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オンラインでの講義や講演の魅力をアップする実践ノウハウ・コンテンツについて

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毎週3回から5回、時間にして20時間程度

オンラインでの講義や講演を、最近はこの程度こなしています。

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リアルでの講義は、コロナ禍以降、基本的に皆無です。私のようなピン芸人の仕事は、代替が利きませんから、どうしてもリスクを避けなくてはなりません。今回だけは特別と、大勢が集まる会場で、リアルで講義をした結果、コロナに感染したとなると、他の予定をキャンセルしなければならず、1回の「特別」のために、多くの人に迷惑を掛けてしまうかもしれません。

いい歳ですから、重症化のリスクも気になるところです。会社勤めではありませんから、感染して仕事が途絶えるとキャッシュフローが止まってしまいます。退職金や企業年金があるわけではありませんし、まだまだ仕事を続けなければ、生きてゆくことはできません。

そんな現実に向きあえば、どうしても神経質にならざるを得ないのです。

そのおかげでと言うのもおかしな話しですが、オンラインでの講義や講演のノウハウは、かなり磨かれました。もちろん、機材にもそれ相応の投資をしました。そんな経験を、何回かに分けて、紹介していこうと思います。

機材よりもコンテンツ

オンラインであるなしにかかわらず、講義や講演で最も大切にすべきは、コンテンツです。特に、オンラインの場合は、リアル以上にコンテンツの果たす役割が重たくなります。

ここでいうコンテンツとは、プレゼンテーション資料とトークです。

リアルの場合、講演者の服装や表情などの雰囲気、身振りや手振りといったボディーランゲージ、会場の雰囲気などを五感で捉えることができます。そんな「演出された空間」に支えられ、プレゼンテーション資料とトークの物足りなさを補うことができます。わかりやすく言えば、ヘタでも場の雰囲気で何とかなり、取りあえず持ちこたえることができるわけです。

しかし、オンラインになると「演出された空間」は、なくなります。プレゼンテーション資料とトークだけで勝負しなければなりません。

プレゼンテーション資料については、見たら直ぐに分かるものであることが、大切になります。例えトークが途切れても、資料を見ればなるほどと直ぐ分かるものであることが求められます。そんな資料を作るためには、徹底して1枚手で伝えるべきメッセージを厳選し、枝葉をそぎ落として幹を伝えることを心がけなくてはなりません。

言葉と表現、図形要素、レイアウト、色使いなどのビジュアルもまた、洗練されたものを作る必要があるでしょう。

伝えたい言葉や文章、仕様や図表を1枚に詰め込みすぎるのは厳禁です。もちろん、リアルでもこれは同じですが、ビジーな資料であってもリアルであれば会場から直ぐには離れることはできませんから、その後リカバリーしたり、会場の反応を見て修正したりもできます。しかし、オンラインでは、会場との対話ができませんから、対処しようがありません。また、「わかりにくい」や「汚い」資料を目にした瞬間に離脱することもできます。このような事態を招かないためにも、「分かりやすい」と「美しい」を徹底して追求した資料作りを心がけなくてはならないのです。

トークもまたプレゼンテーション資料と同様に「分かりやすい」と「美しい」が必要です。加えて、意識すべきは、オーバーアクションです。

先ほども述べたように「演出された空間」の中で五感を聞かせることはできないわけで、プレゼンテーション資料のビジュアルと演出されたトークの2つの感覚に頼らなくてはならないのです。特に、トークでは、減らされた他の感覚器でのインプットを補うために、感情の起伏、言葉のメリハリ、話す速さなどを意識して、誇張気味で伝えることが効果的です。

受講者は、大音響を心地よく聞けるオーディオルームに居るわけではありませんし、小さなノートパソコンの液晶画面で見ているわけですから、どうしても使える感覚器は制限されます。また、講演者の姿も小さくしか映し出されませんから、身振りや手振りも使えません。そこを補うためにオーバーアクションを心がけなくてはならないのです。

ついでながら、マイクは高性能なものを使うことです。値段もそれなりですが、トークの音質が悪いと受講者はとても強いストレスを感じます。講演者の動画がカクカク担ってもそれほどストレスは感じませんが、トークが途切れたりかすれたり、あるいは、小さくなったり大きくなったりは、かなり強いストレスで、受講することが苦痛になります。

私の場合は、いろいろと試したのですが、デスクに座って講義をするときは、AKG Lyra-Y3 コンデンサーマイクを使い、立って講義をするときは、RODE Wireless GO white にピンマイクを付けて使っています。

PCのマイクは音質が悪く、外付けのカメラのマイクも動き回るようなときは、マイクと話者との距離が変わるため音量が揺らいでしまい、受講者にストレスを与えてしまいます。そんなことを意識しながら、マイクを使い分けています。

明日は、また別の視点から、オンラインでの講義や講演のノウハウをお伝えしようと思います。

【募集開始】第35期 ITソリューション塾

オンライン(ライブと録画)でもご参加いただけます。

ITソリューション塾・第35期(10月7日開講)の募集を開始しました。

新型コロナ・ウイルスは、肺に感染するよりも多くの人の意識に感染し、私たちの考え方や行動を変えつつあります。パンデミックが終息しても、元には戻ることはありません。私たちの日常は大きく変わり、働き方もビジネスも変わってしまうでしょう。これまでの正解は、これからの正解と同じではありません。ならば、事業戦略も求められるスキルも変わらざるを得えません。

本塾では、そんな「これから」のITやビジネスのトレンドを考え、分かりやすく整理してゆこうと思います。

特別講師

この塾では、知識だけではなく実践ノウハウについても学んで頂くために、現場の実践者である下記の特別講師をお招きしています。

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  • アジャイル開発とDevOpsの実践
    • 戦略スタッフ・サービス 代表取締役 戸田孝一郎 氏
  • 日本のIT産業のマーケティングの現状と"近"未来
    • シンフォニーマーケティング 代表取締役 庭山一郎 氏
  • ゼロトラスト・ネットワーク・セキュリティとビジネス戦略
    • 日本マイクロソフト CSO  河野省二

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  • 日程 初回・2020年10月7日(水)~最終回・12月16日(水)
  • 毎週18:30~20:30
  • 回数 全10回+特別補講
  • 定員 100名
  • 会場 オンライン(ライブと録画)および、会場(東京・市ヶ谷)
  • 料金 ¥90,000- (税込み¥99,000)
    • PCやスマホからオンラインでライブ&動画にて、ご参加頂けます。
    • 資料・教材(パワーポイント)はロイヤリティフリーにて差し上げます。

詳しくは、こちらをご覧下さい。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【8月度のコンテンツを更新しました】
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新規プレゼンテーション・パッケージを充実させました!
・「新入社員研修のための最新ITトレンド研修」の改訂
・そのまま使えるDXに関連した事業会社向け講義パッケージを追加 
・ローコード開発についてのプレゼンテーションを充実
・ITソリューション塾・第34期のプレゼンテーションと講義動画を改訂
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新入社員研修
【改訂】新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス・8月版
講義・研修パッケージ
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとこれからのビジネス*講義時間:2時間程度
> 自動車関連製造業向けの研修パッケージ
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【改訂】総集編 2020年8月版・最新の資料を反映(2部構成)。
【改訂】ITソリューション塾・プレゼンテーションと講義動画 第34期版に差し替え
>これからのビジネス戦略
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ビジネス戦略編
【改訂】デジタルとフィジカル p.9
【改訂】イノベーションとインベンションの違い p.10
【新規】DXを支えるテクノロジー p.18
【改訂】DXはどんな世界を目指すのか p.19
【新規】「モノのサービス化」の構造 p.46
【改訂】ビジネス価値の比較
【新規】ビジネス価値のシフト p.48
【新規】自動車/移動ビジネスの3つの戦略 p.49
【新規】ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用 p.137
【新規】ナレッジワーカーの本質は創造的な仕事と主体性 p.138
【新規】コンテクスト文化から考えるリモートワーク p.139
【新規】リモートワーク成功の3要件 p.140

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【改訂】IoTの定義とビジネス p.15

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】ニューラル・ネットワークの仕組み p.68

クラウド・コンピューティング編
【改訂】クラウドに吸収されるITビジネス p.106
【新規】クラウド・ネイティブへのシフトが加速する p.107

開発と運用編
【改訂】開発の自動化とは p.94
【新規】ノー・コード/ロー・コード/プロ・コード p.95
【新規】ローコード開発ツール p.96
【新規】ローコード開発ツール p.97
【新規】ローコード開発ツールの 基本的な構造 p.98

下記につきましては、変更はありません。
 ITの歴史と最新のトレンド編
 テクノロジー・トピックス編
 ITインフラとプラットフォーム編
 サービス&アプリケーション・基本編

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