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森のワーキングスペース お知恵拝借 m(_ _)m

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森の仕事場プロジェクトのエレベーターピッチが酷い!と言う話を昨日のブログで書いたが、そもそも、自分は、いったい何をしたいのかを、改めて、文章に綴ってみた。

あるべき姿:「デジタル時代を牽引する人材」を育み、彼らに「活躍のきっかけ」を提供すること。

デジタルが、もはや時代を牽引する原動力であることに異論を唱える人はいないはずだ。しかし、研修や講演、あるいは、コンサルの機会を通じ、中核となる人材が、まだまだ足りないと実感する。

仕事柄、ITの最新トレンドやデジタル・リテラシーの向上と言った、一般教養番組が多いのだが、中核となる人材、つまり、デジタル化を推し進めるCoECenter of Excellence)となる、人や組織が足りない。この状況を打開することが大切だと考えている。

そこで、本プロジェクトを進めるにあたり、2つのステージを設けて、この課題に向きあおうと考えている。

スクリーンショット 2021-07-20 6.28.07.png

ステージ1:充実したIT利用環境が整備されたワーキングスペース

誰を:「あえて集まる」ことでチーム・メンバー相互の信頼を醸成、あるいは、業務の生産性を高めたいと考えているITリテラシーの高い人たちのチーム

何で:充実したIT利用環境が整備されたワーキングスペース

どんな状態にしたいのか:議論や作業を、まわりに気兼ねなくでき、成果上げることに集中できる

ステージ2:ワーキングスペースを活かしたプログラム

誰を:モダンITのスキルを磨きたいエンジニアやモダンITを活かして事業の成果に貢献したいビジネス・プロフェッショナルの個人、またはチーム

何で:トップレベルの知識とノウハウを持つ講師や指導者による研修やワークショップ

どんな状態にしたいのか:自分の成長を実感し、あるいは、事業の成果についての確信を持つことができる

最終的には、「ステージ1× ステージ2による「あるべき姿」の実現」を目指す。そのために、次の段階を踏んで、すすめてゆこうと思っている。

  • まずは、ステージ1だけでも収益を確保できる事業にする
  • 並行して、ステージ2の可能性と魅力的なプログラム・コンテンツを、この場所を使ったトライアル・プログラムで、実践的に評価、探索する
  • トライアル・プログラムを踏まえて、プログラムを取捨選択、整備し、ステージ2を本プロジェクトに組み入れる

このような取り組みを進めるに当たって、わざわざ時間をかけて八ヶ岳の南麓まで足を運ぶ必要はないという考え方もあろう。しかし、そこに住み、この場所の素晴らしさを体感している私にとって、このような取り組みを進めるうえで最適な地であるとの直感は揺るぎがたい。

これが、このプロジェクトの魅力であるとともに、昨日申し上げたことであるが、「本質からそれてしまう弱点」でもある。つまり、この場所の素晴らしさは、優れた手段ではあるが、プロジェクトの価値を決定づける、本質的要件ではないということだ。

では、どのようにこの地の魅力を位置付けるべきなのだろうか。そこで、このたぐいまれなる環境を「附帯的価値」と位置付け、このプロジェクトの魅力を高める手段と位置付けてみた。

キャンプ施設

  • ワーキング・スペースに併設
  • 一人でも、仲間と一緒でも楽しく過ごせるキャンプ・サイト、キャビン、サウナ施設、ファイヤーサークル、清潔なシャワーとトイレ、BBQ施設、水屋(共同キッチン)など
  • キャンプや野外活動に関心の高い人たちの集客に貢献
  • チームビルディングのためのツールとして利用
  • キャンプが得意ではない方もいるので、周辺のペンションやホテルと業務提携し、必要であればそちらを紹介または予約代行

神社の杜(神社の境内にある森)

  • 森や八ヶ岳の自然の中に身を置くことで、副交感神経が優位なリラックスモードになり、ストレス・ホルモンが低減でき、感じる力や創造力を高めることができる
  • 神社の杜=スピリチュアルな場所という立地をアピールし、落ち着いて過ごすことができる「魅力的な場所」であることを印象づける

以上を元に、改めてこのプロジェクトを要約すると次のようになる。

210703_六角堂外観_屋根あり.JPG

201703__六角堂外観_屋根無し.JPG

210703_六角堂内部.JPG

背景:

企業の存続や事業存続・成長のためには、デジタルを前提とした企業の文化や風土(アーキテクチャー)に変革しなければならない。しかし、それを支えるモダンIT人材が圧倒的に不足している

本プロジェクトの目的: 

  • 既存のモダンIT人材の生産性の向上
  • 将来のモダンIT人材の育成
  • 彼らが活躍するきっかけの提供

目的を達成するための手段:

  • 充実したIT利用環境が整備されたワーキングスペース
  • ワーキングスペースを活かしたプログラム

手段の価値や魅力を高めるための装飾:

  • 森の中のキャンプ場と野外活動施設
  • 神社の杜

いかがだろうか。ぜひ、皆さんのご指摘やお知恵を拝借したい。

*追加開催決定!9月1日(火)

新入社員のための 「最新ITトレンド・1日研修」

ご要望多数により、「最新ITトレンド・1日研修」を9月1日(火)に追加開催することとなりました。
新入社員の皆さんはもとより、ITの最新トレンドやDXなどの基本的知識を整理したいとお考えの方には、お役に立つと思います。

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1万円(税込)/2021年度の新入社員と2年目の方
2万円(税込)/上記以外の方
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オンライン( zoom)にて開催します。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【7月度のコンテンツを更新しました】
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・新入社員のための最新ITトレンド1日研修・2021年版 改訂
・一般社員向け最新のITトレンドとビジネス戦略・1日研修パッケージ 改訂
・ブロックチェーンの資料を分かりやすくしました
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研修パッケージ
・【改訂】総集編 2021年7月版
・【改訂】DX基礎編 デジタルトランスフォーメーションの本質とビジネス戦略
・【改訂】最新のITトレンドとビジネス戦略 1日研修パッケージ
・【改訂】新入社員のための最新ITトレンド1日研修・2021年版・パッケージ
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ビジネス戦略編・DX
【新規】デジタル化とはレイヤ構造化と抽象化/デジタル化以前 p.9
【新規】デジタル化とはレイヤ構造化と抽象化/デジタル化以降 p.10
【新規】デジタル化とはレイヤ構造化と抽象化/社会構造の変化 p.11
【新規】見せかけのDXと本物のDX p.79
【新規】デジタルで"何"を変革するのか p.80
【新規】DXのメカニズム p.107
開発と運用編
【新規】DevOpsのメリット p.70
サービス&アプリケーション・先進技術編/AIとデータ
【改訂】ニューラル・ネットワークの仕組み p.86
クラウド・コンピューティング編
【新規】マルチクラウドのメリット p.77
【新規】クラウド各社のコンテナ展開 p.78
【新規】Googleのマルチクラウド戦略 p.79
【新規】Microsoftのマルチクラウド戦略 p.80
【新規】IBMがRed Hatを買収(2018.10) p.81
【新規】OpenShiftによる統合 p.82
【新規】マルチクラウドへの取り組みの差 p.83
テクノロジー・トピックス編
【改訂】Armのビジネス・モデル p.19
【新規】競合他社の懸念 p.33
【新規】半導体(CPU)を取巻く市場環境の変化 p.34
【新規】半導体を巡るこれからの動き p.35
【新規】Linuxのビジネスモデル p.78
【新規】オープンソース開発の実際 p.79
【新規】OSSのビジネスモデル p.80
【新規】OSSへの誤解 p.81
【新規】OSSは利用者とベンダーの双方にメリットがある p.82
テクノロジー・トピックス編/ブロックチェーン
【新規】NFT: Non Fungible Token/非代替性トークン p.5
【新規】ブロック・チェーンの構造 p.11
【新規】ブロック・チェーンの構造 / Proof of Work p.12
【新規】ブロック・チェーンの構造 / 改竄が困難な理由 p.13
【新規】ブロック・チェーンの種類 p.18
下記につきましては、変更はありません。
 ITインフラとプラットフォーム編
 ITの歴史と最新のトレンド編
 サービス&アプリケーション・基本編
 ビジネス戦略編・その他
 サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT

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