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なぜ、君たちはITトレンドを学ぶのか(5)情報収集術

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「どうやって、そういう情報を集めているのですか?」

そんな質問に直ぐに答えられるよう、こんなチャートを作ってみた。

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Input

まずはFacebookTwitterからのきっかけだ。ITの業界で働く人たちや様々なオピニオンリーダーをフォローしたり、友達になったりしている。彼らは、それぞれの分野での高感度なアンテナや専門知識を持っている。そういう人たちの発言やシェアした情報には「なるほど」や「こんな情報があるのか」と気付かせてくれるものが多い。

定期的に読んでいる雑誌やWebサイトもいくつかあって、そういうところからも得る情報も多い。また、イベントや勉強会、セミナーにもできるだけ参加し、そこでの話しや議論そして、その後の懇親会や友人たちとの呑み会も私にとっては貴重な情報源だ。

こんなきっかけを通じて情報の存在を知るわけだが、さらに自分にとっての重要性や関わっている仕事に関連のあるものは何かをいろいろと考える。必要とあれば関連する書籍を購入し、さらに理解を深め、考察を重ねてゆく。それを思いつくがままに文字や絵にして書きためてゆく。

Output

ノートに残した文章や絵を人に伝わる表現に変える。お恥ずかしいことだが、自分で描いたメモや絵はあまりにも乱雑で汚い。自分でも読めないくらいだ。それを人に伝えられるレベルの下書きとして絵や文章に描き起こす。

例えば、こんな感じ。

IMG_5371.jpg

講義・講演で使うチャートを作るときにはまずは「手描き」する。何枚も書き直すこともある。そして、「これならばうまく伝わる(はず)」と思えたところで、最後にパワポで仕上げる。

文章については、ワードで書き起こしてゆく。こちらも書いては読み直し、これなら伝わるだろうというところまで推敲を重ねる。

この過程で、あらためて自分の理解の不十分さや曖昧さに気付かれることも多い。そういう場合は、Webや書籍に戻り、改めて文章や手書きのイメージに手を加える。

そして、あの手描きの絵が、こんなチャートになる。

スクリーンショット 2020-04-19 6.49.19.png

そうやってできあがった文章やチャートはブログや講義・講演、書籍やWebメディアで発信する。その時の反応や自分で喋りながらの違和感、もっとこうした方が良さそうだという気付きを得て、再びInput / Outputのプロセスを繰り返す。

おまけ

さて、ここでは分かりやすいようにInput->Outputの順序で説明はしたが、実際のところはこの逆で、まずはOutputしたいというモチベーションが、Inputを生みだす原動力となっていることが多い。

SNSWeb、講義や講演、対話を通じて、気付きを得た後、何とか絵にできないか、文書にできないかと考えることもしばしば。これをきっかけに情報を収集し、整理し、Outputに仕立て上げる。

Outputで心がけているのは、「伝える」ことではなく、「伝わる」ことだ。読み手の前提知識、興味や関心、読み心地や見た目の美しさ、文章の表現や色使いなどを意識しながら、試行錯誤を繰り返す。前よりも少しで分かりやすくしたい。その想いをいつも持ち続けている。

努力はしていない。頑張ってはいない。それが当たり前だし、日常の習慣だ。本を読んでも、人の話を聞いても、これ、整理しておきたいなぁと思ったら、その場でノートにメモしたり、絵に描いたりしている。移動時間やトイレの時間など、隙間の時間も、スマホで情報収集している。毎日ブログを書いているので、いつもネタ探ししている。

それが特別なことではなく、日常の生活のリズムになっている。だからできないと辛いし、うまくいくとニヤリとする。

スキルとは、習慣である。才能とは、生活のリズムである。そんな、習慣や生活のリズムを当たり前にするためには、最初は努力が必要だ。しかし、それが日常になると、努力はしなくていいし、できないことが、残念で辛い。朝起きて出なくてもトイレに行かないと落ち着かない。朝、歯を磨かないと気持ちを悪い。そうなることが、スキルや才能を磨くことだ。

情報の収集もまた、私にとっては、そんな日常にすぎないわけで、いちどそうなってしまうと、改めて「どうやっているのですか?」と問われると、日頃みんなことを考えていないので、困ってしまう。

まあ、そんなわけで、この絵を描いて、自分がどうやっているかをOutputしてみたわけです。

ITソリューション塾・第34期(5月15日開講)の募集を開始

第34期の概要

「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を軸に、その本質と実践、これを支えるテクノロジーを分かりやすく、体系的に整理します。また、共創や新規事業開発、事業転換など、いま向きあうべき「これからのビジネス戦略」についても、解説させて頂きます。詳細なスケジュールは、下記よりダウンロード頂けます。

もはやセキャリティにファイヤー・ウォールもVPNもパスワードも不要な時代になりました。まもなく登場する5Gにより、ネットワーク構築に関わる物理的な作業は不要となります。クラウドがシステム構築の物理的な作業を置き換え、アプリケーションの開発は、サーバーレスが普及するでしょう。人手に頼っていた多くの仕事はAIに代替され、ITと人間の役割、ビジネスのあり方が大きく変わろうとしています。

こんな時代を背景に「デジタル・トランスフォーメーション」の潮流が押し寄せています。

本塾では、そんな「いま」と「これから」をわかりやすく解説し、この変化にどう向きあうかについて、共に考えてゆこうと思います

特別講師

この塾では、実践ノウハウについても学んで頂くために、現場の実践者である下記の特別講師をお招きしています。

  • アジャイル開発とDevOpsの実践
    • 戸田孝一郎 氏/戦略スタッフ・サービス 代表取締役
  • ゼロトラスト・ネットワーク・セキュリティとビジネス戦略
    • 河野省二  氏/日本マイクロソフト CSO
  • 日本のIT産業のマーケティングの現状と"近"未来
    • 庭山一郎 氏/シンフォニーマーケティング 代表取締役

お願い

参加のご意向がありましたらまずはメールでお知らせください参加者の確定や手続きに時間はかかるが、参加したいという場合は、ご意向だけでもまずはメールにてお知らせください。
直ぐに定員を超えると思われますので、その場合に備えて参加枠を確保させて頂きます。その際は、予定の参加人数も合わせてお知らせください。

実施要領

  • 日程 初回2020年5月13日(水)~最終回7月22日(水)
  • 毎週 18:30~20:30
  • 回数 全10回+特別補講
  • 定員 100名
  • 会場  東京・市ヶ谷、およびオンライン(ライブと録画)
  • 料金 90,000- (税込み 99,000)

「コレ1枚」シリーズの最新版 第2版から全面改訂

新しく、分かりやすく、かっこよく作り直しました

デジタル・トランスフォーメーション、ディープラーニング、モノのサービス化、MaaS、ブロックチェーン、量子コンピュータ、サーバーレス/FaaS、アジャイル開発とDevOps、マイクロサービス、コンテナなどなど 最新のキーワードをコレ1枚で解説

144ページのパワーポイントをロイヤリティフリーで差し上げます

デジタルってなぁに、何が変わるの、どうすればいいの?そんな問いにも簡潔な説明でお答えしています。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー

【4月度のコンテンツを更新しました】
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・以下のプレゼンテーション・パッケージを新規公開致しました。
> 2020年度・新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス と事前課題
>デジタル・トランスフォーメーション 基本の「き」

・ITソリューション塾・第33期(現在開催中)のプレゼンテーションと講義動画を更新
>これからの開発と運用

新規プレゼンテーション・パッケージ ======
【新規】2020年度・新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス
【新規】上記研修の事前課題
【新規】デジタル・トランスフォーメーション 基本の「き」

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【改訂】総集編 2020年4月版・最新の資料を反映しました。
【改訂】ITソリューション塾・プレゼンテーションと講義動画
>これからの開発と運用

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ビジネス戦略編
【改訂】DXとPurpose p.21
【改訂】Purpose:不確実な社会でもぶれることのない価値の根源 p.22
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か p.29
【新規】「何を?」変革するのか p.30
【新規】「"デジタル"を駆使する」とは、何をすることか p.31
【新規】「共創」とは、何をすることか p.32
【新規】NTTとトヨタ 「スマートシティプラットフォーム」を共同構築 p.62
【新規】「両利きの経営」とDX戦略(1) P.82
【新規】「両利きの経営」とDX戦略(2) P.83
【新規】学ぶべき領域 p.272

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】サイバー・セキュリティ対策とは p.132
【新規】サイバー・セキュリティ対策の目的 p.133
【新規】サイバーセキュリティ対策の構造 p.134

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】機械学習の仕組み p.61
【新規】モデルとは何か p.62
【新規】人工知能と機械学習の関係 p.93

下記につきましては、変更はありません。
 開発と運用編
 サービス&アプリケーション・基本編
 ITの歴史と最新のトレンド編
 テクノロジー・トピックス編
 クラウド・コンピューティング編
 サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT

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