あぁ、透明化技術。
最近、雑誌「Newton」を好きで読んでいる。高校生の頃も、「Newton」にはまり込み、熱心に読んでいた時期がある。「宇宙人が実際にいるか?」という話題で、「Newton」の関連記事を引っ張り出し、友人と、数式を用いて確率を求めた夜もあった。そう、「Newton」と同時に「ムー」にもはまっていた。
2009年5月号では、『「時間」とは何か』という特集が組んであり、大変面白い内容だった。記事そのものよりも、「時間についてこんな風に考えている人もいるんだ・・・」という気付きが面白かったりする。夜寝るときに、「『時間』ってのはそもそも無いもので、ただ物質が動いているだけで、それを『時間』と名付けているだけなんだ」と想像していたりしていたところに、今回の『「時間」とは何か』という特集。かなり興味を持った。アリストテレスさんが、「時間は、運動の前後における数である」とか「時間は、運動や変化がおきて初めて認識できるもの」というようなことを、著作『自然学』の中で言っているのを知り、「お!近い!」と感じたかと思うと、アイザック・ニュートンさんが、「物体があろうとなかろうと、運動していようとしていまいと、そうしたこととは無関係に、ただひたすら一定のテンポで刻まれる時間」という「絶対時間」という概念をとなえていて、「なんだよ、それ。このやろぉぉぉう。」と、「ドキドキわくわく」とする展開を感じたりする。「おいおい『時間』だぜ?!」みたいな突っ込みを入れたくなるが、物事は、しっかりと見ようとすると、突然つかみ所が無いくらいに大きなものに変わる。そういう「ロマン」が「Newton」から感じることができ、とても楽しい。
先々月号あたりでは、「男のロマン」の一つである、「透明化技術」について触れている記事もあった。さて、ここで、タイトルの「透明化技術」の件にやっとこさ、触れる。「透明化技術」とは、「攻殻機動隊」に出てくる「光学迷彩」のアレだ。「透明人間になれる」アレだ。ほとんどの男子が小学生の頃に口にしたと思われる、「女風呂に入るんだー♪」とか言っていたアレだ。これが、凄い。まずは、動画をいくつか貼付ける。
・・・これは!夢が叶う!と思ったが、実は、仕掛けがそこそこ大掛かり(?)なので、透明人間になることは、まだまだ難しそうだ。最後にもう一個、貼付ける。これは、ナレーションとかがついていて仕掛けを説明してくれるので、とても分かりやすい。仕掛けを知ると、ちょっぴりガッカリもする。
今後、車の中に再帰性反射材を塗り、車の外側にカメラを設置し、車の中に外の映像を投 影することで、車の中が透けて見えるようになり、リアルタイムで中から外を観測出来る という応用技術やコックピットの中を透明にし滑走路の状況を見ながら着陸出来るといっ たように、死角を無くすことが可能になります。
「透明人間になりたい」という気持ちがあったかどうかはわからないが、こうやって、非現実的なことを真剣に考えて現実的にしていくパワーは、凄いと思う。物事は、しっかりと見ようとすると、突然つかみ所が無いくらいに大きなものに変わる。そして、非現実的なことは、しっかり取り組もうとすると、突然現実的なものになる。そういうことを、考えさせてくれる。だから「Newton」が好きだ。