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ケンブリッジ語録#13 「参加してよかった!」と思ってもらわなければ次は無い

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僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。今回はこれ。

語録画像#13.jpg

会議をバリバリファシリテーションし始めた頃、先輩コンサルタントから年中、「会議参加者全員に気を使え」、「目を配れ」と言われた。
つまらなそうにしている人がいないか、常に観察せよ。全員に満足してもらえ。不満そうな人がいないか確認しろ!ということなのだ。

会議の"結論"に気を配る人、"会議の効率"に気を配る人は多いが、会議に参加している人の"気持ち"に気を配っている人は多くない。なぜ、「会議に参加してよかった」と感じて貰わないといけないのか?

別に全員が満足してなくても、つまらなそうにしていても決まることが決まればいいじゃないか、という意見もあるだろう。ところが事はそう単純ではない。


ケンブリッジは、コンサルティグファームである。僕らの仕事は変革プロジェクトの推進だ。
そしてプロジェクトはセッション(会議)を中心に回っている。だからセッションはプロジェクトの生命線だ。

もし、「この会議クソつまんねー・・・」なんて思われていたら、真剣に議論などしてくれないだろう。脳みそもまったく活性化されない。そのうち内職し始めるのがオチだ。
内職中に「xxさん、ここどう思います?」なんて聞かれても質の高い発言が出来るわけがない。
そしてつまらないプロジェクトだなと思われたら、次回からセッションに来てくれない。プロジェクトに力を貸してくれなければ、僕らのファシリテーション型コンサルティングの強みが発揮できない。

だからこそ、セッション参加者全員に気を配り、全員に「あー、参加してよかったなー」と思ってもらうことが実は凄く大切になる。
 ・ちゃんと議論が噛みあうからストレスがないなー
 ・会議がスピーディで爽快だな
 ・こんなに活発な意見が出るなんて普段と全然違うじゃないか
 ・本質的なディスカッションが出来て楽しい!
 ・うん、バシッと決まった!!
こんな風に思ってもらえれば、次の会議にも前向きに参加してくれるだろうし、頭が活性化された状態で議論できるようになる。
ほら、プロジェクトの品質につながっていきそうでしょう?そういうこと。

(会議やプロジェクトを楽しんでもらう方法はいくつもあるのだが、それはまた別の機会に紹介したい)

とにかく「会議がつまらない」と思われることは重大なリスクであることを理解して欲しい。
死んだ魚の目をした社員ばかりが会議室に溢れているなら、プロジェクトクオリティは落ちてしまう。僕らに対する信頼も損なわれる。

「参加してよかった!」と思ってもらうことに全力を注げ!


営業(元コンサルタント)村上さんのコメント

これ大切ですよね。セッションそのもののクオリティを上げるのはもちろんですが、セッションの初めと終わりに2つ仕掛けを用いています。

1.Icebreaker
ケンブリッジでは会議の冒頭にIcebreaker(ちょっとした雑談やクイズ)を実施しますが、気軽に話し合える、カジュアルな雰囲気が作れるようなIcebreakerを選ぶようにしています。会議の最初に雰囲気ができると議論も活発になり満足度も全然変わってきます。

2.チェックポイント
セッション最後のチェックポイントでは一人一人に感想をお伺いすることをとても大切にしています。「感想ある方はお願いします」ではなくて一人一人からしっかり聞く。
つまらなそうにしている方はここで拾えるんです。まぁ手遅れなんですが「つまらなかったんだ」ということが分かるだけでも大きいんです。

どちらもごく当たり前のことですけどね。だからこそ大事だと思っています。

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