ITなくして競争優位戦略なし そんな時代になってきたようだ
「経営者や幹部向けに、ITの最新トレンドについて研修をして頂けませんか。」
最近、こんなご依頼が増えている。その多くはITを生業にしている企業からではない。設備工事や建設土木、商社やメーカーといった企業からだ。自分たちの事業計画を考える上で必要だからだという。
「これまでもITは使ってはいましたが、コスト削減とか効率化のためでした。しかし、もうそんなことではまずいなぁと感じています。ITを戦略的に使って新しい事業を考えてゆかなければと考えています。」
ITのことは情報システム部門に任せっきりで、自分たちはITに関わることを避けていたという。
「製品開発にITは必要ですが、それは製品の機能や性能の完成度を上げるためで、ビジネス・モデルのためではありませんでした。」
あるメーカーの経営企画の方が、こんなことを話されていた。このままでは、もはや自分たちのビジネスに未来はないと考えているという。
「いま、ITで何ができるのか、どんなことができるようになるのかを知りたいと考えています。自分たちの考えていることができるのかどうか、あるいはもっといいやり方があるのかどうか、そんなことを知りたいのです。」
しかし、事業を考える人たちにITの常識があまりにもなくて困っており、この状況を少しでも改善したいのだという。
情報システム部門に相談してもIoTやAIについて話せる人はいないし、ITの戦略的な活用についての提案も望めない。情報システム部門に紹介してもらったITベンダーに相談しても、自分たちにできることや自社製品のことしか話してもらえず、広くITで何ができるようになるのか、自分たちの事業にどんなカタチで役立つかといったことはまったく聞けなかったという。
もはやITに関わる予算の6割にIT部門が関わらないという。この割合は年々増えている。ITでビジネスをするということは、こういう事業部門の人たちと関わってゆくことなのだが、それができないITベンダーやSIerは、ビジネスを成長させることができなくなるだろう。
コスト・センターである情報システム部門はいかに安く調達するかが役割だ。しかし、事業部門は、投資効果に見合うかどうかを見極め、それを優先する。そういう彼らにITを伝えるためには、事業課題をどのように解決できるか、ITによって自分たちの競争優位をどのように実現できるかを知りたいと考えている。
それを伝えたいと書いたのが、拙著「未来を味方にする技術 ~これからのビジネスを創るITの基礎の基礎 」だ。ITを知らない人にITの価値や付き合い方をわかりやすく伝えるために言葉を綴ったが、そんな言葉がこれからのITビジネスにとっても、ますます大切になってゆくだろう。
ITを性能や機能、工数やコストで伝えるのではなく、お客様のビジネス価値に置き換えて伝えることが、ますます大切になるだろう。お客様はそれを求めている。そして、それに応えることがビジネスのチャンスを引き寄せる。
新入社員のための最新ITトレンド・1日研修
「お客様の話しに、ついてゆけません。言葉が分からないんです。」
こんな話をする新入社員は少なくありません。もちろん経験のない彼らが仕事をうまくこなせないのは当然のことです。しかし、「言葉が分からない」というのは別の問題です。
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることなく現場に送り出されてしまいます。そのため、お客様が何を話しているのか分からないままに、曖昧な応対しかできず、自信を無くしてしまう、外に出るのが怖いなどの不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、ITの最新トレンドを教え、ITがもたらす未来への期待、そこに関わることへの誇りを持てるようにと企画しました。
参加費が1万円なら、懐の寂しくても自腹で参加できるはずです。また、既に新入社員研修の予算を使い切った企業でも、何とかやりくりして頂けるのではないでしょうか。そんな想いで、この金額にしてみました。また、100ページを超えるテキストは、パワーポイントのままでロイヤリティフリーで提供させて頂きます。
実施内容
- 日時:下記日程のいずれか1日間(どちらも同じ内容です)
- 【第1回】8月28日(月)10:00〜17:00
- 【第2回】9月04日(月)10:00〜17:00
- *昼休み1時間、休憩随時
- 会場:株式会社アシスト・本社1階セミナールーム/市ヶ谷
- 定員:50名/回
- 費用:1万円(税込10,800円)
- 新入社員以外(例えば、他業界からIT業界に転職された方や人材開発・研修担当の方)で参加されたい場合は、3万8千円(税込 41,040円)でご参加いただけます。
- 内容:
- ITビジネスの歴史と最新トレンド
- クラウド・コンピューティング
- ITインフラと仮想化
- サイバーセキュリティ
- IoT
- AIとロボット
- アジャイル開発とDevOps
- これからのITとITビジネス
詳しくはこちらをご覧下さい。
【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 増強改訂版
- 何ができるようになるのか?
- どのような価値を生みだすのか?
- なぜ注目されているのか?
「知っている」から「説明できる」へ
実践で「使える」知識を手に入れる
- IoT とインダストリー4.0
- AR とVR
- 人工知能と機械学習とディープラーニング
- サーバ仮想化とコンテナ
- ネットワーク仮想化とSD-WAN
- アジャイル開発とDevOps
- マイクロサービスとサーバレス
キーワードは耳にするけど、
それが何なのか、何ができるようになるのか、
なぜそんなに注目されているのか理解できてなかったりしませんか?
最新版(7月度)をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
最新版【2017年7月】をリリースいたしました。
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今月度は、AIとIoTを中心に大幅に資料を追加しています
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ビジネス戦略編
【新規】3つのIT:従来のIT/シャドーIT/バイモーダルIT p.23
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
【新規】IoTとAIの一般的理解と本当のところ p.4
【新規】人工知能の3つの役割と人間の進化 p.12
【新規】自動化から自律化への進化 p.16
【新規】スマートマシンの必要性 p.16
【新規】人工知能のロボットへの実装 p.24
【新規】専門家と人工知能 p.26
【新規】人工知能は知的望遠鏡 p.27
【新規】ITと人間の関係の変遷 p.33
【新規】これまでの学習とディープラーニング p.42
【新規】ルールベースと機械学習 p.43
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】IoTとAIの一般的理解と本当のところ p.15
【新規】従来のやり方とIoTの違い p.18
【新規】LPWAとは p.51
クラウド・コンピューティング編
変更はありません
サービス&アプリケーション・基本編
【新規】ERPシステム/パッケージとクラウドでの利用形態 p.11
【新規】SOAの狙いと成果 p.27
開発と運用編
【更新】ウォーターフォール開発とアジャイル開発 p.17
インフラ&プラットフォーム編
【新規】認証基盤 p.117-118
【新規】認証に関わる課題 p.119
【新規】シングルサインオンとフェデレーション p.120
【新規】Apache Spark p.179
トピックス編
変更はありません
ITの歴史と最新のトレンド編
変更はありません
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
- ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
- お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
ISBN 978-4-7741-8647-4Amazonで購入