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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

<婚活>お見合い市場のミスマッチ

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実は私は短い期間であったが、数年前まで結婚相談所を経営していた。その時の経験をもとに、お見合い市場におけるミスマッチについてお話ししようと思う。

さて、お見合い結婚は、国立社会保障・人口問題研究所(http://www.ipss.go.jp/)の調査によると、2015年度調査結果で結婚のきっかけのうちの5.5%となっている。もちろん、今から40年前である1980年度の調査結果30.4%と比べると激減しているが、2010年度の調査結果からはわずかだが増えている。「婚活」が叫ばれて久しいが、いまだお見合いはその手段として一定のニーズがあるということだろう。(データ https://is.gd/Nosr8x

ところで、実際のお見合い事情を私の経験からお話しすると、お見合いはしてもなかなか成婚までは至らないことが多い。それどころか男女とも希望者はいても、お見合いまでも至らないことが少なくない。お互い結婚したいという共通の目的を持っている訳だし、身元もはっきりしているのだから、もっと成婚に至ってもよいのではないかと思うのだが、残念ながら結果はそれほど芳しいものではない。
この理由は一言でいえば、お見合いというものは男女とも激しい条件闘争の市場であるからに他ならない。当然といえば当然だが、男性は美しくて可愛くて優しくて賢い女性を求め、女性はカッコよくて性格が良くて収入の高い男性を求めている。そう簡単にはマッチングしないのだ。

しかしながら、これらの条件は、折り合う可能性がある条件だ。容姿に関しては清潔感さえあれば、必ずよいところがあるものだし、性格にしても全面的に悪いという人はいない。性格に関しては、これから悪いところは変えることだって可能だ。収入に至っては、今は共働きが基本だから、二人の収入を合算して考えれば生活プランを立てることが出来る。
なんだ、これならうまくマッチングするのではないかと思う読者もいるかもしれないが、残念ながらただひとつどうにもならない条件がある。それは、相手に求める年齢だ。男女が相手に求める年齢に乖離があるのだ。
こちらのデータ(https://is.gd/ZqAj1g)では、18歳~34歳を調査対象としているため、昨今は同世代のパートナーを求める傾向が強くなっていると結論づけているが、データの対象から外れる年齢あたりから、女性は相手に求める年齢は引き続き変わらないのだが、男性は自分よりかなり若い女性を求める傾向が強くなるのである。ここで、お見合い市場における最大のミスマッチが起こるのだ。

したがって、ある一定年齢以上になると、この条件を何とかしないといつまでたっても成婚どころかお見合いも成立しないことになる。もし、読者の中でこれからお見合い市場に参入してみようかなという人がいたら、このことを少しは頭に入れて臨んでもらいたいと思う。きっと、お見合い成功の要因のひとつとなることだろう。

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