オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかる「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」

»

Dig.png

デジタイゼーション(Digitization)とデジタライゼーション(Digitalization)は、よく似た言葉ですが、異なる使われ方をしています。

デジダイゼーションは、デジタル技術を利用してビジネス・プロセスを変換し、効率化やコストの削減、あるいは付加価値の向上を実現する場合に使われます。例えば、アナログ放送をデジタル放送に変換すれば、周波数帯域を効率よく使えるようになり、限られた電波資源を有効に使えるようになります。紙の書籍を電子書籍に変換すれば、いつでも好きなときに書籍を購入でき、かさばらず沢山の書籍を鞄に入れておくことができます。手作業で行っていたWeb画面からExcelへのコピペ作業をRPA(Robotics Process Automation)に置き換えれば、作業工数の大幅な削減と人手不足の解消に役立ちます。

このように、ユーザーとの接点となるユーザー・インターフェイス(User InterfaceまたはUI)や作業手順を置き換え、効率化や合理化、あるいは付加価値の向上に寄与する場合に使われる言葉です。

一方、デジタライゼーションは、デジタル技術を利用してビジネス・モデルを変革し、新たな利益や価値を生みだす機会を創出する場合に使われます。例えば、自動車をインターネットにつなぎ稼働状況を公開しておけば、必要な時に空いている自動車をスマートフォンから選べて利用できるカーシェアリングになります。それが自動運転のクルマであれば、取りに行かなくても自ら迎えに来てくれるので、自動車を所有する必要がなくなってしまいます。また、好きな曲を聴くためには、CDを購入する、ネットからダウンロードして購入する必要がありましたが、ストリーミングであれば、いつでも好きなときに、そしてどんな曲でも聞くことができます。動画もまた同様です。また、ストリーミングでは、一般的に個別に購入するのではなく、月額定額(サブスクリプション)制で聴き放題となっており、音楽や動画の楽しみ方が、大きく変わってしまいます。

このように、デジタル技術でユーザーの体験であるユーザー・エクスペリエンス(User ExperienceまたはUX)やビジネス・モデルを変革し、これまでに無い競争力や差別化を実現し、新しい価値を生みだす場合に使われる言葉です。

DXは、デジタライゼーションの先に位置する取り組みと言えるでしょう。

新入社員のための 「最新ITトレンド・1日研修」

今年も開催します。

*7月24日 & 9月3日 ともに若干名の残席があります。

  • 参加費1万円(+税)
  • お客様の話が分かる!実践の現場が楽しくなる!
  • ITが面白くなる!仕事への意欲をかき立てられる。

ITの最新トレンドをわかりやすく解説します。 また、ITに関わる仕事をすることの意義や楽しさとは何か、この業界で自分のスキルを磨いてゆくためにはどうすればいいのかも考えてゆきます。

  1. 最新トレンドを理解するためにおさえておきたいITの歴史と基礎知識
  2. ビジネスの大変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
  3. ソフトウェア化するインフラとIT利用の常識を変えるクラウド・コンピューティング
  4. 新たなビジネス基盤となるIoT(モノのインターネット)
  5. 人に寄り添うITを実現する人工知能/AI ビジネススピードの加速に対応する開発と運用
  6. いまもとめられる人材

詳しくは、こちらをご覧下さい。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【6月度・コンテンツを更新しました】

========================
 【解説書】事業や経営の在り方を変革するデジタル・トランスフォーメーションの潮流 (全20ページ)を掲載しました。
 DXについてのプレゼンテーションを充実させました。
 スーパー・コンピューターについて、新たな章(テクノロジー・トピックス編)を追加しました。
========================

総集編
【改訂】総集編 2019年6月版・最新の資料を反映しました。

解説書
事業や経営の在り方を変革するデジタル・トランスフォーメーションの潮流 (全20ページ)
DX何か、さらにはDX事業とは何をすることなのかを解説書としてまとめました。プレゼンテーション・チャートだけでは分からないところを文章で解説しています。

動画セミナー
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略
【改訂】ソフトウエア化するインフラとクラウド

ITソリューション塾・最新教材ライブラリー
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略
【改訂】ソフトウエア化するインフラとクラウド

ビジネス戦略編
【改訂】デジタルとフィジカル(2)p.4
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か p.6-7
【新規】DX事業とは何をすることか p.44
【改訂】DXを支えるテクノロジー p.52
【新規】システム・アーキテクチャーの変遷 p.53
【改訂】DXを実現する4つの手法 p.55
【改訂】DX案件の獲得にソリューション営業は通用しない p.131
【新規】「提言」をきっかけに案件を創る p.132

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*変更はありません

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】特化型と汎用型の違い p.13
【新規】知能・身体・外的環境とAI p.79
【改訂】機械学習の方法 p.95
【新規】AIに出来ること、人間に求められる能力 p.111

クラウド・コンピューティング編
【新規】クラウド・サービスの区分 p.43
【新規】クラウド利用の推移 p.104

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

開発と運用編
*変更はありません

ITの歴史と最新のトレンド編
*変更はありません

ITインフラとプラットフォーム編
【改訂】サーバー仮想化とコンテナ p.89
【新規】コンテナのモビリティ p.91

テクノロジー・トピックス編
【改訂】IntelとArm p.22
【新規】Armが狙う3つの分野 p.27
【新規】CDP(Customer Data Platform)とは p.30
【新規】Pelionが目指す「打倒GAFA」 p.31
【新規】スーパーコンピューター編を新設 p.33〜42
  スパコン「京」後継機、名称は「富岳」に決定
  大量のデータ処理への要望(シミュレーション)
  スーパーコンピュータの誕生
  スカラープロセッサとベクトルプロセッサ
  ベクトルプロセッサに向く演算=行列演算
  数値予報
  ベクトルからパラレル/マッシブ・パラレルへ
  ベクトルからパラレルへ
  Armと富士通が共同開発したSVE

Comment(0)