なぜ、デジタル・トランスフォーメーションをDTではなくDXと表記するのか?
DXについての解釈は様々ですが、共通の要素を踏まえ、改めて整理すると、次のようになるでしょう。
企業が、
- 不確実性の増大に伴うビジネス環境の厳しい変化の中で、
- データやデジタル技術を活用することで、この変化に俊敏に対応し
- 競争上の優位性を確立し、業績に貢献するための取り組み
そのために、
- きめ細かな顧客のニーズや社会の期待(例えば、SDGs)に応えること
- 製品やサービス、ビジネス・モデルを変革すること
- 業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革すること
つまりDXとは、ビジネス・プロセスやビジネス・モデルの破壊・変革・創造を伴う取り組みであると言うことです。具体的には、次のようなことを行うことです。
- 社内的:ビジネス・プロセスや働き方などの抜本的な変革
- 対外的:新たな顧客価値の創出、ビジネス・モデルの転換、新規事業分野への進出などのビジネスの変革
このことからDXとは、既存を改善すること、あるいはデジタル技術を活用することではないことが分かります。もっと本質的に、あるいは根本的に企業の文化や体質を変革し、ビジネスのやり方や組織の振る舞いを、俊敏に変化させ続けることができる企業に変わることなのです。
「不確実性」の常態化した世の中で、未来を予測することはできません。だから、高速に試行錯誤を繰り返し、その時々の最適解を探しつつけなければなりません。
ちなみに、Digital TransformationをDTではなくDXと表記するのはなぜなのでしょうか。実は、ここにもDXの本質が表されています。
Transformationの"Trans-"には"交差する"の意味があり、そのイメージを"X"で表現しています。また、 Transformationには、上下を入れ替えるや、ものごとひっくり返すという意味があり、 "X"にはそんなイメージも重ね合わされているのです。
【募集開始】ITソリューション塾・第36期 2月10日開講
2月から始まる第36期では、DXの実践にフォーカスし、さらに内容をブラッシュアップします。実践の当事者たちを講師に招き、そのノウハウを教えて頂こうと思います。
そんな特別講師は、次の皆さんです。
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戸田孝一郎氏/お客様のDXの実践の支援やSI事業者のDX実践
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河野省二氏/日本マイクロソフトで、セキュリティの次世代化をリ
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また、特別補講の講師には、事業現場の最前線でDXの実践を主導
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- 回数 :全10回+特別補講
- 定員 :120名
- 会場 :オンライン(ライブと録画)
- 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
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