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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

誰のためにビジネスを始めるのか?~これから起業しようする人やスタートアップの皆さんへ

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これから起業しようする人やスタートアップの皆さんへ。

今回は、ビジネスとはいったい誰のために行うものなのかについてお話したい。判りやすいように私の事業のひとつである不動産投資事業の概要を説明しよう。

1.ファイナンスを利用して収益不動産を購入する
2.部屋を入居者に提供する
3.賃料収入が入る
4.ファイナンスの返済+金利の支払いをする
5.不動産の維持管理を行う
6.不動産に関わる税金を支払う

このように書いてしまえば単純なフローのように見えるが、今考えたいのは不動産投資という事業が誰にとっては「プラス」になっているかである。
まず、収益不動産を購入する際には、仲介業者に手数料を支払う。もちろん、その金額は仲介業にとって利益となる。続いて、部屋を入居者に貸すわけだから、入居者は部屋を使って活動ができるというサービスを受けることが出来る。また、ファイナンスを利用して収益不動産を購入する場合、金融機関に金利という利益をもたらす。
さらに、不動産を維持管理しするためには相当な業者の協力が不可欠である。清掃業者・ゴミ収集業者・入居者管理を行う管理会社・EV保守点検業者などである。それらの業者に対する支払いは、当然彼らに利益をもたらしている。さらにさらに、不動産に修理箇所が発生したり、退去者が出た際には、工事業者の協力が必須となる。
そして、忘れていけないのは、不動産取得税・固定資産税・都市計画税などの税金である。税金を支払うことにより、公共の利益に貢献するのである。
これらの支払いを終え、残った資金から従業員の給料や事務所維持管理費を支払い、ようやく利益が出てくるのだ。

こう考えると、私はいったい誰のためにビジネスを行っているのかと考えることがある。しかし、答えは簡単である。私は、私の周りの人々が潤うためにビジネスを行っているのである。多かれ少なかれどのようなビジネスでも同様だ。自分だけががっつり儲けるぞってことはこの人間社会では無理なのである。
ちなみに、俗に「金にきれいな経営者」「金に汚い経営者」などといわれることがある。「金にきれいな経営者」とは、周りへの分配が多い経営者であり、「金に汚い経営者」とは、周りへの分配が少ない経営者と考えてまず間違いないだろう。どのような経営者を目指すかはそれぞれの経営者次第だが、できれば将来わずかでも誰かに尊敬されるような経営者を目指したいものである。

以上、これから起業する人達の参考となれば。

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