オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】学びの4段階

»

「学ぶ」という行為の大半はある種の「想定」を持つことと密接不可分の関係にある。しかし、東日本大震災という「想定外」に遭遇し、「学ぶ」ということが改めて問われることになった。

そんな経験を起点に、元東大総長であり法学者である佐々木毅氏が著されたのが「学ぶとはどういうことか(2012・講談社)」という1冊の本だ。

「想定外」という言葉には不可抗力といった免責のニュアンスが含まれている。人間世界では「想定外」の事態に対してさえ、何らかの判断を下さなければならない局面があるのも冷厳な事実である。したがって、「想定外」のことも考えておく必要がある。

また、「学ぶ」という行為は、「想定」の枠内での積み上げ的な「学び」だけではなく、その枠を超える「学び」も必要であると説いている。つまり。それまでの「想定」やその枠内での「学び」を外から眺め、突き放して観察するという行為だ。つまり、これまでの自分のやり方に疑いを向け、それを飛び越えて新しい領域へと拡げてゆくことでもある。これによってマンネリ化しがちな「学び」は「学び続ける」という能動的な知的な行為へと転換していくとも書かれている。また、学びには謙虚さが必要であり、それを失ってしまうと「過信」や「思い上がり」を招いてしまう。だからこそ、冷静に客観的に自分を見つめるためにも学び続けることが大切なのだという。

佐々木毅氏は「学び」を次の4段階に整理して紹介している。

  1. 知る:事実ないし確実とされている知識や情報を「知る」こと、記憶すること。
  2. 理解する:個々バラバラな事象がお互いに一定の関係を持つものとして見えてくる、あるいは、見えるようにすること。
  3. 疑う:既存の分析を「疑う」ことから新しい「問いかけ」が生じ、それが「新しい」事実の発掘につながること。
  4. 超える:「疑う」という段階を超えて、事実や現実に対置される新たな「適切な」可能性を追求し、時には新しい境地に帰依すること。

大変僭越ながら、この4段階を絵に描いてみたので、紹介する。

スクリーンショット 2019-04-03 6.38.48.png

スクリーンショット 2019-04-03 6.39.03.png

スクリーンショット 2019-04-03 6.39.18.png

スクリーンショット 2019-04-03 6.39.35.png

IT_logo_300.pngのサムネイル画像

次期・ITソリューション塾・第31期(5月22日スタート)の受付が始まりました。

次期・第31期では、新しいテーマを追加し、より実践的な内容にしようと準備しています。そのための特別講師として、SAPジャパン社長の福田譲氏にも講師をお願いし、「DX時代の次世代ERPとプラットフォーム」をテーマにお話頂きます。

また、DXの実践では戦略スタッフサービス代表の戸田孝一郎氏、セキュリティの基本とDX時代の戦略についてはマイクロソフト・ジャパンCSOの河野省二氏にも講師をお願いし、新しい常識への実践的な取り組みをご紹介頂きます。

詳しくは、こちらをご覧下さい。具体的な日程や内容について、紹介しています。

参加登録された方はオンラインでも受講頂けます。遠方からのご参加、出張中、あるいは打ち合わせが長引いて間に合わないなどの場合でも大丈夫。PCやスマホからライブあるいはアーカイブの動画でご参加頂けます。

日程 2019年5月22日(水)〜7月31日(水)
回数 全10回+特別補講
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200)
全期間の参加費と資料・教材を含む
詳細 ITソリューション塾 第31期 スケジュール

* 参加のご意向がありましたら、正式なお申し込みは後日でも構いませんので、まずはメールにて、ご一報頂ければ幸いです。参加枠を優先的に確保させて頂きます。早々には定員に達すると思われますので、まずは、ご連絡下さい。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【4月度・コンテンツを更新しました】==========

  • 2月よりスタートしたITソリューション塾の新しいシーズン(第30期)の講義内容を公開しています。
  • 動画セミナーを新しい内容に更新しました。

==========
総集編
【改訂】総集編 2019年4月版・最新の資料を反映しました。

動画セミナー
【改訂】人工知能
【改訂】これからの開発と運用
【改訂】データベースとストレージの最新動向

ITソリューション塾・最新教材ライブラリー
【改訂】ブロックチェーン
【改訂】量子コンピュータ
【改訂】RPA
【改訂】データベースとストレージの最新動向
【改訂】これからの開発と運用

ビジネス戦略編
【改訂】「デジタルとフィジカル(2) p.4
【新規】DXを取り巻く2つの環境 p.23
【新規】お客様との新しい関係 p.43
【新規】DXのシステム実装 p.50
【新規】2025年の崖 p.71
【改訂】「共創」ビジネスの本質 p.127
【新規】リーダーシップの在り方を見直す時代 p.182
【新規】「社会的価値」とは何か p.183
【新規】支配型リーダーシップと支援型リーダーシップ p.184
【新規】支配型リーダーと支援型リーダー p.185
【改訂】100年人生を生きるには学びつつけるしかない p.187
【新規】Input/Outputプロセス p.213

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
*変更はありません

サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【改訂】コレ1枚でわかる人工知能とロボット p.28
【新規】一般的機械学習とディープラーニングとの違い p.69
【新規】機械学習における3つの学習方法 p.93
【新規】機械学習の活用プロセス p.108

クラウド・コンピューティング編
【新規】異なる文化の2つのクラウド戦略 p.102

サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません

開発と運用編
【新規】ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い その1 p.21
【新規】ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い その2 p.22
【新規】Twelve Factorsとの関係 p.53
【新規】Kubernetes の全体構造 p.54
【新規】エンジニアの役割分担 p.61

ITの歴史と最新のトレンド編
*変更はありません

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】「境界防衛」から「ゼロトラスト」へ p.108

テクノロジー・トピックス編
*変更はありません

Comment(0)