

【新規】SI事業者がアジャイル開発で失敗する3つの理由 p.74

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