【ソーシャルリスニング】コンビニのインスタグラム投稿調査ー投稿数が多いのはセブンイレブンで1日平均約670件ー
前回の記事で、コンビニ三社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)のインスタグラムへの投稿数が、5週間(調査期間:2018年4月2日〜5月6日)で49,260件もあり、その約36%がコンビニのオリジナルスイーツの投稿であるという調査結果を報告しました。今回は、前回の調査で投稿数が多かった「オリジナルスイーツ」と「飲料系」の二つの商品カテゴリにフォーカスし、コンビニ三社毎の違いや特徴について、さらに調査を続けてみました。
|インスタグラムへの投稿数がもっとも多いのはセブンイレブンで、1日の投稿数は約670件
三社の中でもっとも投稿数が多いのは、店舗数と売上高が一番のセブンイレブンでした。コンビニ全体の投稿数(49,260件)の47.4%(23,340件)と、ほぼ過半数近くを占めています。次がローソン、ファミリーマートの順となっており、この2社の差はほとんどありませんでした。
■コンビニ三社のインスタグラム投稿数比較<2018年4月2日〜5月6日>
|オリジナルスイーツの投稿数が多いのはセブンイレブン。全投稿の約57%を占める
最初に、全体の投稿数の約36%を占める、商品カテゴリー別でもっとも投稿数が多い、オリジナルスイーツのコンビニ別の投稿比率について調べてみました。調査の結果、セブンイレブンがもっとも高く56.7%、次がローソンで25.5%、最後がファミリーマートで17.8%となっています。
セブンイレブンのオリジナルスイーツは、オリジナルスイーツ全投稿の約60%を占めるほどで、インスタ女子の間で、いかにセブンイレブンのオリジナルスイーツの人気が高いかがわかります。この傾向は、コンビニの全投稿に占めるオリジナルスイーツの割合を見てもわかります。セブンイレブンは、全投稿の約43%をオリジナルスイーツが占めており、その他のスイーツを加えたスイーツの合計では50%(11,603件)にもなります。
次がローソンで約34%、最後がファミリーマートで約25%であることから、決して他の二社についても投稿比率が低いわけではありません。ただ、セブンイレブンのオリジナルスイーツの投稿数は、全商品カテゴリーの中でも際立っている存在だと言えます。
■コンビニ三社別のオリジナルスイーツの投稿比率
|飲料系の投稿比率がもっとも高いのはファミリーマート。全投稿の約51%を占める
次に、オリジナルスイーツに次いで投稿数が多く、全投稿の約14%を占めるドリンク系についても調べてみました。コンビニ別の比率は、ファミリーマートがもっとも高く51.1%、次がセブンイレブンで25.1%、最後がローソンで23.9%となっています。
ここで注目したいのは、ファミリーマートの比率が高いことと、セブンイレブンの比率が低いことです。ファミリーマートが、飲料系の投稿が全投稿の約30%を占めるほど高いのに対し、セブンイレブンは飲料系の投稿が全投稿のわずか7.4%しかありませんでした。オリジナルスイーツの投稿比率が、セブンイレブンの約43%を最高に、ローソンが約34%、ファミリーマートが約25%と、平均で34%もあったのに対し、飲料系の投稿比率は平均が15.9%と低く、ファミリーマートだけ突出していることがわかります。
■コンビニ三社別の飲料系の投稿比率
ここまで投稿比率が突出していると、なぜファミリーマートだけが「飲料系」の投稿が多いのか気になります。そこで、ファミリーマートの「飲料系」の投稿内容を商品別にさらに詳細に分類してみました。この詳細な調査を行うことで、ファミリーマートだけがなぜ「飲料系」の投稿が突出して多いのか、その理由がわかりました。
商品カテゴリーの「飲料系」に含まれる商品は、ビールや缶チューハイなどのアルコール飲料、缶コーヒー、炭酸飲料やコーラ、ジュース類、スムージー、お茶など様々です。この「飲料系」には、もう一つ「フラッペ」も含まれています。
今回の調査で、「フラッペ」をどの商品カテゴリーに分類するかで結構迷いました。スイーツに分類することも考えたのですが、ストローを挿して飲むことから、今回は「飲料系」に分類することに。そして、この「フラッペ」の投稿が多いのがファミリーマートでした。ファミリーマートの「飲料系」の投稿が多い理由は、「フラッペ」の投稿が多いからだったのです。
■ファミリーマートの商品カテゴリー別週間投稿推移
実際にインスタグラムの画面で#ファミリーマートを検索してみると、上位にフラッペの投稿が表示されています。
■インスタグラムで「#ファミリーマート」を検索した際の画面
今回は、インスタグラムへの投稿数が多い、コンビニの「オリジナルスイーツ」と「飲料系」の投稿について、コンビニ三社別に調査してみました。今回の調査結果で、コンビニによって投稿数が多い商品カテゴリに大きな違いがあることがわかりました。今回は商品カテゴリーまでの調査でしたが、さらに商品単位での調査を行うことも可能です。
次回は、セブンイレブン 、ファミリーマート、ローソン三社の、インスタグラムの投稿における特徴をさらに調査してみる予定です。