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「自分力」がなければ人生は楽しめない

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デンマークの哲学者、キルケゴールは「馴らされた鴨」として知られる、次のような言葉を残しています。

「毎年晩秋の頃になると、鴨の群れは食べ物を求めて南へと旅立っていった。ある日、その土地に住む老人がその鴨の群れに餌を与え始めた。すると、その年から、冬になっても、その鴨の群れは南へと飛び立たなくなってしまった。飛ばなくとも食べ物にありつけるので、その太った鴨たちは飛ぶことすらしなくなった。そして、その老人が亡くなり、その飼いならされた鴨たちは、食べ物を求めて自分の翼で飛ぶ必要にやっと駆られたが、もはや飛ぶことはできず、全ての鴨が死んでしまったという。」

1959年、この話に感銘を受けた米IBMの二代目社長トーマス・ワトソン・ジュニアが、次のような言葉を残している。

「野鴨は馴らすことはできる。しかし馴らした鴨を野性に返すことはできない。もう一つ、馴らされた鴨はもはやどこへも飛んでいくことはできない。ビジネスには野鴨が必要なのである。」

IBMでは「野鴨の精神」として、いまでもこの言葉が語り継がれているようたです。

私がIBMに新入社員として入社した当初、この話しを聞いた記憶もあるのですが、その後は、あまり考えることも、思い出すこともありませんでした。しかし、IBMを辞め、会社を立ち上げて以降、折に触れてこの言葉を思い出すことがあります。

毎月決まった日に給与が入ってくるわけではなく、自ら仕事を作らなければ収入はありません。会社という組織に縛られない自由はありますが、一方で日々の生活に縛られます。どちらが自由なのだろうと考えてしまうこともありました。そんなとき、ふと思い出したのが、「野鴨の精神」です。

自らが餌を求め、貪欲に生き抜くことができなければ、やがては死んでしまう。それを貯金通帳で実感するようになったからかもしれません。

振り返れば、IBM時代も、営業として貪欲に仕事をしていました。お客様や社内を動かし、オブジェクティブ(達成目標)を達成すべく、日々かけずり回っていました。そんな生活が、「野鴨の精神」を知らず知らずのうちに培ってくれたのでしょうか。

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2007年、私が「ITソリューション塾」をはじめたのも、そんな「野鴨の精神」が、心のどこかにあったからかもしれません。

「自分力を鍛える」

「ITソリューション塾」を紹介するのに、よくそんな言葉を使ってきました。結局は、自分なのだということです。自分が、野鴨のように自立し、自分の力で生き抜ける力がなければ、どこにいても充実した人生は送れません。

「会社がやっていることは、全体の一部です。自分たちが、ITトレンドの大きな流れの中で、どのような役割を果たしているのか、全体を見渡せることが出来なければ、お客様に自分たちの提供している価値を、客観的に伝えることは出来ません。また、自分のやっていることに自信を持つことも難しいでしょう。」

そして、次のように話をしています。

「その答えを会社が与えてくれるわけではありません。自分で見つけるしかないのです。自分の仕事を冷静に見つめられる力を持たなくては、この業界で生き残ることはできません。」

私は、「自分の地図を持て」とお伝えしています。どこへ行くにも、何をするにも、地図を持つことです。地図を持てば安心です。安心になれば自信が持てます。自信のある人に、お客様もまた安心を感じるでしょう。お客様との信頼関係は、そうやって培われていくのだと思います。

「ビジネスには野鴨が必要なのである。」

そんな野鴨たちに、これからのビジネスの地図を届けたいと思っています。それは会社のためではなく、自分自身のためにです。

世の中が、ITの力で大きく変わろうとしています。そして、IoTやAIの進化が、これまでとは違う新しい地図を描きはじめています。新しい地図を持った野鴨が、みずからの力で羽ばたけば、会社もまた変わってゆくはずです。

ITソリューション塾を、これからのITビジネスの「新しい地図」にしたいと思っています。

2月8日から始まる第24期にも、既に多くの皆さんがご参加の予定です。個人での参加も少なくありません。よろしければ、皆さんと共に、「新しい地図」を手にし、学んでみませんか

【募集開始】ITソリューション塾・第24期

ITソリューション塾・第24期を2月8日(水)から開催します。第24期は、IoTやAIのビジネス戦略にも一層切り込んでみようと思っています。また、情報セキュリティの基本やDevOpsの実践についても、それぞれの第一人者から学びます。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

  • 会場 : アシスト株式会社・本社@市ヶ谷
  • 日程:2月8日(水)〜4月26日(水)の毎週1回×11回 *但し、3月最終週は休みとなります。
  • 時間:18:30〜20:30
  • 定員:80名(前回参加者 84名)

お願い

  • 毎期早い段階で定員に達しています。手続き等で時間はかかるが、参加のご意向をお持ちの場合は、事前にメールにて、その旨をお知らせください。
  • 個人でのご参加の場合は、消費税分を割り引かせて頂きます。
  • 今回の期間は、予算期を跨ぐところもあるかと思いますが、今期または来期のいずれか、または、両期に分けて支払いという場合は、個別にお知らせください。

詳細のご案内、および、スケジュールのPDFダウンロードは、こちらをご覧下さい。

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新刊書籍のご紹介

未来を味方にする技術

これからのビジネスを創るITの基礎の基礎

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2017年1月 最新の改訂版をリリースしました!

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

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*「コレ1枚でわかる最新ITトレンド(2017年度版)」を新規に作成しました。
*先進技術編では、解説を大幅に追加、刷新し、新たなチャートも追加しています。
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【インフラ&プラットフォーム】(293ページ)

【更新】コンテナ型仮想化・改訂版の解説を改訂しました p.175
【新規】SD-WAN p.184

【ITの歴史と最新トレンド】(14ページ)

*これからのビジネスを考える参考となるよう、「コレ1枚でわかる最新ITトレンド(2017年度版)」を新規に作成しました。

【更新】デジタル化の歴史の解説を追加しました
【新規】コレ1枚でわかる最新ITトレンド(2017年度版)を新規に追加し、解説も加えました。

【サービス&アプリケーション・基本編】

*運用と開発のプレゼンテーションが増えたことから、基本編と運用と開発編に分割しました。

基本編(50ページ)
 変更はありません

開発と運用編(64ページ)

【更新】これからのシステム開発のチャートを改訂し、解説を追加しました p.5
【更新】DevOpsとは何か?の解説を追加しました p.19
【新規】仮想マシンとコンテナの稼働率 p.74-77
【更新】DevOpsとコンテナ管理ソフトウェアの解説を改訂しました p.78
【新規】FaaS(Function as a Service) p.79

【テクノロジー・トピックス】(49ページ)
 変更はありません

【サービス&アプリケーション・先進技術編】

IoT(92ページ)

【更新】IoTとM2Mの解説を追加しました p.7
【更新】IoTの定義の解説を改訂しました p.15
【更新】コレ1枚でわかるIoTのチャートと解説を改訂しました p.18
【更新】デジタル・ツインの解説を改訂しました p.23
【更新】モノのサービス化の解説を改訂しました p36
【更新】ビジネス価値の進化の解説を改訂しました p.38
【更新】IoTと機能と役割の4段階の解説を改訂しました p.41
【更新】クラウドから超分散への解説を改訂しました p.46

人工知能(93ページ)

【新規】コレ1枚でわかる人工知能とロボットの新たなチャートを追加し解説を載せました p.9
【更新】産業発展の歴史から見る人工知能の位置付けの解説を改訂しました p.317
【新規】ディープラーニングが注目される理由の新しいチャートと解説を追加しました p.24
【新規】弱いAIと強いAIについて、新しいチャートと解説を追加しました p.32
【更新】人工知能に置き換えられる職業について、解説を追加しました p.64

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