オルタナティブ・ブログ > 色々やってる社長のブログ >

我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

〈 ボイトレ〉ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング/NO.7~イメージ力を鍛えて心のこもったメッセージを伝えよう

»

〈 ボイトレ〉ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング/NO.1~魅力ある声でメッセージを届けよう」でもお知らせしましたが、何かを説明する際に、<相手がその内容を視覚化しやすいように伝える>ことは非常に大切です。
もし、話し手がなんのイメージをせず、ただ淡々と言葉を発するだけではなかなかメッセージの意図は相手に伝わりにくいものです。
例えば、「この度はご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」と謝罪する際に、迷惑を掛けた相手の心情をちゃんとイメージしていれば心のこもったメッセージになりやすいですが、口先だけで淡々と話してしまえば、気持ちが伝わるどころか相手の感情を逆なでする危険性さえ生じます。
また、「当社のプランの優れている点はメンバー間のコミュニケーションが容易に出来る点です」などとプレゼンを行う際においても、このプランがなぜコミュニケーションが取りやすいのかをきっちり視覚的にイメージしながら話せば良いプレゼンとなりますが、ただ単純に淡々と説明してしまえば、聞き手にとって資料を読んでいるのと大して変わらないという結果になってしまいます。
さらに、「昨日食べたラーメンは美味しかった」という内容を伝える際には、いかにも昨日のラーメンが目の前にあるように視覚的イメージを膨らませて話せば、その気持ちは伝わりやすいですが、淡々とその事実だけを伝えてもなかなか相手の気持ちを動かすことは出来ません。

とはいうもののの、実は話す内容をきっちりイメージしながら、あるいは視覚的イメージを持ちながら話すということは、言葉では簡単ですが、実際はそうやさしいものではありません。特に大掛かりなイベントのスピーチやプレゼンなど間違ってはいけない場面では、言葉の正確さばかりを追い求め、このイメージすることがなおざりになってしまいます。
そこで、このイメージ力をアップさせるトレーニング方法をご紹介しましょう。このトレーニングを毎日少しずつでも繰り返すことによって、確実にトーク力はアップするはずです。この機会にぜひ試してみてください。

〇物を使ったトレーニング方法
手に持てる物であればなんでもいいのですが、例としてドリンクの入ったペットボトルを挙げましょう。次の手順でトレーニングを進めてください。
1.このペットボトルを両手で持ち、しっかりと観察してください。視覚的な観察だけでなく、重さ、肌触り、匂い、振ったときの感触・音などすべての感覚を稼働させてください。
2.観察が終わったら、そのペットボトルを自分の視界に入らない場所に置いてください。
3.両手でペットボトルを持っていた"感覚"を思い出し、あたかも先ほどのペットボトルを持っているかのように"観察"してください。
4."観察"が終わったら、もう一度、実際にペットボトルを両手に取り、観察を行ってください。
5.実際の観察が終わったら、そのペットボトルを自分の視界に入らない場所に置いてください。
6.両手でペットボトルを持っていた"感覚"を思い出し、あたかも先ほどのペットボトルを持っているかのように"観察"してください。

4.5.6を何度か繰り返してください。


〇視覚的イメージを思い浮かべるトレーニング方法
これも一例です。お好きな場所や視覚的イメージを使ってトレーニングしてください。

1.あなたは明け方、超高層ビルの屋上にひとりで上り佇んでいるとイメージしてください。きっと東の方の空から徐々に白み始めているはずです。
2.しばらくすると、東側の空が赤く染まって行き、ビル群の向こうから大きな日の出の太陽が昇って来たことをイメージしてください。
3.その雄大な景色をしばらく眺め、酔いしれてください。

これらは演技のトレーニングとしても取り入れられている手法で、イメージ力をアップさせるには効果的なものです。毎日コツコツとトレーニングを行えば、いずれ豊かなイメージを持ちながら、心のこもったメッセージを伝える自分に気付くことでしょう。ぜひ試してみてください。

「〈 ボイトレ〉ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング」の基本編はここまでとします。
今後また時期を改めて、応用編をお届けしたいと思います。

それでは、今回はこのあたりで。

【<ボイトレ>ビジネスマン・ビジネスウーマン・ビジネスパーソンのためのボイストレーニング】一覧
https://blogs.itmedia.co.jp/hiramoto/cat5071/

Comment(0)