オルタナティブ・ブログ > 色々やってる社長のブログ >

大人のための好奇心探求ブログ。 多彩なテーマから、ふと心に残る視点や小さな発見を拾い上げ、独自の切り口で軽やかにお届けします。 気楽に読めて、どこか深い──そんな雑誌のような読み物です。

生成型思考タイプと蓄積型思考タイプ──なぜふたつは噛み合わないのか

»
思考.jpg

人と話していて、 「どうも話がかみ合わない」と感じることがあります。
知識量や価値観の違いだけでは説明できない
もっと根本的な思考そのものの組み立て方が違うのではないかと感じることがあります。

また、同じ情報を与えられても、
その場で新しく答えを組み立てる人と、
過去の知識を取り出して答える人がいます。

私はこれらの違いを、
生成型思考」と「蓄積型思考」 という
二つのパターンとして整理すると
分かりやすいのではないかと考えています。

この違いは単なる性格ではなく、
思考のスタイルの違いなのかもしれません。
以下に説明してゆきます。


◆ 生成型思考とは何か

生成型思考とは、その場で考え、その場で構造を作り、その場で結論まで到達する思考です。
入力された情報は、一度分解され、再構成され、別の形として出力されます。

重要なのは、このプロセスが"毎回初回である"という点です。
過去の知識や経験は材料として参照されることはあっても、答えそのものとしては使われません。

だからこそ、出力された内容は新しく、柔軟で、時に予測不能なものになります。
そして同時に、その思考は出力とともに完結するため、あまり記憶に残らないのです。

それに対して、逆のパターンは「蓄積型思考」です


◆ 蓄積型思考とは何か

一方で蓄積型思考は、過去に学んだ知識や経験を蓄え、それを必要に応じて取り出して使う思考です。
入力された情報は、既存の知識体系と照合され、適切な形で出力されます。
ここでは「正確さ」や「再現性」が重視されます。

同じ問いに対しては、基本的に同じ答えが返ってくる。
それがこの思考の強みです。
医療や法律、工学のような分野では、この安定性が極めて重要になります。


◆ 嚙み合わないふたつの思考パターン
このふたつの思考に、もちろん優劣はありませんが、
典型的な両パターンの人同士が対峙すると、構造が根本的に異なるため、しばしば衝突を起こします。

例えば、生成型の人間は「その場で考えればいい」と思い、
蓄積型の人間は「すでに確立された知識に従うべきだ」と考える。
前者は柔軟ですが一貫性に欠けるように見え、
後者は安定していますが硬直しているように見えます。

つまり、生成型は"その場でルールを作る人"、
蓄積型は"既存のルールで戦う人"なのです。

お互いが"違うゲームをしている"ことに気づかない限り、このズレは解消されません。


◆ 最後に
生成型思考と蓄積型思考。
繰り返しになりますが、どちらが優れているという話ではありません。
それぞれが異なる役割を持ち、異なる価値を生み出しています。
ただひとつ言えるのは、
この違いを自覚するだけで、世界の見え方はかなり変わるということです。

「あの人とはどうも話がかみ合わないな」
「あの人とはいつも意見の方向が違うな」

などと感じることがあったら、それは思考パターンが異なる相手かもしれません。
そして、自分がどちらの傾向を持っているのかを理解したとき、
ようやく「なぜ噛み合わないのか」が腑に落ちて、その解決方法が見つかることでしょう。

まずは、自分はどちらの傾向が強いかを判断すること。
そこからすべてが始まります。
Comment(0)