【図解】コレ1枚でわかるDocker
コンテナ管理ソフトウェアが、ハードウェアやOS毎の違いを吸収してくれるため、既にアプリケーションやミドルウェアの稼働が確認されているコンテナであれば、他のサーバーに移して動かしても確実に動くことが保証されます。
この特性を利用すれば、アプリケーション開発者は、OSやインフラの違いを意識することなく、アプリケーションを開発することができます。また、運用管理者は、「コンテナ管理ソフトウェア」でOSやインフラの安定稼働を保証しておけばいいわけで、これまでのようにアプリケーション開発者と運用管理者がアプリケーション毎に本番環境への移行を個別に相談し対応しなくてもよくなります。
アプリケーション開発者は迅速にアプリケーションを開発、変更しユーザーに提供する、一方、運用管理者はシステムを安定稼働させるといったそれぞれの責任を独立して果たすことができるようになり、本番環境へのデプロイメント(移行作業)は迅速、頻繁に行えるようになり、アプリケーション開発や変更のメリットをユーザーが直ちに享受できるようになるのです。
このようなコンテナを実現する「コンテナ管理ソフトウェア」のひとつとして、ほぼ業界標準となっているのがDocker社の提供する「Docker」です。
Dockerが注目されるようになったのは、Dockerで動作が保証されているコンテナを生成する設定を「Dockerfile」として公開し、それを他のユーザーと共有できる仕組みを設けた点にあります。これによって、他のユーザーが作ったソフトウェアとそれを動かす手順を他のサーバーでもそのまま再現できるようになったことです。そのためハイブリッド・クラウドやマルチ・クラウドといった異なるOSやインフラでも動作保証される便利さが注目されているのです。
このような機能を持つDockerは、AWSやGoogleなどのクラウド・サービス・プロバイダーをはじめ、VMware、IBM、Dell、Red Hatなどの大手ITベンダーが採用を表明しています。またDockerは、もともとはLinux用に作られたものですが、MicrosoftもWindows Serverや自社のクラウドサービスであるAzure Platformでの採用を表明しており、コンテナ管理ソフトウェアとして広く普及しつつあります。
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「IoT」と「人工知能とロボット」のプレゼンテーションを分割しました。
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【新規】コンテンツ・ビジネスの覇権 p.31
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【新規】インダストリアル・インターネットとインダストリー4.0 p83-84
人工知能(92ページ)
【新規】統計確率的機械学習とディープラーニング p.25
【新規】人工知能とは p.31
【新規】人工知能の得意分野と不得意分野 p.47
【新規】自動運転の定義 p.69
【基本編】(104ページ)
【新規】アジャイル・ソフトウエア宣言 p.59
【新規】アジャイル・ソフトウエア宣言の背後にある原則 p.60
【新規+改訂】DevOpsとは何か? p.66-69
【新規】DevOpsとコンテナ管理ソフトウエア p.74-77
【新規】マイクロサービス p.78
【新規】オーケストレーションとコレグラフィ p.79
【新規】AWS Lambda p.80
【新規】サーバーレスとサーバーレス・アーキテクチャ p.81
【ビジネス戦略編】(98ページ)
【新規】デジタルトランスフォーメーションの進化 p.7
新刊書籍「未来を味方にする技術」紹介 p.91
【テクノロジー・トピックス編】(49ページ)
【新設】FPGAについて新しい章を作り、解説を追加しました。 p.39-48
【ITの歴史と最新のトレンド編】(13ページ)
変更はありません。