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音楽系コンテンツとマッシュアップされるSNS

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昨日は小雨の降る中、蒲田・川崎周辺の書店めぐりを敢行。『SNSビジネス・ガイド』が、書店の棚にどんな風に置かれているかを調査するためです。ほとんどの書店が、平積みにして置いてくれていたのはいいのですが、コンピュータ・IT関連書の棚に置いてあるのが目立ちました。個人的には、今回の本はビジネス書の棚に置いて欲しかったんです。なぜなら、『SNSビジネス・ガイド』は、SNSとビジネスの関係について踏み込んだ内容が書いてあるはじめての本だからです。

どのジャンルの棚に置くかは、その書店の担当者のセンス次第。どの棚に置かれるかで、本の売れ行きって結構違ってきます。いろんな人の協力があって完成した一冊の本。できるだけたくさんの人に読んで欲しいと考えるのが普通です。だから、書いた本人としては、書店の本の置き方一つが気になるわけです。

今日は、6月30日の記事「マッシュアップされて輝きを放つSNS」の続きです。前回は、SNSとスケジュール管理機能やファイルフォルダ共有機能がマッシュアップされた、イントラネットSNSの事例を紹介しました。ところが、最近イントラネットSNSと同じような勢いで増えているのが、B2CのサービスとSNSをマッシュアップしたケースです。

SNSとマッシュアップした代表的なB2Cのサービスに、たとえば音楽系のコンテンツサービスがあります。『SNSビジネス・ガイド』の中でも具体的なサービスをいくつか紹介しているため、ここでは詳しい説明は省きますが、SNSをサービスのメニューの一つとして採用している音楽系のコンテンツサービスが最近目立ちます。

いまや世界最大のポータル型SNSに成長したマイスペースも、サービス開始当初は、インディーズ系音楽のミュージシャンとファンの交流の場を目指した音楽SNSとしてスタート。つまり、音楽とSNSはもともと相性が良かったと考えることができます。最近では音楽だけにとどまらず、ゲームや動画などのコンテンツ配信サービスとSNSをマッシュアップするケースも登場しているほど。この流れは、しばらく続きそうな予感がします。

いまは、音楽配信サービスとSNSをマッシュアップしたケースが圧倒的に多いのですが、今後はレコード会社やレーベルがSNSを導入するようなケースが増えてくるかもしれません。紙で出来た会報誌を使ってファンと交流をはかるのではなく、ウェブ上でアーティストとファンが交流できるファンクラブSNSです。2006年の後半、マッシュアップされたSNSの事例がたくさん登場してくることは間違いありません。

マッシュアップされることによって付加価値をもたらすという点で、SNSは正真正銘Web 2.0です。よく、mixiがWeb 2.0かどうかといった議論を目にしますが、大事なことはWeb 1.0とWeb 2.0の2種類のSNSが存在するということです。生き残れるのは、間違いなくWeb 2.0なSNSです。

<続く>

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