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【図解】コレ1枚で分かる「ムーアの法則」と「メトカーフの法則」

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「ムーアの法則」と「メトカーフの法則」は、ITの進化を説明する法則として広く知られている。

ムーアの法則

1965年の春、フェアチャイルド・セミコンダクタ社の創立メンバーのひとりであるゴードン・ムーアは、「エレクトロニクス・マガジン」誌から同誌の35周年を記念して、コンピュータの未来についての記事を依頼された。当時、集積回路の最先端の試作品でも1つのコンピュータ・チップに詰め込めるトランジスタ数は30個が限界だった。

そんな時代にムーアは記事を書くためにデータを集めていて驚くべきことを発見した。なんと1枚のチップに集積されるトランジスタ数は1959年から毎年倍増していたのだ。この傾向がこの先も続くと仮定すると、1975年には6万5千個という途方もない数のトランジスタが集積されることになる。そして、「Cramming More Components onto Integrated Circuit / 集積回路上にもっと沢山の素子を詰め込む」という記事を書き上げた。彼はこの記事に、「家庭用コンピューターという驚くべきもの」や「携帯用通信機器」、そしてもしかしたら「自動操縦の自動車」まで登場するかもしれないと書いている。

後に「ムーアの法則」と言われるようになったこの経験則は、現実のものになった。1971年に登場した世界最初のマイクロ・プロセッサ「Intel 4004」には2300個ほどのトランジスタが詰め込まれた。そして、この記事が発表された50年後に登場したインテルの「Intel Core i」には10億個ほどが詰め込まれている。もちろん、「家庭用コンピューターという驚くべきもの」や「携帯用通信機器」、「自動操縦の自動車」は言うまでもない。

メトカーフの法則

イーサネット発明したロバート・メトカーフ氏は、1995年に「通信ネットワークの価値は、接続するシステムの数の二乗に比例する」という法則を提唱した。例えば、電話機が二台しかなければ、やり取りされる情報や用途はたいしたものではないが、それが、数万台になり、数億台になれば、その価値は、計り知れない大きさになる。

彼がこの法則を提唱したのは、ネットワークが、まだ、デスクトップ・コンピューターやファックス、固定電話機などで構成されていた時代だった。しかし、いまでは、数百億のデバイスがネットワークにつながり、ウェアラブルやIoTの普及は、この勢いを加速している。

これに伴い、ネットワークの価値は、これまでにも増して飛躍的に高まり、IT全体の価値をも高めてゆくことになる。

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