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F-コマース(f-commerce)に関するまとめ。F-コマースを実践するための3つの方法論

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F-コマースという言葉を聞くと、昨日紹介したエアロポステルやトリンプのように、フェイスブック内に自社ブランドのショップを開設して、商品を販売する方法を真っ先に思い浮かべるのではないだろうか。実は、F-コマースを実践するための方法はこれだけではない。F-コマースは自体はもっと大きな概念を表していて、実際にF-コマースを実践するための方法は大きく3つに分けられる。

今回は、F-コマースを実践すためのヒントとなる3つの方法を、実際の事例とともに紹介したい。今回取り上げた事例を見る限り、米国におけるF-コマース導入のスピードは加速するばかりのように思われる。日本でも、ここに来てF-コマースに対する関心が高まってきていることから、少しでも導入を検討している方の参考になれば嬉しい。

【1】 F-コマースを実践するための3つの方法論

まず、F-コマースを実践するための3つの方法を、実際の事例を紹介しながら明らかにしたい。と言っても、とても簡単。要は、F-コマースを実践する”場”を、フェイスブック、イーコマースサイト、リアルな店舗のどこにするかということ。

● F-コマースを実践するための3つの方法論

① F-コマース・オン・フェイスブック

   フェイスブック上にショップを開いて販売

② F-コマース・オン・イーコマースサイト

   フェイスブックファンページと連携させながらイーコマースサイトで販売

③ F-コマース・オン・ストア

   フェイスブックと連携したキャンペーンを展開しながら店舗で販売

以上だ。詳細を図にしてみたので、こちらも参照してほしい。

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では、次に実際の事例を見てみよう。今回は、昨日紹介したF-コマース・オン・フェイスブック以外の2つの方法の具体的な事例をできるだけ数多く紹介したいと考えている。

① F-コマース・オン・フェイスブック

フェイスブック上にショップを開設し、カタログ、商品紹介、買い物カゴ、決済などのイーコマースに必要な機能をすべてフェイスブックショップで実現してしまう方法だ。

昨日紹介したエアロポステルやトリンプなど、今一番注目されているF-コマースのアプローチ方法だと言っていいだろう。詳細については、前回の記事を参照いただきたい。

ソーシャルコマースの新トレンド、F-コマースの最新事例。トリンプのフェイスブックショップページは必見!

・エアロポステル ⇒ http://www.facebook.com/aeropostale

・トリンプ ⇒ http://www.facebook.com/pages/Triumph-Lingerie-Online/170545306294875?sk

② F-コマース・オン・イーコマースサイト

F-コマース・オン・イーコマースサイトは、フェイスブック上にファンページを開設し、イーコマースサイトとフェイスブックを連携させるアプローチだ。商品の販売は、イーコマースサイトで行うことになる。F-コマース・オン・フェイスブックに比べると、フェイスブックに依存する割合は少なくなるが、既存の資産を利用できることから、まだまだニーズの高いアプローチ方法だと言える。

● リーバイスの「リーバイス・フレンド・ストア」

   http://store.levi.com/

リーバイスは、「リーバイス・フレンド・ストア」でF-コマースを展開している。アプリが用意されているので、それをインストールすれば、リーバイスの商品に「いいね!」をポストしたフェイスブックの友人がすぐに確認できる仕組みになっている。私の場合は、ほとんどの商品に友人の顔写真が表示されており、それを確認するだけでも何だか楽しい気分になってくる。

また、「いいね!」がたくさんついている人気商品が一目でわかるようになっていたり、誕生日が近い友人が表示されていたり、明らかに今までのイーコマースサイトとは異なるソーシャルな雰囲気を醸し出すことに成功している。

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このF-コマース・オン・イーコマースサイトには、リーバイス・フレンド・ストア以外にもたくさんの事例がある。利用方法はほとんどリーバイス・フレンド・ストアと変わらないので、この機会に是非アクセスしてみてほしい。

●アマゾン ⇒ http://www.amazon.com

●トリップアドバイザー ⇒ http://www.tripadvisor.jp/

●イベントブライト ⇒ http://www.eventbrite.com/

③ F-コマース・オン・ストア 

F-コマース・オン・ストアは、フェイスブックもイーコマースサイトも使わずに、リアルな店舗に写真を撮影するためのカメラを設置して、来店した顧客の顔写真を撮影するというキャンペーンだ。有名なディーゼルをはじめ、面白い事例がいくつかある。

● ディーゼルの「ディーゼル・カム」

イタリアのアパレルブランド、ディーゼルがスペインの店舗で行ったリアルキャンペーンだ。いろんなメディアで取り上げられたので、知っている方が多いかと思うが、リアルな店舗を使ったF-コマースの代表的な事例なので、整理するためにも紹介しておきたい。

仕組みはいたって簡単だ。試着室の外に設置されているカメラで自分の試着した様子を撮影し、その写真をフェイスブックに共有して楽しむというものである。例えば、購入しようと思っているTシャツの色で迷っている時など、撮った写真をフェイスブックに投稿し、どちらの色が似合っているかを友人などに確認するなどの利用方法が考えられる。

撮影の様子もビデオで確認できる。

■ Diesel Cam

● メイシー百貨店の「魔法の試着室」

同様の事例だが、こちらはメイシー百貨店、なんか、プリクラを撮っているみたいで楽しそう。ちょっと日本の百貨店だと実現が難しい気がする。。

■ Macy's Magic Fitting Room

● コカ・コーラの「コカ・コーラ・ヴィレッジ」

コカ・コーラの「コカ・コーラ・ヴィレッジ」は、店舗でのキャンぺーではないが、リアルな場所を利用したキャンペーンということで、やはりF-コマース・オン・ストアに分類される。

先に紹介した二つの事例と違って、写真をポストして「いいね!」をもらうのではなく、気に入ったアトラクション、フード、ドリンクなどを見つけた時に、近くに用意されている「いいね!」ボックスに支給されているリストバンドを近づけて「いいね!」をポストするという仕組みになっている。

リアルな「いいね!」をリアルタイムでフェイスブックに反映させるという方法は、遊びながらフェイスブックと連携できる、非常に面白いキャンペーンだ。ディーゼルも、同じようなキャンペーンを店舗で展開して話題になった。

■ The real life Like @ coca-cola Village

■ I LIKE DIESEL english

以上が、F-コマースを実践するための3つのアプローチである。フェイスブック上にショップを出して、フェイスブック上でイーコマースの機能を全て提供するアプローチは、確かに見た目にもカッコいいし、今後出店してくるブランドが増えてくるのは間違いないだろう。しかし、他の二つのアプローチも、やり方次第ではかなり高い効果が期待できる。導入を検討してみる余地は十分にあるのではないだろうか。

最後に、ソーシャル・コマース・トゥディからカッコ良いグラフィックを入手したので紹介したい。ローンチされたソーシャルコマースが、2010年から体系的に並べられている。

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※ ソーシャル・コマース・トゥディ ⇒ 

http://socialcommercetoday.com/a-year-in-social-commerce-infographic/

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