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橋本正徳の非営利な活動を報告します

Agile Japan 2009 良かったです

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Agilejapan

平鍋さんのブログで紹介されていたAgile Japan 2009」にいってきた。livedoorのほうに書いている私的なブログ(このブログも十分に私的なんだけど)にも、書いたが、イベントの裏テーマとして「主体性を持て!」というのが流れている気がした。「アジャイル」というと、ディティールばかりが注目され、「なぜそうするのか?」という「問い」について考えるということが少ないような印象を持っていた。今回のイベントは、「答え」を提示されずに、個人の「主体性」に委ねられていたイベントだったと思う。「明日、どうするの?」と。それを強く訴えていたかのように感じる。

また、今回のイベントには全く関係ないが、「アジャイル」というキーワードが出たので、追記する。どうも「アジャイル」関連の記事を読むと、いつも「敵 VS 僕ら」の図式になっていて、それが「ウォーターフォール VS アジャイル」だったり、「管理者 VS 開発者」だったりする。ブログエントリとか、マスコミ的記事にそういうのを書くと、支持者が増えるのはわかるが、僕にとっては気分がいいものではない。僕自身が管理者であったり、ウォーターフォールを悪くも思っていないので、喧嘩を売られた気持ちになる。是非、「アジャイル」を語るのなら、もっと「変化を受け入れるような王様」的な感じで、心を広く持っておきたいし、持っておいてもらいたいものだ。喧々言わずにディープリスニングを心がけたい。

僕は「アジャイル」も「ウォーターフォール」もいいと思う。主体性を持って、考え、選択したい。それを大事にしたい。


おまけに、最近僕がやった勉強会の感想エントリを紹介させていただく。

Scrumとは? とヌーラボ橋本さんに質問したら、「勉強会する?」「する!」という感じで、とんとん拍子に決まったScrum勉強会が無事終了した。 お話ししてくださった橋本さん、来てくださったみなさん、ありがとうございました。

(略)

Scrumはアジャイルな開発手法の一種だ。今回はそれだけでなく、他の開発プロセスについても話してもらったので、だいぶ理解が深まった。橋本さんが語ったのは、「Scrumは素晴らしいから使おう!」ということではない。長く試行錯誤され磨かれている開発プロセスの基本を知ることや使ってみること、デザイナとプログラマが同じボキャブラリーを持つことの大切さだったと思う。

Scrum勉強会終了。開発プロセスとかいろいろ。 | 云々(うんぬん)』より

書籍に載っている「開発プロセス」なんて、誰かが試行錯誤している途中のスナップショットでしかないと思う。でも、「長く試行錯誤され磨かれている開発プロセスの基本を知ることや使ってみること」も同時にしないと、自分たちに最適化されたオリジナルな「開発プロセス」は持てない。

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