初めてのファスティング(断食)体験記!

初めてのファスティングをやってました。
24時間の断食を2日連続で挑戦!
とはいうものの、
なにも強い意志で決行したのではなく、
図らずもたまたま行うことになったのですが、
思いがけず、不思議な効果を体験することができました。
今回はその2日間にわたるファスティングの顛末記です。
【1】きっかけは"食べ過ぎた週末"
月曜日前日の日曜日には、
昼御飯、晩御飯共に美味しい食事を食べ過ぎてしまったので、
週明けの月曜日は、とりあえず朝御飯を抜くことにしました。
前日の食事がまだ残っているのか、
昼になっても大してお腹が空かないので、昼御飯も食べずに過ごしました。
ただし、お茶と飴だけは口にしていました。
そして、晩御飯はいつもと同じように食べました。
つまり、この日は24時間の絶食をしたことになります。
【2】翌朝、体に小さな変化が‥‥
さて、次の日の朝、ちょっとした身体の変化に気づきました。
もちろん体重は少し減りましたが、
首筋がなんだかスッキリし、
身体が軽くなったような気がします。
案外いいものだなあと思い、
この日も24時間の断食をすることにしました。
【3】時間が伸びる、集中力が上がる!
朝御飯を抜き、昼御飯も食べずに過ごしていた2日目の昼過ぎから、
なんとも不思議な体験が始まりました。
ます、時間が全然進みません。
1時間くらい経ったかなあと思って時計を見ても、
20分くらいしか進んでいません。
そんな感覚が続きました。
さらに、集中力が増したのか作業が異常に早くこなせます。
普段の半分近いとはいいませんが、それに近いスピードで仕事が進みます。
それはホントの話か?
と思われる方もおられるでしょうから、
少し科学的にこの現象を解説しておきましょう。
1. 脳のエネルギー源が変わる
ファスティング中は、糖(グルコース)が少なくなり、
代わりに脂肪を分解してできるケトン体が脳の燃料になります。
このケトン体エネルギーはゆっくり安定して燃えるため、
神経が過敏にならず、注意や感覚が研ぎ澄まされ、
「今この瞬間」に集中する状態が生まれます。
つまり、過去や未来よりも"現在"を細かく感じ取るようになります。
その結果、時間が長く感じると同時に集中力が増し作業がはかどるのです。
2. ドーパミンが減って「静かな集中モード」になる
普段は食事・スマホ・情報でドーパミンが次々に出て、
脳が"報酬の更新"で、時間を飛ばしながら処理しています。
しかし、ファスティング中は刺激が少なく、ドーパミンが穏やかになります。
すると、脳がひとつひとつの感覚を丁寧に味わうようになります。
したがって、「10分が長い」「世界がゆっくり動いてる」ように感じます。
3. 交感神経 → 副交感神経への切り替え
食事がないと「消化」にエネルギーを取られず、
神経系が"静寂モード"に入ります。
副交感神経が優位になると、呼吸がゆっくりになり脈が安定します。
そして五感が内側に向かいます。
これも"時間の伸び"を感じる要因です。
まとめ
ファスティング中に、
「時間が進まない」
「集中力が高まる」と感じるのは、
脳が"現在の瞬間"を細かく感じ取っているからです。
つまり、「時間の密度」が上がっているのです。
【4】足首の痛みもなぜか改善
不思議なことはこれだけではありません。
実は数週間前から足首を軽く痛めていて、
その状態からなかなか回復しませんでした。
しかし、2日目の夕方にたまたま足首の状態を確認すると、
なんと前日よりあきらかに改善されているのです。
こちらもホントかな?
と思われる方もいると思うので、科学的根拠をあげておきます。
1. 炎症を鎮める作用
食事を絶つことで、消化に使われていたエネルギーが修復や免疫に回ります。
さらに、ファスティング中は「オートファジー」という細胞の掃除機能が働き、
炎症物質を分解し傷ついた組織を修復します。
その結果、軽い関節炎や筋膜炎などの回復が早まることがあります。
2. 血流とホルモンバランスの改善
空腹時間が続くと、成長ホルモン(細胞修復に関わる)が上昇します。
その結果、血液の粘度が下がり、
末端まで酸素と栄養が届き、
炎症部位の代謝が上がり、治りがスムーズになります。
3. 腸と免疫の関係
腸は免疫細胞の約7割が集まる臓器です。
ファスティングで腸を休ませると、
免疫系全体が整い、慢性的な炎症や痛みが軽くなることもあります。
まとめ
ファスティングは「食べない」時間ではなく、
「修復にエネルギーを回す」時間です。
その結果、炎症の鎮静、組織の修復促進、血流改善が起こり、
自然治癒力が実際に上がることがあります。
【5】無理は禁物 。ファスティングの注意点
このようにいいことばかりにみえるファスティングですが、無理は禁物です。
体力、体調に合わせて挑戦してみてください。
無理は禁物です!
長くても24時間程度に収めるのがよいようです。
また、ファスティング中の水分と塩分補給はしっかりやらないといけません。
以下にファスティングを実施するうえでの注意点をあげておきます。
1.過度なファスティングは厳禁
長期間の断食や極端なカロリー制限を続けると、
体は"エネルギーを確保するために筋肉を分解"し始めます。
つまり、筋肉量の現象(基礎代謝の低下)が起こります。
筋肉が減ると基礎代謝が落ちて、
一時的に痩せてもリバウンドしやすい体質になってしまします。
<対策>
長くても24〜36時間以内で区切る。
終了後にたんぱく質(魚・卵・豆腐)を必ず摂取すること。
2. 低血糖・めまい・頭痛が起きることもある
特に痩せ型や普段から糖質摂取が少ない人は、
エネルギー切れで脳がだるくなり、集中力や判断力が低下することも。
<対策>
水と塩をしっかり摂る。
危険信号(冷や汗・ふらつき・頭痛)が出たら中止して軽く食べること。
3. ホルモンバランスの乱れることもある
女性や極端に脂肪が少ない人が長期間続けると、
脳が「飢餓」と判断して、ホルモン分泌を抑制することがあります。
月経不順・倦怠感・睡眠の質低下などが起こることもあります。
<対策>
無理に長期化せず、月イチ・週イチ程度にとどめる。
また、ファスティング後は脂質(ナッツ・魚油など)も補う。
4. 胃腸へのリバウンド負担
断食後に一気に食べると、
胃酸が強く出すぎて胃痛・下痢・倦怠感を起こすことがあります。
<対策>
回復食を、「汁物→たんぱく質→炭水化物」の順に摂る。
特に、断食明け1食目は"やさしい食事"を心がける。
5. メンタル面の過剰ストレス
長期断食は交感神経が優位になりすぎて、
気分の浮き沈みが出やすくなります。
食べる・食べないを強く意識しすぎると、心が疲弊します。
<対策>
ファスティングは「我慢」ではなく「調整」として捉える。
目的を"痩せる"より"整える"に置く。
<まとめ>
ファスティングは「続けること」より
「やめどきを知ること」が大切です。
体調の"静けさ"を感じたら成功、
"だるさ"を感じたらやり過ぎ。
ファスティングは「食を抜くこと」ではなく、
「自分を整える時間」でした。
無理せず、時々取り入れるだけでも、身体はしっかり応えてくれます。
体調に気を付けながら、ぜひ挑戦してみてください。