【図解】コレ1枚でわかる変化に即応するためのアジャイル開発(1)
仕様をすべて決めてから開発に着手する「ウォーターフォール開発」では、不確実性が高まる時代には対処できず、「アジャイル開発」が注目されています。
ウォーターフォール開発は、仕様を全て決定してから開発に着手します。そこには「あったらいいかも」、「将来使うかもしれない」などの推測も含まれます。
開発は、機能単位です。機能とは、入力画面、帳票印刷、集計など、一連の業務処理を実現する部品です。これらを手分けして作り、あとでつなぎ合わせて処理の流れを作ります。そのため、全ての機能が完成し、つなぎ合わせるまでは、ユーザーに使ってもらえません。また、作り始めると途中での変更は難しく、コードを全部書き終えた最後に確認し、バクの有無や不具合を検証し、必要な修正や改善を行います。
一方、アジャイル開発は、仕様を全て決めてから作り始めるのではなく、業務上必要性が高い業務プロセスを選別し優先順位を決め、本当に使う業務プロセスだけを作ります。これがウォーターフォール開発と本質的に異なる点です。
業務プロセスとは、「出荷指示のボタンを押せば、倉庫に出荷伝票が印刷出力される」、「経費精算帳票にデータを入力すれば、経理部門にデータが受け渡される」といったひとつの完結した業務の手順です。これを「業務を遂行するうえで重要度が高い」あるいは、「売上や利益に貢献する影響度が高い」といった業務での重要度に応じて優先順位を決め、順次開発してゆきます。「あったらいいかも」、「将来使うかもしれない」は作りません。必要であることが明確になったときに、優先順位を決めて、開発工程に組み入れます。
おおよその工数と期間の見通しを立てて開発を始めます。1または2週間程度で開発できる規模をひとくくりとし、決めたサイクルで開発とリリースを繰り返します。ユーザーはこのサイクルで検証とフィードバックを行います。これが「反復型開発(Iterative Development)」です。開発者は、フィードバックされた改善事項に対処すると共に、新たなプロセスを開発し、それまでのプロセスも含めて全て統合してテストし、次のリリースを行います。これを「継続的インテグレーション(Continuous Integration)」と言います。
このサイクルを繰り返し、業務プロセスを積み上げ、全体のアプリケーションを完成させようというのが、アジャイル開発です。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
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総集編
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