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プレゼンテーションの美意識について

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鍋物が美味しい季節になった。白菜に春菊、椎茸やニンジン、鶏肉につみれなど、盛りだくさんの鍋物は、食欲をそそる。そんな鍋物だが、自宅で食べるときは、家族だし、早く食べたいので、材料を土鍋に押し込み蓋をして、火を付けるだけになってしまう。見た目の美しさに気を使うことに手を抜いてしまいがちだ。

food_nabe.png

これが割烹などで頂くと、まあなんと美しいことか。味もさることながら、見事な彩りと具材のレイアウトに、ついつい見とれてしまう。こだわり抜いたプロの仕事とはかくあるべしと、感心する。

どんな仕事でもそうだろうが、プロの仕事というのは、細部にわたって、気を使うものだ。それができなければ、お金を頂くには値しない。私のように講義や講演を生業にしているものにとっては、プレゼンテーション資料は、割烹の鍋のごとき存在であろう。そこにこだわりを欠いてしまえば、素人の誹りを免れない。

先日、まさにそんな痛恨の失敗をやらかしてしまった。それが、こちらのチャートだ。

図2.png

このチャートを示しながら説明していたとき、失敗に気がついてしまった。あー、なんてことをしたのかと、恥ずかしくてたまらなかった。皆さんにはそれがどこだか分かるだろうか。

このチャートは5Gのネットワーク・スライスについて解説した資料だが、中央右下の「セキュア」の文字のサイズ(20ポイント)が左隣の「高信頼性」(24ポイント)と違っている。そのため、下に書かれた「ネットワーク・スライス」の文字もずれてしまった。また、その右隣の「企業別」の文字は、「セキュア」をコピーして文字を書き換えているので、こちらもずれてしまっている。これに加え、「企業別」の文字の上が、その左の「セキュア」の文字の上の位置より1ポイントほど上方向にずれている。

急いでいたのか、疲れていたのかは、定かではないが、チェックを怠ったことは間違えなく、なんともお恥ずかしい限りだ。講義の後に修正したのが、次のチャートだ。

図1.png

プレゼンテーションごときの話しではあり、誰に迷惑を掛けることでもないから、そこまで気を使う必要はないという人もいるだろう。しかし、これは自分の美意識の問題であり、納得できないことは、納得できないのである。

wasabi.png

例えば、自分で刺身を買ってチューブのわさびを使うとき、チューブから押し出したままのカタチで皿に載せるのか、手でつまんで少しほぐして皿に載せるのでは大違いだ。前者を許せないのが、私の美意識である。

そんなことで「美意識」などと、言っているヒマがあれば、お前の体型についても「美意識」を働かせてはどうか?

おっと、天のささやきであろうか。どうも、美意識には、意識の及ばないところもあるようだ。そこは、仕方がない。

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