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最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

ITの専門家ではない人たちにITを伝えるために心がけたい3つのポイント

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昨日、2017年3月27日(月)、「ビジネスにもっとITを!」をテーマに、ITの専門家ではない経営者や事業部門の人たちに、ITの価値や大切さをどのように伝えればいいかを考えるイベントを開催しました。

このイベントは、今年の1月に出版した拙著「未来を味方にする技術〜これからのビジネスを創るITの基礎の基礎」同様、ITの専門家ではない人たちを対象にITを伝えるための書籍を書かれた下記のお二人とともに、その実践ノウハウや勘所をお伝えしようと企画したものです。

イラスト図解式 この一冊で全部わかるクラウドの基本」の著者、NTTコミュニケーションズの林雅之さん

もしも社長がセキュリティ対策を聞いてきたら 入門編」の著者、日本マイクロソフトの蔵本雄一さん

また、司会進行とパネルディスカッションのMCは、アスキー・メディアワークスの大谷イビサさんにお願い致しました。

3人の話しに共通したメッセージは、

  • 相手の分かる言葉で表現すること
  • 全体のストーリーを伝えること
  • わかりやすく「見える化」すること

相手の分かる言葉で表現すること

例えば、蔵本さんが次のようなたとえ話をされました。

「この化粧品、50mlも入っているんですよ」と言われても、それがどれほど凄いことなのかが分かりません。でも、「この化粧品、1ヶ月分も入っているんですよ」と言われると、化粧品を使使っているひとには、なるほどと伝わります。

相手にとって関心があり、当事者として、その価値が分かる表現をすることを心がけましょうという話しです。

また、「マルウェア対策ソフト」といっても通じませんが、「ウイルス・ソフト」なら、理解してもらえる人がいます。厳密に考えれば明らかに間違った表現ですが、相手が誰かによっては、このように伝える「覚悟」が必要だという話しには、とても納得できました。

また、斎藤より、「仮想化」を経営者に売り込むときに、その仕組みや機能、性能を説明するのではなく、「システムの費用を半減したいと思いませんか?」と「結果」を説明してはどうかと話をさせて頂きました。

このように、相手がその価値を理解できる言葉で説明することが大切なのです。

全体のストーリーを伝えること

ITで全てが解決するわけではありません。ITだけで相手のニーズを全て満たせるわけではありません。仕事の仕方を変える必要があるかも知れません、組織体制も変えなくてはならないかも知れません。

相手は課題を解決したいと考えています。ニーズを満たしたいと願っています。そのために何をすべきかの全体のプロセスや物語を相手は知りたいと思っています。その全体が妥当かどうかを見極めたいと思っています。ITはその部分であり、全体が妥当であれば、ITについて詳しく知りたいと思うはずです。

全体を伝えないままに、部分のITだけを伝えてもITの価値は伝わらないのです。

わかりやすく「見える化」すること

林さんは本を制作するに当たり「図版」を描くことに苦労されたそうです。限られた面積に大切なことをわかりやすく表現することは、「伝わる」を左右する鍵を握ります。蔵本さんも、セキュリティ対策の重要度を数値で評価できるようにし、難しいことを考えなくても数字を見れば重要かどうかが分かることが大切だと話されていました。

斎藤もまた、「コレ1枚」シリーズを手がけるなか、1枚の図版に収めようとするために、伝えたいテーマの幹と枝葉、つまりは、大切な本質と補足的な情報を分離すること(抽象化)にエネルギーを傾注しています。

大切なことを数値化する、抽象化すること、そして、それを美しく表現すること。それが伝えるためには大切なのです。

いろいろと話は尽きませんが、昨日、私が話をさせていだいた資料を公開致します。よろしければご覧下さい。

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【受付開始】ITソリューション塾・第25期

次回の日程が5月16日(火)からに決まりました。詳細日程や正式なお申し込みにつきましては、こちらをご覧下さい。

第25期は、IoTやAI、クラウドといったテクノロジーの最前線を整理してお伝えすることはもちろんのこと、ビジネスの実践につなげるための方法についても、これまでにも増して充実させてゆきます。
また、アジャイル開発やDevOps、それを支えるテクノロジーは、もはや避けて通れない現実です。その基本をしっかりとお伝えするだけでなく、ビジネスに結びつけてゆくための実践ノウハウも、第一人者の講師をお招きし、お伝えします。
さらにIoTやモバイルの時代となり、サイバー・セキュリティはこれまでのやり方では対応できません。改めてセキュリティの原理原則に立ち返り、どのような考え方や取り組みが必要なのか、やはりこの分野の第一人者にご講義頂く予定です。

さて、2009年から今年で8年目となる「ITソリューション塾」の成り立ちについて、少しだけ紹介させて頂きます。

「自社製品のことは説明できても世の中の常識は分からない」

当時、SI事業者やITベンダーの人材育成や事業開発のコンサルティングに関わる中、このような人たちが少なくないことに憂いを感じていました。また、自分たちの製品やサービスの機能や性能を説明できても、お客様の経営や事業のどのような課題を解決してくれるのかを説明できないのままに、成果をあげられない営業の方たちも数多くみてきました。
このようなことでは、SI事業者やITベンダーはいつまで経っても「業者」に留まり、お客様のよき相談相手にはなれません。この状況を少しでも変えてゆきたいと始めたのがきっかけで、既に1500名を超える皆さんが卒業され、昨年からは大阪と福岡でも開講しています。

ITのキーワードを辞書のように知っているだけでは使いもものにはなりません。お客様のビジネスや自社の戦略に結びつけてゆくためには、テクノロジーのトレンドを大きな物語や地図として捉えることです。そういう物語や地図の中に、自分たちのビジネスを位置付けてみることで、自分たちの価値や弱点が見えてきます。そして、お客様に説得力ある言葉を語れるようになるのだと思います。

ITソリューション塾は、その地図や物語をお伝えすることが目的です。

ご参加をご検討頂ければと願っております。

最新版(3月度)をリリースしました!

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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新入社員のための「最新トレンドの教科書」も掲載しています。

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*ビジネス戦略のチャートと解説を充実させました。
*人工知能の動画事例を追加しました。
*大手IT企業の現場改善大会での講演資料を掲載しました。
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ビジネス戦略編 106ページ
新規チャートの追加と解説の追加
【新規】ビジネス・プロセスのデジタル化による変化 p.6
【新規】ビジネスのデジタル化 p.17
【新規】ビジネス価値と文化の違い(+解説) p.19
【新規】モード1とモード2の特性(+解説) p.21
【新規】モード1とモード2を取り持つガーディアン(+解説) p.22

人工知能編 98ページ
【新規】Amazon Alexa (+解説) p.18
【新規】動画での事例紹介 Amazon Go p.94
【新規】動画での事例紹介 Amazon Echo p.95
【新規】動画での事例紹介 Tesla p.96
【新規】動画での事例紹介 Nextage p.97

IoT編 93ページ
LPWAについての記載を追加、また日米独の産業システムへの取り組みについて追加しました。
【新規】LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの位置付け p.47
【新規】ドイツでインダストリー4.0の取り組みが始まった背景 p.82
【新規】アメリカとドイツの取り組みの違い p.88
【新規】インダストリー・インターネットのモデルベース開発 p.90
【新規】日本産業システムが抱える課題 p.91

インフラ編 294ページ
【新規】Googleのクラウド・セキュリティ対策 p.72

基礎編 50ページ
変更はありません。

開発と運用編 66ページ
全体の構成を見直し、チャートや解説を追加しました。
【新規】自律型の組織で変化への柔軟性を担保する p.20
【新規】超高速開発ツール(+解説) p.37
【改定】FaaS(Function as a Service)に解説を追加しました p.39

トレンド編
変更はありません。

トピックス編
変更はありません。

【講演資料】変化を味方につけるこれからの現場力
大手IT企業の改革・改善活動についての全社発表会に於いての講演資料。
・実施日: 2017年1月25日
・実施時間: 90分
・対象者:大手IT企業の改善活動に取り組む社員や経営者

詳しくはこちらから

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新刊書籍のご紹介

未来を味方にする技術

これからのビジネスを創るITの基礎の基礎

  • ITの専門家ではない経営者や事業部門の皆さんに、ITの役割や価値、ITとの付き合い方を伝えたい!
  • ITで変わる未来や新しい常識を、具体的な事例を通じて知って欲しい!
  • お客様とベンダーが同じ方向を向いて、新たな価値を共創して欲しい!
人工知能、IoT、FinTech(フィンテック)、シェアリングエコノミ― 、bot(ボット)、農業IT、マーケティングオートメーション・・・ そんな先端事例から"あたらしい常識" の作り方が見えてくる。2017年1月6日発売
斎藤昌義 著
四六判/264ページ
定価(本体1,580円+税)
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