ケンブリッジ語録#2 それ、やらないと何が困るの?
僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。
多くのコンサルタントの琴線に触れ、成長を促すカンフル剤になってきた。現場感がみなぎるエネルギッシュな語録を書き留める。
今回はこれ。
それ、やらないと何が困るの?
ケンブリッジに入りたての頃。やる気満々だった僕は、勇んでPM(プロジェクトマネージャー)にこんな事を進言しました。
「この資料にこうやって手を加えて・・・こうした方がいいと思います!資料が見やすくなるじゃないですか!やった方がいいでしょ?」
(心の声 : 俺タスク見つけましたよ!すごいでしょ?)
即座にこんな問いを返されました。
「ほー?確かにねそうだね。ところで、それやらないと、何が困るの?」
衝撃を受けましたね。
「・・・まぁそう言われると、特に何も・・・。もしかしたら、おや?見やすくなったな?と感じる人がいるかもしれません。でも、議論の品質には影響ないです・・・」
(心の声 : まじかよ、、、そんな逆説的なこと考えたことなかった_| ̄|◯ )
プロジェクトでは「やった方がいい」は死ぬほどある。でも全部やると死ぬ。
「やった方が良い理由」はいくらでも語れるけど、プロジェクトで重要なのはいかにタスクを捨て、重要度の高いことに集中するかだ。
やらなくても良いタスクを増やして、どうでもいい仕事に忙殺される。
そうして付加価値の低い仕事ばかりするが出来上がっていく・・・。
・今やっているタスクは、価値のあるタスクですか?
・やらないと何が困りますか?
・もっと価値の高いタスクを優先させなくていいですか?
・価値の限りなく低いことやって、仕事した気になってないですか?
未だにしょっちゅう自問する。
自分のタスクの「価値」を、常に考えるべし。
~コンサルタント瀧川さんのコメント~
先日ウチのチームで、ある予定外のタスクをするべきかという話題があり、
タスクを実施する際の考え方について議論しました。
その結果、
・価値があるか?
・ケンブリッジしかできないか?の2軸で考えるといいよねという結論になりました。
・自分たち以外でもできる? できる/ できない
・いいこと度合い 大/ 小
マトリクスで表現しましたね。基本、右上に集中すべきですよね。
これ、結構分かりやすいのでは...と個人的に気に入っています。