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【図解】コレ1枚でわかる5G

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「第5世代移動体通信方式」すなわち5Gは現在の4Gに続く次世代のモバイル通信として、2020年の利用開始を目指し開発が進められている。

1984年にスタートした「1G」では、アナログ方式が使われ「音声通話」をモバイルで利用できるようになった。1994年からの「2G」では、デジタル方式となり、音声に加えて「テキスト通信」が使えるようになる。2001年、「3G」が登場し、「高速データ通信」が可能となり、携帯電話でのホームページ閲覧や電子メールのやり取りができるようになった。2010年からは「4G」の利用が始まり、スマートフォンの普及と相まってデータ通信はさらに高速化して「動画通信」ができるようになる。「5G」では、4Gまでの機能や性能をさらに高めることに加え、新たに「IoT」への対応が期待されている。

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このような需要に応えるため、5Gは「高速・大容量データ通信(eMBB)」、「大量端末の接続(mMTC)」、「超低遅延・超高信頼性(URLLC)」といった要件を満たすモバイル通信を実現しようというのだ。

「高速・大容量データ通信」とは、現在のLTEの20倍の高速化・大容量化したデータ通信で、10G~20Gbpsといった超高速なピークレートの実現を目指している。加えて、通信環境の如何に関わらず、どこでも100Mbps程度の高速通信が可能となる。

「大量端末の接続」とは、現在の10倍といった端末数への対応や省電力性能の実現をめざす。

「超低遅延・超高信頼性」とは、如何なる場合でも低遅延で通信できることを目指す。遅延時間は現在の10分の1である1m秒だ。例えば通信が遅れることで事故につながりかねない自動運転自動車や緊急時の確実な通信が求められる災害対応などに使われることが想定されている。

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5Gは、こうした異なる要件をすべて1つのネットワークで満たすことができるように開発が進められているが、実際の利用場面では、それぞれの必要に応じて、各要件を満たす1つのネットワークを仮想的に分離して提供できるようになる。この技術は、「ネットワークスライシング」と呼ばれ、5Gの中核的技術の1つとして位置付けられている。

さらに企業や組織が独自のネットワークを5Gで構築することが可能となり、コストのかかる通信設備を自ら所有し、運用管理することなく、自分たちの閉域網を構築することも可能になる。

5Gの登場は、このようにこれまでのネットワークのあり方を大きく変えることになるだろう。

  • eMBB:enhanced Mobile Broadband/高速大容量通信
  • mMTC:massive Machine Type Communications/大量端末接続
  • URLLC:Ultra-Reliable and Low Latency Communications/超低遅延・超高信頼性

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