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なぜ、君たちはITトレンドを学ぶのか(6)朝のゴールデンタイム

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「朝の1時間、始業前に自分の時間を作りなさい。会社でも良いいし、近所のカフェでも構いません。誰にも邪魔されず勉強できる場所と時間を作ることです。そこで何を勉強するかを先に考えるのではなく、まずは時間と場をつくることです。それが、いずれ大きな自分の財産になることに気付くと思いますよ。だまされたと思って、実行してみて下さい。」

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想いからではなくカタチから入ることがなによりも大切です。

朝の1時間を征する者が人生を征する。

私は、この朝の1時間を「朝のゴールデンタイム」と呼んでいて、新入社員の頃から、30年以上にわたって続けています。そして、いまでは、それが、自分の宝物になっています。

先日、5年前に新入社員研修を受け持った方と話をする機会がありました。彼もまた、それをずっと実行してきたそうです。そして、その意味がいまやっと分かったと話してくれました。

どんな本を読めば良いか、どの雑誌を購読すべきか、どのサイトを見れば良いかといった質問をうけることがあるがありますが、この質問に応えることは容易なことではありません。例えば、GitHubの使い方について詳しく知りたいというのであれば、答えようもあります。しかし、漠然と「どの本を読めば良いのか」に答えるのはとても難しく、的確に答えをだすことはできません。試行錯誤、わかりやすく言えば、いろいろと失敗を重ねながら、自分で見つけるしかありません。そのために必要なのは、「時間」です。その時間、つまり「朝のゴールデンタイム」を作ることができれば、何を学べばいいのかも、自ずと見つかるでしょう。

「私は朝が苦手で、夜ではだめでしょうか?」

そんな質問を頂きますが、それは自分で決めて下さい。ただ、朝が苦手だというひとの多くは、朝が苦手だと、自分で思い込んでいる人がほとんどのように思います。挑戦もせず、何も努力せずに、楽だと思うやり方を最初から求めても、長続きはしません。

長い社会人経験で申し上げれば、夜の時間は、使いものになりません。残業もあるし、疲れていたりもしますし、誰かと呑みに行くこともしばしばです。集中して、本を読んだり、英語を学んだり、文章を書いたりするには、不向きです。何よりも、まわりに影響を受けてしまい、自分の決まったリズムを作れません。だから「朝」なのです。

最初は大変かも知れません。でも、頑張って継続すれば、それができないことが、辛く、残念になります。例えば、朝起きて、出なくてもトイレに座らなければ落ち着かない、歯を磨かなければ気持ち悪いと言った感覚と同じようになることです。そういう習慣を身につけることです。そうなれば、それはもはや、かけがえのない、あなたの宝物になります。

「毎朝1時間勉強のために時間を取れば、毎週1日研修を受けているのと同じ。これを4年半続ければ、2年間の大学院に通ったことと変わらない勉強時間が確保できます。」

朝の1時間は、それほど凄いことなのです。

その時々の正解が数年で陳腐化する時代にあって、「学び方」を若い時代に学べるかどうかが、社会格差を広げます。その実感は、いまはないでしょう。でも、社会人を30年以上続けていると、まさにこの現実を実感します。

「無駄なことをしたくありません。効率よく勉強したいので、どうやって学ぶかを教えて欲しい。」

原理原則をしっかりと丁寧に学ぶことです。また、真善美について学ぶことも大切です。新しいことは普遍的な知識の土台の上に築かれます。だから、新しいことが出てきても容易に理解できるようになります。そのためにも時間が必要です。朝のゴールデンタイムはその解決策の1つです。

また、いろいろなコミュニティや勉強会に参加し、経験や知恵のある人とつながることも役に立ちます。新しいことに取り組み、時代を先取りする人たちとつながることは、自分の感性を磨き、学びへの意欲を高めてくれます。

いずれにしろ、何を学ぶかではなく、学ぶ習慣や機会を自分で作り、そしてその実践のノウハウを、経験を重ねて自分の習慣にすることです。そう、習慣とは才能であり、スキルであることは、以前のブログでも申し上げたとおりです。

いまこの業界は、大きなテクノロジーのパラダイムシフトの只中にあります。それは、同時にビジネスのパラダイムシフトと相まって、新しい常識を模索しています。コロナ・ショックは、このトレンドを一気に加速します。

学校が、あなたのために学びのテーマを与え、時間割を作ってくれることは、もうありません。自分で、自分のための学校を創るしかないのです。そのための最初の一歩が、「朝のゴールデンタイム」になるかもしれませんよ。

ITソリューション塾・第34期(5月15日開講)の募集を開始

第34期の概要

「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を軸に、その本質と実践、これを支えるテクノロジーを分かりやすく、体系的に整理します。また、共創や新規事業開発、事業転換など、いま向きあうべき「これからのビジネス戦略」についても、解説させて頂きます。詳細なスケジュールは、下記よりダウンロード頂けます。

もはやセキャリティにファイヤー・ウォールもVPNもパスワードも不要な時代になりました。まもなく登場する5Gにより、ネットワーク構築に関わる物理的な作業は不要となります。クラウドがシステム構築の物理的な作業を置き換え、アプリケーションの開発は、サーバーレスが普及するでしょう。人手に頼っていた多くの仕事はAIに代替され、ITと人間の役割、ビジネスのあり方が大きく変わろうとしています。

こんな時代を背景に「デジタル・トランスフォーメーション」の潮流が押し寄せています。

本塾では、そんな「いま」と「これから」をわかりやすく解説し、この変化にどう向きあうかについて、共に考えてゆこうと思います

特別講師

この塾では、実践ノウハウについても学んで頂くために、現場の実践者である下記の特別講師をお招きしています。

  • アジャイル開発とDevOpsの実践
    • 戸田孝一郎 氏/戦略スタッフ・サービス 代表取締役
  • ゼロトラスト・ネットワーク・セキュリティとビジネス戦略
    • 河野省二  氏/日本マイクロソフト CSO
  • 日本のIT産業のマーケティングの現状と"近"未来
    • 庭山一郎 氏/シンフォニーマーケティング 代表取締役

お願い

参加のご意向がありましたらまずはメールでお知らせください参加者の確定や手続きに時間はかかるが、参加したいという場合は、ご意向だけでもまずはメールにてお知らせください。
直ぐに定員を超えると思われますので、その場合に備えて参加枠を確保させて頂きます。その際は、予定の参加人数も合わせてお知らせください。

実施要領

  • 日程 初回2020年5月13日(水)~最終回7月22日(水)
  • 毎週 18:30~20:30
  • 回数 全10回+特別補講
  • 定員 100名
  • 会場  東京・市ヶ谷、およびオンライン(ライブと録画)
  • 料金 90,000- (税込み 99,000)

「コレ1枚」シリーズの最新版 第2版から全面改訂

新しく、分かりやすく、かっこよく作り直しました

デジタル・トランスフォーメーション、ディープラーニング、モノのサービス化、MaaS、ブロックチェーン、量子コンピュータ、サーバーレス/FaaS、アジャイル開発とDevOps、マイクロサービス、コンテナなどなど 最新のキーワードをコレ1枚で解説

144ページのパワーポイントをロイヤリティフリーで差し上げます

デジタルってなぁに、何が変わるの、どうすればいいの?そんな問いにも簡潔な説明でお答えしています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【4月度のコンテンツを更新しました】
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・以下のプレゼンテーション・パッケージを新規公開致しました。
> 2020年度・新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス と事前課題
>デジタル・トランスフォーメーション 基本の「き」

・ITソリューション塾・第33期(現在開催中)のプレゼンテーションと講義動画を更新
>これからの開発と運用

新規プレゼンテーション・パッケージ ======
【新規】2020年度・新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス
【新規】上記研修の事前課題
【新規】デジタル・トランスフォーメーション 基本の「き」

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【改訂】総集編 2020年4月版・最新の資料を反映しました。
【改訂】ITソリューション塾・プレゼンテーションと講義動画
>これからの開発と運用

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ビジネス戦略編
【改訂】DXとPurpose p.21
【改訂】Purpose:不確実な社会でもぶれることのない価値の根源 p.22
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か p.29
【新規】「何を?」変革するのか p.30
【新規】「"デジタル"を駆使する」とは、何をすることか p.31
【新規】「共創」とは、何をすることか p.32
【新規】NTTとトヨタ 「スマートシティプラットフォーム」を共同構築 p.62
【新規】「両利きの経営」とDX戦略(1) P.82
【新規】「両利きの経営」とDX戦略(2) P.83
【新規】学ぶべき領域 p.272

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】サイバー・セキュリティ対策とは p.132
【新規】サイバー・セキュリティ対策の目的 p.133
【新規】サイバーセキュリティ対策の構造 p.134

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】機械学習の仕組み p.61
【新規】モデルとは何か p.62
【新規】人工知能と機械学習の関係 p.93

下記につきましては、変更はありません。
 開発と運用編
 サービス&アプリケーション・基本編
 ITの歴史と最新のトレンド編
 テクノロジー・トピックス編
 クラウド・コンピューティング編
 サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT

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