【図解】コレ1枚でわかるERPシステムのメリット
ERPシステムの価値は、以下の3つだ。
1 効率的業務運営
従来業務ごとに分散し、分断されていたマスターデータ(製品や取引先など)や取引データ(各種伝票など)を、統合データベースによって一元管理できる。そのため、全ての業務処理は、単一のデータを参照し、更新されるため、ある業務処理が実行されると同時に、そのデータに関連する全ての業務にもその更新が反映される。
例えば、顧客情報が更新されると、それを使用する販売、会計、出荷などの全ての業務システムが、更新された同一のデータをすぐに利用できるため、業務プロセス全体で直ちに整合性が担保され部門間の連携がスピーディに行える。また、同じデータを複数の業務システムに個別に入力する、あるいは転記するなどの手間がなくなり、業務の効率化が実現される。
また、販売、生産、会計など複数の業務をつなぐ処理手順(ワークフロー)も統合データベースで管理されているので、業務の流れとデータ更新の整合性が常に担保されることから、正確で円滑な業務処理が実現されるとももに、システムの保守管理の負担も軽減される。
2 リアルタイム経営
業務に関わるデータは、常に全体として最新の状況が反映されていることに加え、売上や原価、在庫や進捗などの数字も全て一元的に管理されているため、会社全体の状況をリアルタイムで把握することができる。処理や締めのタイミング異なる業務システムから個別にデータを集めるのではなく、一元化されたデータをBI(Business Intelligence)アプリケーションで分析すれば、経営や業務の状況を分析、可視化し、経験や勘ではなく、リアルタイムなデータに基づく意志決定を正確、迅速に行うことができる。
3 内部統制
統合データベースによるデータの整合性の保証、また、ワークフローに基づく利用者権限や利用履歴の一元管理により、会社の業務全般にわたっての内部統制が、容易に行える環境を整える。
これらパッケージとして導入する場合、以下の3つのメリットを享受することができる。
ベスト・プラクティスの活用
ERPパッケージの開発元や導入支援企業は、多くのユーザーでの実務経験を収集し、それぞれの業種や業務に応じたベスト・プラクティスのテンプレートを提供している。
ERPパッケージには、業務処理に必要な基本機能をプログラムとして実装しているが、それらをどのように使用するかをプログラムそのものに手を加えることなく、パラメーターやスクリプト言語によって設定できる。その設定のセットがテンプレートだ。このテンプレートを使うことで、他社のノウハウやベスト・プラクティスを利用することで、自社のERP経営に向けた業務改革を加速させることができる。
法律・制度変更への迅速な対応
自社で独自の情報システムを構築する場合、税務や会計などの法律や制度が替わるたびに、プログラムの改修が必要になる。ERPパッケージでは、このような変更をパッケージの開発元が実施し対応してくれる。そのため、制度変更への対応の負担が少なく、迅速に対応できる。
構築に関わる期間とコストの削減
ERPパッケージを導入するに当たっては、現状業務の分析と整理、ERPパッケージが提供するテンプレートとのギャップを明らかにしなくてはならない。その上で、変えなくてはならない業務プロセスは何か、テンプレートの何をカスタマイズするか、追加すべきプログラムは何かを明確にする。
本来であれば、ERPパッケージが提供するベストプラクティスに沿って業務改革(BPR:Business Process Reengineering)し、パッケージをそのまま利用することが導入コストと期間という点では望ましいが、既に各企業において最適化された業務プロセスを変更することは容易ではない。そんな現実を踏まえながら、BPRを推進することで、独自開発を減らすことができれば、導入・構築に関わる期間短縮とコスト削減の効果を大きくすることができるだろう。
ITソリューション塾・第30期/2019年2月開講
次期・第30期で11年目を迎えるITソリューション塾が、2019年2月7日(木)より始まります。
リアルタイムでのオンライン受講や録画での受講も可能となります。地方からのご参加や出張先、会場に間に合わない、あるいは、どうしてもその日だけは参加できないといった方々も講義を受けて頂くことができるようになりました。
デジタル・トランスフォーメーションが叫ばれるいま、変革を進めようとするお客様は、変革への意志や問題意識はあっても、「どこに向かって変革し、どのようにイノベーションを起こせばいいのか」分かりません。そんなお客様に「課題は何ですか、何をすればいいでしょうか」と尋ねても答えようがありません。そんなお客様に私たちが果たすべき役割は、お客様の「あるべき姿」を提言し、お客様を未来に導いてゆくことです。
お客様との人間関係を作ること、手配や調達に長けていることだけでは、役割を果たせない時代になろうとしています。ITソリューション塾は、こんな時代を生き抜くために、お客様の「あるべき姿」を提言できるようになるために必要な知識とスキルを磨くプログラムです。
- 期間:2019年2月7日(木)開講・毎週1回18:30-20:30・全11回
- 会場:東京・市ヶ谷/オンラインでの受講(リアルタイムと録画)
- 費用:9万円(+消費税)
詳しくは、こちらをご覧下さい。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
LiBRA 2019/1月度版リリース====================
- VeriSMについてのプレゼンテーションを追加しました。
- 「動画セミナー」に、ITソリューション塾・第29期・最終講義「これからのビジネス戦略」を追加、全11講義をご覧頂けるようにしました。
- ITソリューション塾・講義資料を最新の第29期に置き換えました。
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動画セミナー*会員限定*
【新規】これからのビジネス戦略(これを含め全11講義を収録)
総集編
【改訂】総集編 2019年1月版・最新の資料を反映しました。
ビジネス戦略編
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの定義 p.5
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションを加速するサイクル p.8
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの実現とは p.9
【新規】VeriSMとは何か p.24
【新規】VeriSMモデル p.25
【新規】ガバナンスとサービスマネージメント原則の関係 p.26
【新規】マネージメント・メッシュとは p.27
【新規】VeriSMのサービスサイクル p.28
【新規】これからの「ITビジネス成功の方程式」 p.61
【新規】アウトサイド戦略とインサイド戦略 p.105
【新規】失敗するPoCと成功するPoCの違い p.113
【新規】PoCを成功させるための3つのこと p.114
人材開発編
【新規】進化する営業 p.42
【改訂】「求められる人材」以下の内容を一部変更し全体をリニューアルしました。 p.11〜49
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】これからのビジネスの方向 p.41
サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】機械と人間の役割分担 p.20
【改訂】産業発展の歴史から見る人工知能の位置付け p.53
【新規】ミッシング・ミドル(失われた中間領域)p.103
クラウド・コンピューティング編
【新規】クラウド移行の方向p.99
サービス&アプリケーション・開発と運用編
【新規】これからの「ITビジネス成功の方程式」 p.6
ITの歴史と最新のトレンド編
【新規】トレンドの構造 p.3
以下は、変更はありません
- サービス&アプリケーション・基本編
- ITインフラとプラットフォーム編
- テクノロジー・トピックス編
- ブロックチェーン
- 量子コンピュータ