セカンドステージを模索される皆さんへ:自分の社会的価値を高めるための「アウトプット思考」のすすめ
「あなたのように、優秀なエンジニアになるためには、どうすればいいのでしょうか?」
オープン・ソースやクラウドについてのイベントで登壇したエンジニアに、会場からこんな質問があった。
「あなた、ブログを書いている?」
登壇者からの切り返しに、
「いいえ、書いていません。」
その答えに、彼は次のように語った。
「まずは、ブログを書いて下さい。」
その通り!まったく同感だ。彼は、アウトプットが自分の成長にとって、どれほど大切なことなのかを簡潔に答えてくれた。
ブログを書くことだけがアウトプットではない。勉強会やコミュニティでの発表、社内やお客様へのプレゼンテーションなど、アウトプットの機会は何処にでもある。そういう機会を自ら作り、アウトプットすることだ。
特にブログは、何の制約もなく、いつからでも始められるアウトプットの手段だ。その意味では、ハードルが低い。
「誰に見られるか分からないし、批判されると落ち込んじゃうので、抵抗があります。」
そんな心配は無用だ。最初のうちは誰も見てはくれない。知り合いや身内が見てくれる程度で、悪口は言いにくい。だから、いい具合に応援してくれるだろう。多くの人に見られ、批判されるくらいになれば、たいしたものだと自負すればいい。そんなことを心配する前に、まずは書き始めることだ。
さて、プレゼンテーションや文書などのアウトプットは、人に伝えるためにあるのだが、その時に忘れてはいけないことがある。
アウトプットは伝えることが大切なのではなく、伝わることが大切だ
この表現で相手には理解してもらえるだろうか。このチャートは分かりやすいだろうか。相手のレベルにあった内容になっているだろうか。そんな自分への問いかけを繰り返しながら、アウトプットは作られなくてはいけない。
そうやってアウトプットを作ろうとすると、必ず自分の知識の足りなさや考察の浅さに直面する。だからインプットを増やさなくてはならない。そして、自分の曖昧な知識を整理し直し、誤りを正さなくてはならない。何が大切なところなのか、どこは伝えなくてもいいのか、そんな伝える内容の幹と枝をより分ける作業も必要となる。
1のアウトプットには、10のインプットが必要になる
これこそが、アウトプットが自分の成長を促してくれる理由だ。
私は、自分で心がけていることがある。それは「アウトプット思考」だ。人に伝わるアウトプットを作ること目的に考えるということ。テーマを決め、それを分かりやすく人に説明するためのアウトプットを作る。その過程に上記のような思考プロセスが組み込まれる。人に伝える資料ができ、自分の頭も整理される、何ともお得な思考方法だ。
そんなアウトプットは人に伝わり、良くも悪くも自分の存在を世の中に知らしめることになる。ここで大切なことは、世の中に知られるためにアウトプットするのではなく、そうやって分かりやすい整理されたアウトプットを出し続ければ、他人が知ってくれるようになり、結果として、世の中に知られるようになるということだ。数日前のブログでも紹介したが、「自分の看板は自分で作るのではなく、他人が与えてくれるもの」という言葉に通じる。
セカンド・キャリアとして企業の顧問や一人事業主を目指すのであれば、相手がお金を払ってでも手に入れたいと思える社会的価値を持たなくてはいけない。その社会的な価値を作るためには、こんなアウトプット思考が必要なのだと思う。
テクノロジーの進化と社会環境の変化が不確実性を高めているいま、自分のキャリアの延長線上に世の中が求める社会的価値があるとは限らない。そうあって欲しいと思っても、世の中が向かう方向は歴然とあるわけで、それに従うしかない。だから、アウトプットをし続けることで、自分の不勉強を知り、未来がどうなるのかを学ぶ機会を手に入れる必要がある。
そんなささやかな心がけが、年齢を超えた社会的価値を生みだしてくれるのだろうと私は信じている。
アウトプットとは
- 人に伝えることではなく、人に伝わること
- 人に伝えるためではなく、自分のインプットを増やすため
- 人に自分を知ってもらうためではなく、人に知られるようになるため
大阪開催決定!新入社員のための最新ITトレンド・1日研修
「お客様の話しに、ついてゆけません。言葉が分からないんです。」
こんな話をする新入社員は少なくありません。もちろん経験のない彼らが仕事をうまくこなせないのは当然のことです。しかし、「言葉が分からない」というのは別の問題です。
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることなく現場に送り出されてしまいます。そのため、お客様が何を話しているのか分からないままに、曖昧な応対しかできず、自信を無くしてしまう、外に出るのが怖いなどの不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、ITの最新トレンドを教え、ITがもたらす未来への期待、そこに関わることへの誇りを持てるようにと企画しました。
参加費が1万円なら、懐の寂しくても自腹で参加できるはずです。また、既に新入社員研修の予算を使い切った企業でも、何とかやりくりして頂けるのではないでしょうか。そんな想いで、この金額にしてみました。また、100ページを超えるテキストは、パワーポイントのままでロイヤリティフリーで提供させて頂きます。
*大阪での開催のご希望が多数寄せられたこともあり、大阪でも開催させて頂くこととなりました。
実施内容
- 日時:下記日程のいずれか1日間(どちらも同じ内容です)
- 【東京・第1回】8月28日(月)10:00〜17:00
- 【東京・第2回】9月04日(月)10:00〜17:00
- 【大阪】 9月07日(木)10:00〜17:00
- *昼休み1時間、休憩随時
- 東京会場:株式会社アシスト・本社1階セミナールーム/市ヶ谷
- 大阪会場:株式会社アシスト・大阪セミナールーム/グランフロントタワーA
- 定員:50名/回
- 費用:1万円(税込10,800円)
- 新入社員以外(例えば、他業界からIT業界に転職された方や人材開発・研修担当の方)で参加されたい場合は、3万8千円(税込 41,040円)でご参加いただけます。
- 内容:
- ITビジネスの歴史と最新トレンド
- クラウド・コンピューティング
- ITインフラと仮想化
- サイバーセキュリティ
- IoT
- AIとロボット
- アジャイル開発とDevOps
- これからのITとITビジネス
詳しくはこちらをご覧下さい。
【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 増強改訂版
- 何ができるようになるのか?
- どのような価値を生みだすのか?
- なぜ注目されているのか?
「知っている」から「説明できる」へ
実践で「使える」知識を手に入れる
- IoT とインダストリー4.0
- AR とVR
- 人工知能と機械学習とディープラーニング
- サーバ仮想化とコンテナ
- ネットワーク仮想化とSD-WAN
- アジャイル開発とDevOps
- マイクロサービスとサーバレス
キーワードは耳にするけど、
それが何なのか、何ができるようになるのか、
なぜそんなに注目されているのか理解できてなかったりしませんか?
最新版(7月度)をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
最新版【8月版】を更改しました!
================================
大きな変更はありませんが講演資料を2本追加しました
================================
ビジネス戦略編 116ページ
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの実際 p.8
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット 127ページ
【更新】コレ1枚でわかる人工知能とロボット p.10
【更新】人工知能の3つの役割と人間の進化 p.11
【新規】自動化と自律化の領域 p.15
【新規】人工知能が奪っていくのは、労働ではなく定年かもしれない p.93
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT 105ページ
【新規】Wi-SUN p.56
サービス&アプリケーション・開発・運用編 70ページ
【更新】ウォーターフォール開発とアジャイル開発(2) p.17
サービス&アプリケーション・基本編 52ページ
変更はありません
クラウド・コンピューティング編 119ページ
【新規】クラウド・コンピューティング 3つの誤解 p.24〜28
誤解1:調達の手段が変わるだけ?
誤解2:ガバナンスが効かない?
誤解3:コストは下がらない?
【新規】クラウドの見積り方(1) 訂正版 p.85
インフラ&プラットフォーム編 228ページ
【最新】セキュリティ対策対象の変化 p.112
トピックス編 60ページ
変更はありません
ITの歴史と最新トレンド編 15ページ
変更はありません
【講演資料】まだ自前でシステムを持ち続けるのですか? クラウドにまつわる3つの誤解と新しい常識
ITベンダー・クラウド利用促進イベントでの講演資料
実施日: 2017年7月06日
実施時間: 60分
対象者:中堅・中小企業 CIO/情報システム部門長
【講演資料】最強の営業とは
全営業(約200名)を対象とした社内イベントでの講演資料
実施日: 2017年6月29日
実施時間: 60分
対象者:某SIerの営業
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
- ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
- お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4Amazonで購入