電車が10分遅れたので10分遅刻します
「電車が10分遅れたので10分遅刻します。」
新入社員研修の受講者から、こんな連絡があった。この程度は、まだいい方かもしれない。
「クリーニングに出したスーツを取りに行かなければならないので、それを取りに行ってから向かいますので、お昼前になると思います。」
「午前中、免許の更新に行かなければなりませんので午前中は休みます。」
研修の当日になってこんな連絡が来るのだから、もはやどうしようもない。
彼らには悪気はない。だから憤っても仕方がない。
ある大学で教鞭を執る人に伺ったのだが、悪びれることもなく講義に遅れて入ってくるし、講義の途中でさっさとかえってしまう学生もいるという。その延長線上に新入社員研修があると考えれば、連絡してくるだけでも「成長した」と考えるべきなのかもしれない。
自分が新入社員であった頃を思い返せば、遅刻するなどということは許されることではなく、遅くても30分前には現地にいるというのが当たり前であった気がする。誰かに教えられたわけではないが、そういう社会規範みたいなものがあって、それか自然と身についていた。
「学生と言う時間は、自分のために存在する時間だった。しかし、社会人となって働くとは、他人と関わることであり、相手に合わせる必要がある。相手もまたあなたのために時間を作っていることに敬意を払い、大切にしなくちゃいけない。それが信頼を築く。信頼できない相手とは仕事なんかできない。だから、遅刻するなどとは、決してあってはいけないことだ。」
このような言葉が、どれほど伝わっているのかは分からないが、こういうことから伝えなくてはならないというのは、なんともやりきれない気がする。
他人と自分の違いを客観的に理解し、他人を尊重し敬意を払って接するという、大人としての当たり前の常識が育っていないのだろう。子どもは好きなもの同士で仲良しグループを作って、仲の良くない子どもを排除しがちだ。相手の気持ちを想像できないためなので、悪意があるわけではない。つまり、自分と他人の違いを理解できず、他人のことを想像できないことで、他人への敬意や配慮ができないだけのことだ。本来なら、学校や家庭で、それが良くないことであることを学び、社会性を身につけてゆくわけだが、そういう機会を得ることのないまま育ってしまったのかもしれない。
このような人たちに頭ごなしに規範を押しつけても、彼らには理解できないから、行動は変わらない。場合によっては、悪い評価をされたと落ち込んでしまったり、反発してしまったりと、なかなか大変だ。
日本の若者は自己肯定感が諸外国に比べて低いと言われているが、そんなことも関係しているのかもしれない。自分の存在や価値を積極的に評価できず、まわりの評価で何となく自分を評価してしまう。自分を前向きに評価できないので、他人についても冷静な評価はできず、相手の立場や行動に敬意を払えない。
もちろん、ほとんどの新入社員は普通だ。ここにあげたようなケースは一部にすぎない。ただ、その一部が、最近少し増えてきたようにも感じている。
ことしの新入社員研修が、そろそろ終盤を迎えている企業も多いとは思う。これからは現場に配属され、OJTと言うことになるのだろう。そこで社会の常識を否が応でもたたき込まれることになる。ただ、昔はあまり考えることもなかったような「非常識」が、彼らにとってはそうではないということを理解した上で、向き合う必要があるかも知れない。
若者人口が減ってゆくなか、彼らを自分たちの戦力として育ててゆかなければならない。そのためには、過去の自分の規範に押し当てて彼らを評価するのではなく、彼らを正しく理解することからはじめる必要があるだろう。
正直なところ、面倒な話しである。しかし、そういう若者たちを育ててきたのは、自分たちの世代であり、あらためて彼らの基本的なところでの面倒をみることは、社会人の先輩としての責務でもあることも忘れてはいけない。
新入社員のための最新ITトレンド・1日研修
「お客様の話しに、ついてゆけません。言葉が分からないんです。」
こんな話をする新入社員は少なくありません。もちろん経験のない彼らが仕事をうまくこなせないのは当然のことです。しかし、「言葉が分からない」というのは別の問題です。
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることなく現場に送り出されてしまいます。そのため、お客様が何を話しているのか分からないままに、曖昧な応対しかできず、自信を無くしてしまう、外に出るのが怖いなどの不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、ITの最新トレンドを教え、ITがもたらす未来への期待、そこに関わることへの誇りを持てるようにと企画しました。
参加費が1万円なら、懐の寂しくても自腹で参加できるはずです。また、既に新入社員研修の予算を使い切った企業でも、何とかやりくりして頂けるのではないでしょうか。そんな想いで、この金額にしてみました。また、100ページを超えるテキストは、パワーポイントのままでロイヤリティフリーで提供させて頂きます。
実施内容
- 日時:下記日程のいずれか1日間(どちらも同じ内容です)
- 【第1回】8月28日(月)10:00〜17:00
- 【第2回】9月04日(月)10:00〜17:00
- *昼休み1時間、休憩随時
- 会場:株式会社アシスト・本社1階セミナールーム/市ヶ谷
- 定員:50名/回
- 費用:1万円(税込10,800円)
- 新入社員以外(例えば、他業界からIT業界に転職された方や人材開発・研修担当の方)で参加されたい場合は、3万8千円(税込 41,040円)でご参加いただけます。
- 内容:
- ITビジネスの歴史と最新トレンド
- クラウド・コンピューティング
- ITインフラと仮想化
- サイバーセキュリティ
- IoT
- AIとロボット
- アジャイル開発とDevOps
- これからのITとITビジネス
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回数 | 全7回 |
定員 | 40名 |
会場 | 福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター |
料金 | ¥65,000 (税込み¥70,200-) 全期間の参加費と資料・教材を含む |
詳細 | ITソリューション塾[福岡] 第2期 講義内容/スケジュール |
申し込み | 上記リンクのパンフレットをご参照ください。 |
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最新版(6月度)をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
最新版【2017年6月】をリリースいたしました。
今月は、特にブロックチェーンや5Gについてのプレゼンテーションを充実させています。
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ビジネス戦略編
【新規】根拠なき「工数見積」と顧客との信頼関係の崩壊 p.32
【新規】工数ビジネスの限界 p.34
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】IoTとAIの一般的理解と本当のところ p.15
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
【新規】自動化と自律化 p.14
【新規】学習と推論 p.27
【新規】うんコレ1枚でわかる画像認識 p.34
【新規】自動運転のためのプラットフォーム p.81
サービス&アプリケーション・基本編
変更はありません
開発と運用編
【新規】「仕様書通り作る」から「ビジネスの成果への貢献」へ p.11
クラウド・コンピューティング編
【変更】パブリッククラウド p.38
【新規】クラウドの見積り方(1)と(2) p.79-80
インフラ&プラットフォーム編
【変更】ウェアラブル=身体に密着するデバイス p.21
【新規】ウェアラブル・デバイスの進化 p.22
【変更】ウェアラブル・デバイスの種類と使われ方 p.23
【新規】これからのクライアントを占うキーワード p.25
【新規】ユビキタスコンピューティング = 10年前のIoT p.26
【新規】スマートフォーム p.27
【変更】ユビキタスからアンビエントへ p.28
【新規】ビーコン 事例 p.29
【新規】VR 事例p.30
【新規】AR 事例p.31
【新規】MR 事例p.32
【新規】セキュリティ対策対象の変化 p.112
【新規】コレ1枚でわかる第5世代通信 p.209-211
テクノロジー・トピックス編
【新規】ARM:2016年の売上高は16億8900万ドル p.22
【新規】ARM:ライセンスパートナー p.23
【変更】ARM:拡がる適用分野 p.26
【新規】ARM:CPU設計から製造まで p.27
【新規】ブロックチェーンとは何か p.33
【新規】ブロックチェーンの3つの特徴 p.32-36
【新規】ブロックチェーンで使われる暗号技術 p.37-38
ITの歴史と最新のトレンド編
【新規】ソフトウェア化するモノ p.11
新刊書籍のご紹介
未来を味方にする技術
これからのビジネスを創るITの基礎の基礎
- ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
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斎藤昌義 著
四六判/264ページ
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