上司の助言~スランプ脱出
「言葉が、人生をつくる」。誰かの一言が、いつの間にか自分を育ててくれていることがあります。しかし、その一言をいつも覚えているわけではありません。悩んだとき、困ったとき、判断が必要なときにふと思い出し、元気になったり、勇気づけられたり、決心につながったりすることがあります。そうした自分を励ましてくれる言葉は、本当にありがたい存在です。しかもそれは、お一人お一人にとって特別なもの。
そんな特別な言葉を思い出すきっかけになればと思い、私のつたない経験をつづります。
今回は、新入社員時代の最初の上司の言葉、3つ目です。
ある日の上司と私の会話。
私:「スランプ」になることってありました?
上司:そりゃもちろん、あったわよ!
私:それって、どうやって乗り越えたんですか?
上司は、少し考えてから次のように答えました。
そうね。そういう時は一度立ち止まって、もう一度、お客様の記録を全て見返すの。
そうすると、「そういえばこのお客様、こんなことをおっしゃってた・・・」ことを思い出すのよ。
それで、久しぶりにコンタクトを取ってみると「ちょうど連絡をしようと思っていたんだよ」
って、なるのよ。
とにかく、毎日のお客様との対話をしっかり記録しておくと、そういうときに役立つのよ。
ビジネスを進める上では、営業活動は欠かせません。そんな活動もかれこれ20年以上取り組んでいます。20年間では、何度も何度も「スランプ」や「危機」に直面しました。そんな時は、お客様の記録を見返します。見返していると、お客様が雑談程度に話されていたことや、質問されたことを思い出すことがあります。それをきっかけにコンタクトを取ると、意外と好意的な反応が得られることが多いのです。
上司の話にある「ちょうど連絡しようと思っていた」というお客様の反応とは、そのようなことだったのかもしれないと感じています。
そして、「スランプ」や「危機」は、誰にでもあるということ。
それは、高業績を維持している人にも訪れているのです。しかし、その脱出方法を知っているので、悩むことなく、自分が取り組むべきことに意識と行動を向け、「スランプ」や「危機」の時間を短くしている、ということなのです。
自分が「スランプ」や「危機」だと感じたら、悩む時間を減らすために、できることを見つけておくと、活用できるかもしれないですね。
~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝
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