ATEM mini Proを使ったオンライン研修の配信環境
昨日は、こんな配信環境で、オンライン研修を実施した。いろいろと試行錯誤の結果、いまは、こんな構成に落ち着いているが、さて、これをどうか進化させてゆくかが課題になりそうだ。
この構成になった理由や想いについて、紹介しよう。
Input1:カメラはSony ZV-1 高画質でオートフォーカスがいい
身体をいろいろと動かしながら講義をする私にとって、私の動きに追従して常にピントを合わせ続けてくれるカメラはなんともありがたい。しかも、高画質でズームもリモコンでコントロールでき、つねにイケメンがベスフォーカスで画面に現れるわけで、これだけでもこの講義はなかなかプレミアムものだ。Sony ZV-1 は、Micro HDMIでつなぎ、ATEM Mini ProへはHDMIで接続している。
Input 2:43インチでPower Pointのプレゼンテーションが快適
プレゼンテーションは、43インチのディスプレイをUSB-CでつなげたMacbook Proを、ディスプレィを閉じた状態、すなわちクラムシェル・モードでつないでする。電力供給もできるのでケーブルが少なくて済むのはありがたい。また、大きな画面を使い、プレゼンテーター画面を表示させることで、全体の進行も分かりやすくなかなか快適だ。このMacbook Proから、HDMIでも出力し、ATEM Mini Proにつないでいる。ATEM Mini Proがプレゼンテーション画面の出力先となっているわけで、これが講義で配信される画面となる。
Input3:iPad Proで質問を受け付ける
Sli.doで質問を受け付け、それをiPadで表示し、HDMI出力している。Sli.doは、匿名でも質問できるし、「いいね」を押せば表示順序が上がってゆくので、質問が多いときに優先順位を考えるのに重宝する。
これら3つのインプットをATEM mini ProそれぞれのInput画面を切り替えながら、講義を行っている。また、PinPで、私の顔も表示させ、ちょっと込み入ったプレゼンチャートの場合、PinPを消したり位置を変えたりすることで、できるだけ顔出しで講義をしている。画面の切り替えもなかなかかっこいい。
Output1: 21インチでプロっぽいモニター
ATEM mini ProのHDMI出力をモニターにつなげるとこれがなかなかプロっぽい画面表示になる。入力画面やバックグラウンド、放送中あるいは準備中の画面を一覧しながら、どういう組合せをしようかと直観的に判断できる。このモニター画面を見ながら、スイッチを切り替えるわけだが、これがなかなかプロっぽいわけで、なんともムフフである。
Output2:USB-Cでzoom用PCはマイクをつなぐ
講義の品質は、音声の品質で決まると言ってもいいだろう。そんな基準で選んだAKG Lyra3はなかなか優れもののコンデンサーマイクである。しかし、出力と電力供給は、USB-Cに頼ることになる。ATEM mini Pro を購入する前は、PCにケーブル一本でつなげばいいので、これは大いに良かったわけだが、ATEM mini Proのマイク入力には直接つなぐことができない。そんなわけで、zoom配信用のMacbook ProにUSB-Cでつなぐことにした。ATEM mini Proで一括管理できないのは不便かなぁとは思ったが、実際に使ってみるとそんなことはなく、zoomのマイク・ボタンをこれまで通り使えるのでむしろ便利で良かったと思っている。
失敗や苦労もあった。
先ずなんと言っても大失敗は、iPad ProのHDMIアダプタだ。スタンド付きでいろいろなインターフェイスが着いている凄くコスパのいい中華製品を購入して使ってみた。ところが、HDMI出力のモニターを見ると、思い出したように突然画面が点滅する。そして、しばらくなりを潜めたかと思うと、また点滅し始める。ケープルを交換したり、他の手持ちのアダプタに交換したりして原因を確認すると、やはりこの中華アダプタであることがわかった。見た目はかっこいいのだが、残念!しかたなく安全を期してApple純正を購入した。もちろん問題は解決したが、高く付いてしまった。
いまだ試行錯誤しているのは、クロマキーである。グリーンバックもあり、準備は完璧なのだが、いまひとつクロマキーがうまく使いこなせない。さて、これをどうやっつけようが、直近の研究テーマとなっている。
ところで、スイッチャーであるblackmagic社のATEM mini Proだが、こいつはなかなか奥が深い。一緒に使えるSoftware Switcherも実に機能が豊富だ。まだどう使いこなせばいいのかがよく分からないことも多い。
この忙しい時期に、なんと言うことを始めてしまったのか、後悔している。こんなブログ書いてること事態、それこそ時間の無駄である。しかも構成図まで描いてしまった。
ATEM mini Proは絶対に買わない方がいい。きっと後悔するぞ!
*ひとりごと*自宅用にもATEM mini ProいやATEM mini Pro ISOあった方がいいかなぁ・・・